2026年5月28日木曜日

天本伸一郎 革新的映像はまさに圧巻。新境地に挑んだ、映画「果てしなきスカーレット」(キネマ旬報WEB) - Yahoo!ニュース

革新的映像はまさに圧巻。新境地に挑んだ、映画「果てしなきスカーレット」(キネマ旬報WEB) - Yahoo!ニュース

革新的映像はまさに圧巻。新境地に挑んだ、映画「果てしなきスカーレット」

キネマ旬報WEB

「サマーウォーズ」(2009)「バケモノの子」(2015)「竜とそばかすの姫」(2021)などを手掛け、世界的評価も高いアニメーション映画監督・細田守が、ストーリーも映像表現もこれまでにない新境地に挑戦した最新作「果てしなきスカーレット」。世界の映画祭でも注目された本作のBlu-ray&DVDが、5月27日(水)に発売される(レンタルDVD同時リリース)。Blu-rayスペシャル・エディションには、約2時間半にもおよぶ映像特典や、パンフレット縮刷版に制作の裏側に迫るプロダクションノートを追加収録したスペシャルブックレットも封入されており、細田監督が約4年半をかけて本作で挑んだ野心的な挑戦の一端を垣間見ることができる。

『ハムレット』をベースにした今の時代にあるべき復讐劇

本作はウィリアム・シェイクスピアの四代悲劇の一つ『ハムレット』をベースに細田監督なりの現代的解釈で描く、今の時代にあるべき復讐劇を通して生きるとは何かを問いかけるオリジナルアニメーション映画。古典が題材の哲学的テーマを描きつつも、アクション、冒険、感動なども満載したエンターテインメント作品で、さらには手描きの2Dや3DCGといった枠に収まらない新たなアニメーション表現にも挑んでおり、特にその革新的な映像表現はまさに圧巻。第82回ヴェネツィア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門でワールドプレミア上映されたほか、アニメーション界のアカデミー賞とも称される第53回アニー賞では、長編アニメーション部門でインディペンデント作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされるなど、世界でも注目を集めた。 物語は16世紀のデンマークから始まる。王弟クローディアス(声:役所広司)の罠に嵌められて、反逆者として処刑された国王アムレット(声:市村正親)を父に持つ王女スカーレット(声:芦田愛菜)は、父を殺して王位を奪った叔父クローディアスへの復讐を誓いながら成長するが、叔父の暗殺に失敗。逆に毒を飲まされて意識を失った彼女は、荒涼とした大地が広がる《死者の国》で目を覚ます。そこは生と死の狭間のような場所で、人々が略奪と暴力に明け暮れ、力のない者や傷ついた者は〈虚無〉となって散り、その存在が消えてしまう狂気の世界だった。そして、この“死者の国”に、宿敵クローディアスも居ることを知ったスカーレットは、改めて復讐を強く誓う。 一方でクローディアスは、《死者の国》で誰もが夢見る天国のような“見果てぬ場所”を見つけ出し、我がものにしようと民衆を扇動して支配しており、スカーレットが自身を探していると聞きつけると、彼女を〈虚無〉とするために容赦なく刺客を差し向けてくる。そんな中、スカーレットは、現代の日本からやってきた看護師・聖(声:岡田将生)と出会う。戦うことでしか生きられないスカーレットと、戦うことを望まない聖。時を超えて出会った二人は、最初は衝突しながらも、次々と現れる刺客と闘いながら、宿敵の待つ“見果てぬ場所”を目指し、《死者の国》を共に旅することに。敵・味方に関わらず傷ついた身体を治療し、優しく接する聖の温かい人柄に触れ、凍り付いていたスカーレットの心は、徐々に溶かされていく……。

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