2026年3月6日金曜日

「地球の歩き方」的「インディ・ジョーンズ」の旅! ~③『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』編~ | 地球の歩き方

「地球の歩き方」的「インディ・ジョーンズ」の旅! ~③『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』編~ | 地球の歩き方

「地球の歩き方」的「インディ・ジョーンズ」の旅! ~③『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』編~

1981年の公開からスタートした映画「インディ・ジョーンズ」シリーズは、ハリソン・フォード演じる主人公の考古学者が、自身に降りかかるさまざまな危機に立ち向かいながら宝物を手に入れる冒険物語。スクリーンには、実在する世界各地の名所や史跡も次々と現れ、映画ファンはもちろん、旅好きにとっても見応え抜群な内容になっている。2023年6月30日には全世界同時公開となる最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開を控えた「インディ・ジョーンズ」シリーズより、今回はシリーズ第3作『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から、「地球の歩き方」が冒険の旅にご案内!

シリーズ第1作『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の旅はこちら
シリーズ第2作『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の旅はこちら
シリーズ第4作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の旅はこちら
シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の旅はこちら

西部劇のようなオープニングシーン、少年インディの姿が!

©︎&TM2023LucasfilmLtd. コロナドの十字架を巡って盗賊団と争うも、結局は敗北に

リバー・フェニックスが演じるインディのボーイスカウト時代から始まる本作。コロナドの十字架の盗掘を知った少年インディが、持ち前の行動力と正義感を発揮し、盗賊団と争う。ここで愛用の鞭やフェドーラ帽についてのエピソードが披露され、物語が進むにつれ、ショーン・コネリー演じる父との確執が明かされる。これまでの、そして次作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』をより楽しめる要素がふんだんにあり、見逃せない展開だ。

©︎&TM2023LucasfilmLtd. 手前にいる馬に乗った一行が小さく見えるアーチーズ国立公園内のPetrifiedDunesという奇岩スポット

作品冒頭に現れるのは、赤茶けた荒野を馬に乗ってゆっくりと進む男たちの姿。まるで西部劇のワンシーンを思わせるオープニングで、切り立った崖と巨石が織りなすダイナミックな景観に目を奪われる。

この風景を実際に見ることができるのが、ロケ地となったアメリカのユタ州にある「アーチーズ国立公園」だ。地殻変動や長年の侵食によって生まれたアーチ形の砂岩が、なんと2000以上も点在し、大自然の神秘に圧倒されること間違いなし。

砂岩のアーチが点在するアーチーズ国立公園の「ダブルアーチ」

「アーチーズ国立公園」は、東京23区の半分ほどの地域に、ダイナミックな岩の造形が次々と現れる人気の国立公園。太陽の角度によって刻々と変わる岩肌の色はまさに自然の芸術! 映画のシーンを思い出しながら、トレッキングやハイキングを楽しんでみよう。冒頭シーンで登場する「ダブルアーチ」と呼ばれるふたつ連なるアーチは、駐車場の近くにある。ファンならぜひ行ってみたい場所だ。
観光客が公園内で乗馬を楽しむのは一般的ではないが、基点の町モアブMoabでは乗馬ツアーが手配できる。公園に入らなくても、同じようなダイナミックな風景がたくさんあるので、インディ気分が盛り上がるかも!

■アーチーズ国立公園(アメリカ)

舞台はヴェネツィアへ!鍵を握るのは父だった

©︎&TM2023LucasfilmLtd. ヴェネツィアと美女はよく似合う

毎回、歴史的価値の高い「宝物」を探して世界を駆け巡る本シリーズ。今作のターゲットは、イエス・キリストが最後の晩餐に使ったとされる「聖杯」。実は、聖杯研究の第一人者こそヘンリー・ジョーンズ・シニア(インディの父)。行方のわからなくなった父と聖杯の手がかりを見つけるためにインディが訪れるのが、水の都ヴェネツィア(ベニス)だ。

ゴンドラに乗ってヴェネツィアの美景を満喫、リアルト橋は観光のハイライト

運河と細い路地が張り巡らされた水の都ヴェネツィアは、フォトジェニックな場所がいっぱい! まずはインディたちも乗ったゴンドラに乗ってみよう。運河に架かる橋がなかった時代、市民の足として登場したゴンドラは、今やヴェネツィア観光の大定番。運河沿いに立つ偉人たちの家など、ゴンドリエーレ(漕ぎ手)の案内を聞きながら、キラキラ光る水上の散歩を楽しんで。
リアルト橋は白く輝く太鼓橋。橋の上にはアーケードが作られ、商店が並んでいる。みやげ物屋をのぞいたり、橋の下を行き交うゴンドラを眺めたり、ここは観光客でごったがえすところ。スリやひったくりも多いので手荷物には注意して。インディのように盗まれたものを徹底的に追いかけるなんてできないのだから!

到着後、インディたちが最初に向かった場所はサン・バルナバ教会

聖杯の在り処に関する手がかりを求め、インディたちが訪れた「図書館」として登場したのが、小運河に面したサン・バルナバ教会だ。歴史的建造物を象徴するかのような重厚な大理石の壁にすり減った床。ここでの謎解きも聖杯探しのキーポイントのひとつだった。この建物は現在も企画展の展示場として使われているようなので、入るチャンスがあれば見てみたいもの。でも、足を踏み抜かないように床の文字に気をつけて!

父が監禁されていた城はどこ?

©︎&TM2023LucasfilmLtd. ジョーンズ親子再会の場となった城

聖杯の場所を調査中、行方不明になった父が監禁されていたのが、オーストリアとドイツの国境にある「ブルンワルド城」だ。架空の城だが、その外観は、ドイツの「ビュレスハイム城」で撮影された。ドイツ西部の町、マイエンの北西、岩盤の上に建てられた城で、保存状態が良く、1938年までは貴族の居城として使われていた。古い調度品が残る館内は一般公開もされている。実際のシーンはスタジオで撮影されたが、歴史ある古城には、秘密の部屋に通じる隠し扉が潜んでいるかも!

実際のビュレスハイム城は、秘密基地ではなく、ザ・美城
ボン、ケルンなどの上空を遊覧できる

ベルリンで父の大事な手帳を取り戻し、ドイツを去る際に乗り込むのが、大きな飛行船。空の上でも繰り広げられるインディの冒険を体感したければ、ドイツの飛行船遊覧ツアーに参加してみては。飛行機よりも低い高度をゆっくりと飛ぶので、眼下に広がるパノラマを存分に味わえる。もちろん、飛び降りたり複葉機に乗り換えたりしちゃだめだよ!

■ドイツの飛行船乗船体験ZeppelinNT

舞台は中東、クライマックスはバラ色の神殿「エル・ハズネ」

古代ギリシアの神殿を思わせるエル・ハズネの正面

本作のクライマックス、聖杯が納められた場所として登場するのが、ヨルダン屈指の観光名所、ペトラ遺跡にある「エル・ハズネ」だ。キャラバンたちが行き交った場所に造られた古代都市ペトラ。「エル・ハズネ」は、広大な遺跡で発掘された遺構のひとつだ。「宝物殿」を意味する言葉だが、紀元前1世紀からこの地を支配していたナバタイ人の墓とする説が有力。

狭いシークからチラッと見える瞬間が感動的!

シークと呼ばれる断崖に挟まれた狭い道。その隙間から高さ約40mの華麗な宝物殿が現れる。聖杯を納める場所にふさわしい重厚な趣だ。実際にこの景色を見たら、インディの興奮する気持ちを味わえるはず。ぜひ、馬か馬車で訪れたいところだが……なんと、この区間にゴルフ場のカートのような乗り物が導入され、馬でロマンティックに……というわけにはいかなくなった。
それでも、シークから現れる遺跡の迫力がなくなったわけではない。徒歩でも十分に歩ける距離なので、汗をかきかき感動するのもいいではないか。

イスケンデルンの海岸に建つモスク

ペトラ遺跡の「エル・ハズネ」があまりにも印象的なシーンなので忘れがちだが、その入口となる町の設定はトルコのハタイ共和国。トルコ東南部、現在のハタイ県にあたる。アレクサンドロス大王にちなんで名付けられたイスケンデルン(県都)も、実在する地名だ。

この地域は、2023年2月の大地震で壊滅的な被害に見舞われた。さまざまな文化や宗教が交錯し、歴史的にも重要な地。今すぐに観光に出かけるのは難しいが、スクリーンに「ハタイ」の文字が見えたら、思い出して復興を祈ってほしい。

映画の世界を体感するスペシャルな体験をぜひ!

アメリカやヨーロッパ、中東と今作も世界中の名所旧跡や景勝地を飛び回り、観る人をワクワクドキドキさせる映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』。「地球の歩き方」なら、大自然が造り上げた絶景や古代人の手による壮大な遺跡、ゴンドラや飛行船への乗り物体験など、映画の世界を追体験できる見どころをしっかり&バッチリ紹介。映画を見て、うずうずしてきたらガイドブックを片手に実際に冒険の旅へGO!

シリーズ最新作は2023年6月30日に全世界同時公開!

©︎2023LucasfilmLtd.&TM.AllRightsReserved.

我らの英雄、インディがスクリーンに帰ってくる! 最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日(金)からロードショー。インディの最後にして最大の冒険を映画館で見届けよう。

■『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

"人間の想像を超える力"を持つ謎に満ちた伝説の秘宝《運命のダイヤル》を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる! 巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズ最後にして最大のアクション・アドベンチャーの幕が上がる———。

最新作の公開前に旧作を一気見!

これまで公開された『インディ・ジョーンズ』シリーズをまとめて見たい方に朗報! ディズニープラス「スター」で見放題配信中なので、最新作公開までの復習にぴったり!

■「Disney+」

E04 地球の歩き方 ペトラ遺跡とヨルダン レバノン 2019~2020

Eシリーズ(中近東 アフリカ) 地球の歩き方 海外

2019/02/06発売

砂漠の巨大遺跡、十字軍の要塞跡、巨大スーク(市場)、ヨルダンとレバノンの魅力を詳しく取り上げた,日本唯一のガイドブック。

TEXT:どんぐりはうす&オフィス・ギア、アーチーズ国立公園情報提供:ふじもとたかね、地球堂

🕵️‍♀️ Appointment with Death (1988) – Full Agatha Christie Mystery 🎬 Sta...

元祖〈崖のラスト〉を徹底分析。推理、場面、映像などを多面的解説|ゼロの焦点 松本清張 橋本忍 野村芳太郎

本作は犯人設定に『死との約束』(『死海殺人事件』の名で映画化)の影響がある。
ちなみに近年アメリカでは松本清張が「日本のアガサ・クリスティ」として静かなブームらしいです。

三谷幸喜版「死との約束」ネタバレ解説・原作との違い・登場人物(キャスト)一覧・感想|クリスティであり三谷作品 | ヨルマド

三谷幸喜版「死との約束」ネタバレ解説・原作との違い・登場人物(キャスト)一覧・感想|クリスティであり三谷作品 | ヨルマド

三谷幸喜版「死との約束」ネタバレ解説・原作との違い・登場人物(キャスト)一覧・感想|クリスティであり三谷作品

日本版「死との約束」あらすじネタバレ感想

フジテレビのSPドラマ「死との約束」のあらすじと感想です。

「オリエント急行殺人事件」「黒井戸殺し」に続く、三谷幸喜×アガサ・クリスティー×野村萬斎シリーズ第3弾。待ちかねてました!

先に原作を読んだので、どこに工夫が凝らしてあるか、三谷さんの特色がよくわかって面白かったです(後述の「感想」で原作との違いをまとめています)。

今回の立役者はなんといっても松坂慶子さん、鈴木京香さんの2大女優ですね。

作品概要

原作について

このドラマの原作は、アガサ・クリスティの長編小説『死との約束』(1938年発表)です。

エルサレムのホテルで「彼女を殺さなければならない」という男の声を偶然耳にしたポアロ。やがてヨルダンの古代都市ペトラでアメリカ人の老婦人が変死を遂げ、彼女が男の継母だと判明します。

同じく中近東シリーズの『ナイルに死す』と同時に構想が練られた姉妹作。

▼原作についてはこちらの記事で詳しく書きました。

「死との約束」原作あらすじ解説 原作「死との約束」ネタバレ解説|ペトラ遺跡で起きた変死事件

あらすじ

名探偵・勝呂武尊(野村萬斎)は休暇で熊野古道にあるホテルを訪れ、「殺すしかないんだ」と話す男の声を聞く。翌朝、ホテルのラウンジで医師の沙羅絹子(比嘉愛未)と打ち解けた勝呂は、同じくホテルに滞在中の本堂一家に目を留める。

それは亡き夫の遺産を受け継いだ本堂夫人(松坂慶子)が独裁者のように家族を支配する、異様な光景だった。長男の礼一郎(山本耕史)と妻の凪子(シルビア・グラブ)、次男の主水(市原隼人)、長女の鏡子(堀田真由)、次女の絢奈(原菜乃華)らは、夫人を恐れて自由に発言することも行動することもできない有様だった。

沙羅は次男の主水に惹かれ、主水もまた沙羅に惹かれていたが、夫人は2人が言葉を交わすことさえ許そうとしない。見かねた長女の鏡子(堀田真由)は兄の代わりに沙羅に話しかけ、その夜2人は沙羅の部屋で密会するが、夫人に見つかって叱られた鏡子は翌日から沙羅を無視するようになってしまう。

一方、勝呂は沙羅に誘われて訪れた本宮大社で、婦人代議士として活躍中の上杉穂波(鈴木京香)と再会する。穂波は自伝執筆のために編集者の飛鳥ハナ(長野里美)を伴って熊野を訪れていた。

実は穂波は、かつて世間を賑わせた宝石泥棒であり、警官時代の勝呂に逮捕されて服役した過去を持っていた。彼女はその過去を封印し、名前を変えて人生をやり直していたのだ。勝呂は彼女の活躍を喜び、穂波も勝呂との再会を喜ぶ。

傍若無人な本堂夫人の態度にたまりかねた沙羅は、ホテルのラウンジにひとりで座っていた彼女に声をかけ、「家族の前では偉そうに振る舞っているけど、一歩外に出たら、あなたはただの哀れなおばあさん」と罵る。

激昂した本堂夫人は「私は決して忘れませんよ! よく覚えておきなさい」と謎めいた言葉を突き付ける。

勝呂たちは貸し切りバスで古道散策ツアーに向かい、本堂一家も同行する。本堂夫人はバスを降りて歩き始めたところですぐに「疲れたから一人で休む」と言い出し、家族を先に行かせる。

沙羅を追いかけた主水は、これまでの失礼な態度を詫び、すべて本意ではなかったと伝える。沙羅はすべて承知したうえで「あなたは新しい一歩を踏み出すべき。勇気を出して」と励ます。

空模様が怪しくなり、散策中の面々はそれぞれ引き返してバスに戻る。最後に戻ってきた沙羅は、〈小袖のほこら〉の脇のベンチで休んでいる本堂夫人が死んでいることに気づく。

死因は心臓発作と思われたが、夫人の腕に注射痕があったことから事件の可能性が浮かび上がる。警察署長の川張大作(阿南健治)は、事件解決に力を貸してほしいと勝呂に懇願。勝呂は関係者と一人ずつ面会し、話を聞くことに。

沙羅は遺体の状況から考えて、死亡推定時刻は11時より前だと証言する。穂波は10時20分頃に山伏を叱りつける夫人を遠くから見たと言い、一緒にいた編集者の飛鳥も同調する。

礼一郎は10時30分にベンチにいる夫人と話をしたと言い、妻・凪子は10時40分頃に離婚を考えていることを夫人に打ち明けたと話す。鏡子は10時50分頃に夫人と言葉を交わしたと証言し、兄と殺害計画について話していたことを認めながらも「私は決して母を殺していません」と断言する。

主水は最初の夜に勝呂が聞いた声の主であり、殺害計画を妹の鏡子と話し合ったことを認めるが、11時20分頃に夫人と話してバスに戻ったと証言する。

本堂家の財産管理を任されている税理士・十文字幸太(坪倉由幸)は、10時20分頃にベンチで"天狗"をいじめている夫人を見たと言い、幼なじみの凪子に求婚したことや、夫人の亡き夫がかつて刑務所長を務めていたことを話す。

やがて、鏡子がひそかに注射器を埋めようとしているのを警察が発見。勝呂は犯人の目星がついたと署長に伝え、関係者全員をラウンジに集めるよう指示する。だがその中に穂波は加えず、上の階の彼女の部屋で窓を開けていれば、声が聞こえるはずだと伝える。

穂波と飛鳥を除く事件関係者を全員ラウンジに集め、謎解きを始める勝呂。死亡推定時刻と主水の供述が食い違うことから、勝呂は主水が嘘をついているのではないかと指摘する。

主水が戻ってきたとき、夫人は既に死亡していた。だが主水は妹の鏡子が殺したと思い込み、鏡子もまた主水が計画を実行したと思い込んだために、2人はバスに戻っても夫人が死んでいたことを口しなかった。

鏡子は主水の私物の中から注射器を見つけ、兄を守るために注射器を捨てようとしたのだ。主水は嘘をついていたことを認め、注射器は計画実行のために凪子から盗んだが、犯罪に使うことはなかったと語る。

実際に凶器に使われた注射器は、沙羅のものだった。沙羅はそこでようやく何者かが部屋に侵入し、注射器とジギトキシンを盗んだことを打ち明ける。主水が盗んだと思い込んでいた沙羅は、その事実を今まで黙っていたのだ。

凪子と礼一郎もまた、嘘をついていたことを認める。2人が戻ってきたとき、夫人は既に死んでいたという。勝呂は犯人が家族以外の人間であることを指摘する。

夫人が旅を思い立ったのは、子供たちを振り回すことに飽き足らなくなり、さらなる刺激を求めたためだった。しかし外の世界に触れることで、彼女は自分の小ささを知ることになった。

ホテル側の要請で衆議院議員の上杉穂波に部屋を明け渡し、屈辱を受けていた本堂夫人。沙羅が「あなたはただの哀れなおばあさん」と言ったとき、彼女が「私は決して忘れませんよ」と言ったのは、沙羅にではなく、後ろに立っていた別の人物に向けた言葉だった。

彼女が見つけた新たな"獲物"は、上杉穂波だった。かつて刑務所で女看守をしていた夫人は、服役中の穂波と出会っていたのだ。穂波は夫人に金を渡して口を塞ごうとしたが、彼女の目的は金ではなく、穂波をいじめてなぶりものにすることだった。

バスの中で夫人の心臓病と薬について知った穂波は、沙羅の部屋に忍び込んで注射器とジギトキシンを盗み、夫人をほこらの脇のベンチに呼び出した。

一緒に散策していた勝呂を崖から突き落とした後、山伏に変装してほこらへ行き、夫人にジギトキシンを注射して勝呂のもとに戻ることで、アリバイ工作を行ったのだ。

穂波は山伏を見たと偽証し、梵天の色は赤だったと答えたが、あの距離で梵天の色などわかるはずがなかった。上の階で勝呂の謎解きを聞いていた穂波は、そっと部屋を出ていき崖から身投げする。

穂波によって独裁者が葬られ、結果的に解放されることとなった本堂家の家族。母の死を喜び合う家族の中で、絢奈は「誰もお母さんの死を悲しんでない」と初めて感情を爆発させる。主水は絹子と手を取り合い、凪子は礼一郎と手を取り合う。

勝呂の根回しによって、穂波の死は転落死として処理される。

登場人物/キャスト

※( )は原作における名前

勝呂武尊(エルキュール・ポアロ)/野村萬斎
自らを"世界一の名探偵"と称する私立探偵。休暇で訪れていた熊野古道のホテルで事件に遭遇し、捜査に乗り出す。

上杉穂波(ウエストフォルム卿夫人)/鈴木京香
将来を期待される女性議員。本名は「佐古」で、かつては世間を騒がせた宝石泥棒だった。勝呂に逮捕されて服役し、名前を変えて人生をやり直した。熊野古道で勝呂と再会し、互いに惹かれ合う。

本堂夫人(ボイントン夫人)/松坂慶子
本堂家を束ねる未亡人。子供たちから自由を奪い、独裁者のように振る舞っている。亡き夫の遺産で日本中を旅しており、熊野古道の散策中に何者かに毒殺される。

本堂礼一郎(レノックス・ボイントン)/山本耕史
本堂家の長男。何事にも無気力で、家族ともほとんど口をきかない。昨年事業を興すも失敗し、継母に借金の返済を肩代わりしてもらったことから、ますます逆らえなくなった。

本堂凪子(ネイディーン・ボイントン)/シルビア・グラブ
礼一郎の妻。もと看護師。本堂夫人になかば強制的に礼一郎と結婚させられたが、夫を愛しているが、義母に支配される状況に耐えかね、家を出たいと考えている。

本堂主水(レイモンド・ボイントン)/市原隼人
本堂家の次男。ホテルで声を掛けられた沙羅絹子に恋心を抱くが、奥手で人付き合いに慣れていないため、気持ちをうまく伝えられない。

本堂鏡子(キャロル・ボイントン)/堀田真由
本堂家の長女。家を出るべきと助言する沙羅絹子に心を開き始めるが、継母に沙羅と会うことを禁止される。末娘の絢奈を心配している。

本堂絢奈(ジネヴラ・ボイントン)/原菜乃華
本堂家の次女で、本堂夫人の実の娘。虚弱体質で神経質。母の厳しい監視に耐えられず、心を閉ざして妄想の世界に逃げ込む。自分を「イザナミ」の生まれ変わりだと主張する。

沙羅絹子(サラ・キング)/比嘉愛未
医師。ホテルで勝呂と知り合い、行動をともにする。婚約者と別れたばかりで、ホテルで出会った本堂主水に惹かれるが、本堂夫人に邪魔されてしまう。

十文字幸太(ジェファーソン・コープ)/坪倉由幸
税理士。本堂家の財産を管理している。幼なじみの本堂凪子に心を寄せており、本堂家から彼女を救い出したいと考えている。

飛鳥ハナ(アマベル・ピアス)/長野里美
穂波に随行する編集者。人の意見に同調しやすい。

川張大作(カーバリ大佐)/阿南健治
熊野警察署の署長。事件の捜査にあたり、勝呂に協力を求める。

感想(ネタバレ有)

クリスティであり三谷作品

やっぱり楽しいですね~このシリーズ。わくわくします。

日本を舞台にしたことで、原作から変更されている部分がいくつかありましたが、ストーリーの根幹はそのまま。違和感を抱くことなく作品世界に入り込めました。

変更した部分に着目すると、三谷さんの特色が見えてくるようで面白かったです。「えっ、ここでバラしちゃうの?」とハラハラしたり、「この人をお笑い担当にするのね」とニヤニヤしたり、「これをここにもってくるのか!」と驚いたり。

クリスティの意図やポアロの世界観は壊さずに、それでもしっかり三谷作品になっているところがすごいなぁと(今回も)思いました。

原作との違い

ペトラと熊野古道

ドラマの舞台は熊野古道にある黒門ホテル。熊野古道は、和歌山県南部にある熊野信仰の中心地・熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を目指す巡礼の道のことです。

わたしは大阪に住んでいたとき(世界遺産に登録される前)に一度だけ日帰りで訪ねたことがあります。古代から聖地とされていただけあって、本当に神秘的なところでした。また行きたいです。

原作では、ポアロたちが泊まるソロモン・ホテルはエルサレムにありました。前半はエルサレムのホテルが舞台、そこから移動して、中盤にヨルダンのペトラ遺跡で事件が起こり、終盤はヨルダンの首都アンマンでポアロによる謎解きが行われます。

ペトラは紀元前後に栄え、その後ローマ帝国に併合されたたナバテア王国の首都でした。岩盤を掘り込んで築いた霊廟や、王家の墓、神殿などが残っています。

とはいえ、日本版でもそうでしたが、この特殊な舞台がストーリーに深く絡んでくることはありません。熊野古道がそんなに出てこなかったように、原作でもペトラ遺跡に関する描写はわずかでした。

ちなみに犯行時に犯人が扮したのは、ドラマでは天狗(山伏)でしたが、原作では現地のアラブ人でした。

勝呂と穂波のロマンス

ドラマでは序盤から登場し、勝呂とのロマンスを繰り広げた鈴木京香さん演じる上杉穂波。このロマンス設定は日本版オリジナルです。

原作ではポアロと彼女の間に特別な感情はなく、共有する過去もありませんでした。

上杉穂波のキャラクターに関しては、秘密の過去を持った女性議員であるということ以外、ほぼオリジナルです。原作の彼女はツアーの案内人や通訳にわがままばかり言うような、口うるさくて嫌な女でした。

ドラマでは鈴木京香さんの愛らしさ全開で、勝呂とのロマンスもあってグッと魅力的なキャラクターに。終盤の謎解き以降はほとんどセリフがなかったけど、彼女が浮かべる表情のひとつひとつが胸に刺さりました。

驚いたのは、彼女の秘密の過去について。ドラマでは序盤であっさりと暴露していますが、原作では、終盤のポアロの謎解きで明らかにされるんですよね。

鈴木京香さんが配役された時点で、犯人候補に挙がってしまうことは免れないので、あえて序盤に暴露しちゃったのかもしれません。

クリスティは大胆な伏線を仕掛けることで知られていますが、三谷さんも負けず劣らず大胆ですよね(たしか「黒井戸殺し」でも同じ理由で驚いたはず)。

心理学要素を排除

原作には心理学博士のテオドール・ジェラールという人物が登場します。序盤からサラととともに登場してけっこう重要な役割を担うのですが、今回のドラマでは一切登場しませんでした。

サラも原作では心理学に詳しい医学士という設定で、ジェラール博士と議論を繰り広げるのですが、ドラマでは専門的な話はほとんどしませんでした。

心理学的な要素を入れるとシリアスになりすぎる面があるので、それを避けるために省いたのかなぁ、と。昭和30年の日本で心理学がどれだけ普及していたかという問題もありますし。

ちなみに日本版におけるジェラール博士の役割は、沙羅先生と勝呂で分け合ったという感じですね(原作ではポアロは前半ほとんど登場しません)。

全体を覆うユーモア

前作、前前作もそうだったように、今回も全体的に明るいテイストで、いたるところにユーモアが散りばめられていました。

上述した心理学要素の排除もそうですが、殺人の背景や登場人物が抱える問題がシビアなだけに、深刻になりすぎないよう配慮されていたように感じました。

特に効果的だったのが、松坂慶子さんの起用。原作における彼女は残酷なサディストで、終始ゾッとするような殺伐としたオーラを纏わせています。

日本版では松坂さんが演じることで、独裁者でありながらもどこか可笑しさを感じさせる(このバランスが絶妙)、ユーモラスで憎めないキャラクターに変わっていました。

それから税理士役の坪倉由幸さん、編集者役の長野里美さん、署長役の阿南健治さんが醸し出すとぼけた笑い。彼らが登場する"クスッと笑えるシーン"に癒やされました。

アガサ・クリスティの記事

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クリスタル殺人事件 The Mirror Crack'd : 映画!That' s Entertainment

クリスタル殺人事件 The Mirror Crack'd : 映画!That' s Entertainment

クリスタル殺人事件 The Mirror Crack'd

●「クリスタル殺人事件 The Mirror Cracke'd」

1981 イギリス  GW Films Limited,EMI Films. 105min.

監督:ガイ・ハミルトン 原作:アガサ・クリスティー

出演:アンジェラ・ランズベリー、エリザベス・テイラー、キム・ノヴァク、ロック・ハドソン

   トニー・カーティス、ジェラルディン・チャップリン、エドワード・フォックス他

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>

<感想>

この手の謎解きドラマは苦手かもしれない。グランドホテル形式とでもいうのか、

誰もが怪しい関係者の集まりの中から名探偵が真犯人を見事な推理で言い当てる、

というアガサ・クリスティーが得意としていた推理小説などを原作としている映画。

そういえば先日観た「ナイヴスアウト」も世間の高い評判に反して個人的にはそう

面白い作品だとは思えなかった。本作も、私にとっては「アガサ・クリスティー」

原作で、高名な俳優を並べ(オールスターキャストで)、美しいイギリスの田舎町を

舞台に、ガイ・ハミルトンが「一丁上がり」で作ったような映画にしか見えず、途中で

早見モードで消化してしまった。

殺人にまつわる関係者が皆映画に関わる人達で、その方面の話が「鮮やかな」伏線に

もなりえず、ミスリードにも今ひとつで、中途半端に続くのが退屈だった。

加えて、ジェシカおばさんにしか見えないアンジェラ・ランズベリー演じる名探偵ミス・

マープルがエンディングで明かす謎解きは、なんだかとって付けの強引さを感じ、

真犯人だったエリザベス・テイラーがカクテルに入れた毒(ヒ素だったっけ)をいつ

どのように手に入れたかも分からずじまいだった。

ジェラルディン・チャップリンを殺した複雑な名前のクスリの入手法も。

ロック・ハドソンとテイラーの間に生まれた子が、彼女がファンからうつされた風疹で

障害を負ったことを恨んでのとっさの犯行の割には用意が良さすぎるんじゃないだろう

か?

大団円が一気に来るのはこの手の作品の常道なのでそれはそれでいいのだが、ちょいと

牽強付会のうらみが強かった。

むしろ本作は美しい英国の田舎町(マナーハウスが映えるような)の光景と、名優たち

の映像を観ているだけで得をしたように感じるタイプの映画だと私には写ったのだ。

当時のキム・ノヴァクはまだ美しい。本作は日本で公開された銀幕で観られる彼女の

最後の作品だ。またロック・ハドソンの色男ぶりもいい。エリザベス・テイラーの

「女優」っぷりの演技もまたそれなりに楽しめるというものだ。

それにしても邦題はどうしたのか?なんクリが流行っていたので、そのおこぼれを

頂戴しよういとしたのか意味不明のタイトルがついてしまった。原題は「ひび割れた鏡」。

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<ストーリー:ネタバレしています>

教会で上映されていた探偵映画がクライマックスを迎えた時、機械の故障で画面が

とぎれた。この時、一人の老婦人が席を立ち、犯人はわかったからこれ以上見る必要は

ない、と犯人をズバリ指摘して出て行った。

この老婦人ミス・ジェーン・マーブル(アンジェラ・ランズベリー)は、このロンドン

の郊外の町セント・メアリー・ミードに住む推理好きで有名な人気者だ。

この町では今、映画『スコットランドの女王メアリー』の撮影が行なわれており、

久しくスクリーンを遠ざかっていた往年のスター、マリーナ・クレッグ(エリザベス・

テイラー)が主演のため、夫で監督のジェースン・ラッド(ロック・ハドソン)と共に

長期滞在を予定している。

町中あげての歓迎パーティでホステスを勧めるマリーナのもとに様々な人々がやってくる。

婦人会のヘザー・バブコック(モーリン・ベネット)もそんな一人だ。

彼女は、昔からのマリーナのファンで以前一度会ったことがある、ということなどを、

一方的にしゃべりまくった。ちょうど、そのころ、製作者マーティ(トニー・カーティス)と

共に主演女優でライバルのローラ(キム・ノヴァック)が到着し、マリーナのいる二階に

姿を現した。彼女を見て一瞬顔をこわばらせるマリーナ。

その直後、ヘザーが死んだ。彼女の死はたちまち町中にひろがり、チェリー(ウェンディ・

モーガン)の口を通じてミス・マーブルの耳にもとどいた。チェリーは、パーティの手伝いに

行っていて、会場の様子を詳しく知っていたのだ。

やがて事件解明のためスコットランド・ヤードの警部でマーブルの甥のクラドック(エドワー

ド・フォックス)が派遣され、ヘザーの死がカクテルに盛られた毒物によるものであることを

マーブルに知らせにくる。しかも、そのカクテルは、マリーナが飲む予定だったものだ。

捜査が難行しているころ撮影現場ではマリーナとローラが火花を散らせていた。やがて秘書

エラ(ジェラルディン・チャップリン)が用意したマリーナのコーヒーから再び毒物が発見

された。その件で容疑が深まったエラが、常用していた鼻炎用の吸入器に仕込まれた毒で殺

された。

テリーが語った、マリーナの表情が、一瞬氷のように変化した、という言葉を考え続けていた

マーブルは、その時ヘザーがマリーナに何を語ったのかを調べた。

その内容はヘザーがマリーナの舞台を見て感激し舞台裏で彼女に思わずキスしてしまったとい

うものだった。そしてマーブルは神父が語っていたある言葉を思い出した。ヘザーがその時風疹

にかかっていたという事実だ。

マリーナは、妊娠中の風疹が原因で障害児を産んでいる。その時ヘザーが移した風疹が原因だ

としたら…。

マーブルがマリーナの滞在している館に着いた直後のクラドックもやって来た。なぜかマリーナに

会わせようとしないジェースン。マリーナを愛する彼は全てをしっていたのだ。

そして事件を解いてみせるマーブルに、彼はマリーナの名誉を守るため昨夜チョコレートの中に

毒を入れ彼女を永遠の眠りにつかせたと告白した。マリーナの部屋に入った3人は、しかし、その

チョコレートを飲まず、自ら毒を飲んで死んでいったマリーナの最後の姿を見出すのであった。

(キネマ旬報)

<IMDb=★6.2>

<Metacritic=No Data>

<Rotten Tomatoes=Tomatometer:65% Audience Score:46%>

<KINENOTE=61.1 点>

横溝正史エンサイクロペディア・『悪魔の手毬唄』『零の焦点』『成吉思汗の秘密』揃い踏み -雑誌『宝石』 1958年-

横溝正史エンサイクロペディア・『悪魔の手毬唄』『零の焦点』『成吉思汗の秘密』揃い踏み -雑誌『宝石』 1958年-

横溝正史エンサイクロペディア・『悪魔の手毬唄』『零の焦点』『成吉思汗の秘密』揃い踏み -雑誌『宝石』 1958年-

横溝正史『悪魔の手毬唄』、松本清張『ゼロの焦点』(連載時は「零の焦点」)、高木彬光『成吉思汗の秘密』の三作品が、1958(昭和33)年の雑誌『宝石』誌上で、同時連載された時期があったことをご存じだろうか。

本田正一編『幻影城の時代 完全版』(講談社BOX, 2008/12)、「III 「幻影城」回顧」の章に収録された、連城三紀彦「幻影城へ還る」(初出:「幻影城の時代」の会・編『幻影城の時代 資料編』, エディション・プヒプヒ, 2006/12)という短文に、次の通り記されている。

特に島崎さんの部屋は、奥深く書庫が広がっていて貴重な探偵小説誌が財宝のように眠っていたから、マニアには本物の城以上の城だったろう。ある日足を踏み入れた僕は、たまたま手にした一冊の雑誌(たしか『宝石』だった)の目次に、『悪魔の手毬唄』『ゼロの焦点』『成吉思汗の秘密』の三作が連載小説として並んでいるのを見て、度肝をぬかれた。こんなものすごいミステリーの歴史を石垣にして雑誌幻影城が建っているのだと思うと、緊張で委縮し、今後書き続けていくことが怖くなり、大げさでなく雑誌を持つ手が震えたのを今もよく覚えている。

実際はどうだったのかを確認してみた(下表参照)ところ、1958年5月号, 6月号, 9月号の計3号で、 これら三氏三作品の同時連載の回があったことが分かった。 高木彬光『成吉思汗の秘密』の連載が5回と短く、期間も、横溝正史『悪魔の手毬唄』と松本清張『零の焦点』の連載期間の内数なので、最大5回はあるのかと思っていたのだが、その5回の内2回、松本清張『零の焦点』が休載となっており、三作品の同時連載は都合3回だったことが分かった。連城三紀彦がたまたま手にした雑誌『宝石』は、これら3号のどれかということになるのでは。ちなみに、雑誌『宝石』1958年9月号の目次は、右の通り。個人的にも、「おぉ!」と思うこと然り。

なお、高木彬光は『成吉思汗の秘密』の連載前に、坂口安吾「樹のごときもの歩く」を書き継ぎ、連載している(表中※:1957/12-1958/4, 『復員殺人事件』)。
江戸川乱歩が『探偵小説三十五年』を、1956/4,11(6)~1960/6,15(8)の間連載しているだけでなく、1957/8からは編集長になっているので、三氏というより、実質四氏揃い踏みだったことがわかる。本件に関して、 『江戸川乱歩と横溝正史』(中川右介, 集英社文庫, 2020/12)の、「第八章 新星――『悪魔の手毬唄』 1954~59年」にも同様の記述があるので、ご参考まで。周知の事実だったとは…。
[注記]
三作品の連載号の確認は、山前譲編『探偵雑誌目次総覧』(日外アソシエーツ, 2009/6)を、公立図書館で閲覧して行いました。こちらの刊本は、次の惹句が箱に記されている通り、私の調査目的としては十分すぎる優れものです。
◆1920年代~1960年代に出版された日本の探偵小説雑誌、35誌 1,186冊の内容細目を収載。
◆「執筆者名索引」付き。江戸川乱歩や横溝正史、甲賀三郎ら著名作家の執筆状況を横断的に調査可能。

映画 隼人族の叛乱 (1957) - allcinema

映画 隼人族の叛乱 (1957) - allcinema

隼人族の叛乱 1957

映画

日本 Color

初公開日: 1957/04/30

 

みんなの点数

 海音寺潮五郎の同名小説を「任侠清水港」の比佐芳武が脚色し松田定次が監督した、イーストマンカラーによるスペクタクル時代劇。市川右太衛門と中村錦之助が共演を果たした。
 戦国時代の九州。隼人族が住む日向一円の土地を狙う豪族の二階堂兼親は、一族の長である佐多彦ら二十数名を捕らえ水俣郷福間館に売ってしまう。裏では同じ隼人族の次郎が仲間を裏切っていたのだった。国司の桂原忠通と主税介の親子が領地視察の途
中で福間館に立ち寄り、二人を歓迎する宴が催されるが、もてなしのために呼ばれた遊行女たちは隼人族の関係者で、彼女たちは深夜に佐多彦らを脱出させる。佐多彦はすぐに次郎を斬り捨てると、主税介を人質にして隼人族の領地を記した帝の宣旨書を手に入れようとするのだが…。

「地球の歩き方」的「インディ・ジョーンズ」の旅! ~③『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』編~ | 地球の歩き方

「地球の歩き方」的「インディ・ジョーンズ」の旅! ~③『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』編~ | 地球の歩き方 https://www.arukikata.co.jp/webmagazine/257727/ 「地球の歩き方」的「インディ・ジョーン...