2026年3月29日日曜日

「Streets Of Minneapolis」三浦久氏による公式「対訳」が到着。この作品へと至る背景、経緯も掲載 | ブルース・スプリングスティーン | ソニーミュージックオフィシャルサイト

「Streets Of Minneapolis」三浦久氏による公式「対訳」が到着。この作品へと至る背景、経緯も掲載 | ブルース・スプリングスティーン | ソニーミュージックオフィシャルサイト
「Streets Of Minneapolis」三浦久氏による公式「対訳」が到着。この作品へと至る背景、経緯も掲載 | ブルース・スプリングスティーン | ソニーミュージックオフィシャルサイト
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BruceSpringsteen/info/580831

「Streets Of Minneapolis」三浦久氏による公式「対訳」が到着。この作品へと至る背景、経緯も掲載

ブルース・スプリングスティーンが、「ミネアポリスの街で行われている国家による暴力的な弾圧への抗議」として、1月24日(土)に書き下ろし、1月27日(火)にレコーディング、1月28日(水)に配信リリース(日本時間1/29)、1月29日(木)(日本時間1/30)にはミュージック・ビデオが公開となった「Streets Of Minneapolis」。既に全世界19ヶ国のiTunesチャートで1位を獲得し、アメリカ国内だけでなく、全世界で大きな反響を呼んでいる。

ブルース・スプリングスティーンのステートメント

「私はこの曲を土曜日に書き、昨日レコーディングし、ミネアポリスの街で行われている国家による暴力的な弾圧への抗議として、今日あなたたちに届けました。この曲を、ミネアポリスの人々、罪なき移民の隣人たち、そしてアレックス・プレッティとレネー・グッドの追悼に捧げます。自由であれ。―――ブルース・スプリングスティーン」

▸Bruce Springsteen - Streets Of Minneapolis (Official Lyric Video)

https://youtu.be/GDaPdpwA4Iw

これまでにファースト・アルバムから最新作までブルース・スプリングスティーンのすべてのオリジナルアルバムの楽曲の対訳を行なってきた、翻訳家でフォーク・シンガーの三浦久氏による公式の対訳が到着した。

Streets Of Minneapolis

 

ストリーツ・オブ・ミネアポリス(対訳:三浦久)

     

Through the winter's ice and cold

Down Nicollet Avenue

A city aflame fought fire and ice

'Neath an occupier's boots

 

冬の氷と寒さの中

ニコレット・アベニューに沿って

炎に包まれた町は

占領者のブーツに踏みにじられ 火と氷と闘った

   

King Trump's private army from the DHS

Guns belted to their coats

Came to Minneapolis to enforce the law

Or so their story goes

 

国土安全保障省(DHS)から派遣された

トランプ王の傭兵たちは コートに銃を下げ

法を執行するために ミネアポリスへやってきた

少なくとも彼らの言い分ではそうだ

   

Against smoke and rubber bullets

By the dawn's early light

Citizens stood for justice

Their voices ringing through the night

 

催涙弾の煙とゴム弾にもひるまず

夜明けの薄明かりのもと

市民たちは正義のために立ち上がった

彼らの声は夜の闇を引き裂いた

     

And there were bloody footprints

Where mercy should have stood

And two dead left to die on snow-filled streets

Alex Pretti and Renee Good

 

だが慈悲があるべき場所には

血に染まった足跡が残り

雪に覆われた通りに 二人の死が置き去りにされた

アレックス・プレッティとレネー・グッド

     

Oh our Minneapolis, I hear your voice

Singing through the bloody mist

We'll take our stand for this land

And the stranger in our midst

 

ああ、俺たちのミネアポリスよ おまえの声が聞こえてくる

血の霧を通して歌う声が

俺たちは立ち上がる この土地のために

そして俺たちの中の「よそ者」のために

     

Here in our home they killed and roamed

In the winter of '26

We'll remember the names of those who died

On the streets of Minneapolis

 

ここ、おれたちの家の中で 彼らは殺し、歩き回った

2026年の冬

ミネアポリスの通りで殺された人たちの名前を 

俺たちは忘れない

     

Trump's federal thugs beat up on

His face and his chest

Then we heard the gunshots

And Alex Pretti lay in the snow, dead

 

トランプ連邦のごろつきどもは

彼の顔と胸をひどく殴りつけた

しばらくして銃声が聞こえてきた

アレックス・プレッティは 雪の上に倒れ、死んだ

     

Their claim was self defense, sir

Just don't believe your eyes

It's our blood and bones

And these whistles and phones

Against Miller and Noem's dirty lies

 

奴らは正当防衛だと言い張る だが、どうか

自分が目撃したものを信じるなということか

犠牲になっているのは俺たちの血であり骨だ

警笛とケイタイのカメラだけを武器に

移民取り締まり強硬派のミラーとノームの卑劣な嘘と闘っているんだ

     

Oh our Minneapolis, I hear your voice

Crying through the bloody mist

We'll remember the names of those who died

On the streets of Minneapolis

 

ああ、俺たちのミネアポリスよ おまえの声が聞こえてくる

血の霧の中で泣いている声が

ミネアポリスの通りで殺された人たちの名前を

俺たちは忘れない

     

Now they say they're here to uphold the law

But they trample on our rights

If your skin is black or brown my friend

You can be questioned or deported on sight

 

彼らは「法を守るために来た」と言うが

実際には俺たちの権利を踏みにじっている

友よ、おまえの肌の色が黒か褐色なら

その場で尋問され 追放されることもある

     

In chants of ICE out now

Our city's heart and soul persists

Through broken glass and bloody tears

On the streets of Minneapolis

 

「ICE(移民税関捜査局)は出て行け」と唱和する声の中で

この町の心と魂は生き続ける

割れたガラスと血の涙を越えて

ミネアポリスの通りで

     

Oh our Minneapolis, I hear your voice

Singing through the bloody mist

Here in our home they killed and roamed

In the winter of '26

 

ああ、俺たちのミネアポリスよ おまえの声が聞こえてくる

血の霧を通して歌う声が

ここ、俺たちの家の中で 彼らは殺し、歩き回った

2026年の冬

     

We'll take our stand for this land

And the stranger in our midst

We'll remember the names of those who died

On the streets of Minneapolis

We'll remember the names of those who died

On the streets of Minneapolis

 

この土地のために そしての俺たちの中の「よそ者」のために

俺たちは立ち上がる

ミネアポリスの通りで殺された人たちの名前を

俺たちは忘れない

ミネアポリスの通りで命を落とした人たちの名前を

俺たちは忘れない

●「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」発売へ至る流れについて

背景としては2026年のミネアポリスで起きた重大な事件に直接反応して書かれた曲で、現実の暴力と抗議運動をそのまま歌にしたプロテスト・ソング、制作からリリースまで、これまでない信じられないほどの短期間である事実からも、極めて緊急性の高いものであることがわかる。

トランプ政権の米国の連邦移民取締局(ICE)と国土安全保障省(DHS)関連の強制捜査がミネアポリスで拡大する中、37歳で3児の母だったレネー・グッドが2026年1月7日に、37歳の集中治療室看護師だったアレックス・プレッティが1月24日に、2人の米国市民がICEやDHSの州外の連邦要員の銃撃で死亡した。この事件が発端となり、この出来事は全国的な抗議と批判を巻き起こした。民衆の抗議はビデオや目撃証言によって記録・共有され、政府の公式発表と現実の食い違いが論争を呼んでいた(下記*参照)。

スプリングスティーン自身も2026年1月17日にニュージャージーで行われた「Light Of Day」チャリティイベントで、この情勢について下記のように語っている。

「もし君たちが法の力を信じ、誰もそれを超える者はいないと信じるなら、もし君たちが重装備の覆面連邦軍隊がアメリカの都市に侵攻し、ゲシュタポのような戦術で同胞市民に対して振る舞うことに反対するなら、
もし君たちが、抗議するというアメリカの権利を行使したために殺されるべきではないと信じるなら、この大統領へのメッセージを送ってくれ。あの街の市長が言ったように――"ICE(移民税関捜査局)はミネアポリスからクソ喰らえで、とっとと出て行け"と。この曲は君たちのために、そして3人の子どもを持つアメリカ市民、レニー・グッドに捧げる。」

そして、この1週間後、24日アレックス・プレッティの事件が起こる。それがこの曲「Streets of Minneapolis」への流れとなった。

スプリングスティーンのキャリアにおいて、政治性は決して例外ではない。しかし本作の特異性は、その即時性と名指しの強度にある。抽象化や比喩に逃げることなく、街の名前、権力の主体、そして失われた命をそのまま歌に刻み込む手法は、ウディ・ガスリーやフィル・オクスなどのプロテスト・フォークの系譜を21世紀的に更新する試みと言える。ここで描かれるミネアポリスは、理念としてのアメリカではなく、衝突と分断が可視化された現場そのものである。叙情的な言葉は意図的に排され、代わりに、目撃、証言、怒り、そして哀悼が歌詞に込められている。

犠牲者を匿名の存在にしない姿勢は、「American Skin (41 Shots)」(1999年にNYブロンクスでアマドゥ・ディアロというギニア人移民の男性が4人の白人警官によって射殺された事件を元に作った曲。詳しくは

https://ameblo.jp/high-hopes/entry-11206384386.html)で提示されたテーマをさらに一歩押し進めるものだ。「Streets of Minneapolis」の歌詞の中には下記の言葉が出てくる

*Nicollet Avenue・・・ミネアポリス中心部の大通り。抗議行動の象徴的な現場。

*DHS・・・国土安全保障省(Department of Homeland Security)。2001年の9.11テロ後に設立。テロ防止、国境警備、サイバーセキュリティ、災害対策を担う主要な行政機関。

*ICE・・・移民税関捜査局(Immigration and Customs Enforcement)。国土安全保障省が所管する機関で、主に移民の取り締まりを行う。

*King Trump / private army・・・「トランプ王の私設軍」と表し、民主主義を否定する独裁的権力への痛烈な皮肉。

*Alex Pretti and Renee Good・・・ミネアポリスでICEによって射殺された2人のアメリカ市民の名。
*Stephen Miller / Kristi Noem・・・ステファン・ミラーは移民政策強硬派のトランプの次席補佐官。クリスティ・ノームは国土安全保障省長官。上記の事件が正当防衛であることを主張した。

これまでもスプリングスティーンはキャリアの中で、誤解され続けてきた反ベトナム戦争アンセム「Born in the U.S.A.」や、エイズ問題を取り上げた「Streets of Philadelphia」。「The Ghost of Tom Joad」での移民や社会的弱者、虐げられてきた人々への視点、警官による理不尽な射殺事件を訴える「American Skin (41 Shots)」、金融危機とその後の経済的混乱を取り上げた「Death to My Hometown」他、アメリカの社会問題、政治問題、アメリカの恥部のような出来事まで歌い、リスナーに何かを気づかせようとし、無関心であることが一番の罪であることを伝えようとしてきた。今回はこれらの曲以上により直接的で、楽曲が社会的事件とほぼ同時に存在する稀有な例であり、"安全な距離"を取ることを拒否し、いまこの瞬間の衝突の只中に身を置くことをあえて選んでいる。トランプ政権、ICEへの直接的な批判、抗議。自らの「歌」で戦う。「歌」によってみんなに何かを気づかせる・・・「Streets of Minneapolis」には、デビュー以来祖国アメリカの現実を「誠実」に歌い続けてきたブルース・スプリングスティーンの、変らぬ視点、眼差し、姿勢、そして怒りが満ち溢れている。

スプリングスティーンはこの曲を、ミネアポリスの人々、罪なき移民の隣人たち、そしてアレックス・プレッティとレネー・グッドに捧げている。そして曲は、アメリカ全土の抗議活動で叫ばれた「ICE is OUT!=ICE(移民税関捜査局)を今すぐ撤退させろ」という民衆の叫びで締めくくられる。

(*参照)

*レネー・グッド:1月7日にICE(移民関税執行局)のジョナサン・ロス捜査官に射殺されたことについて、トランプ政権側は彼女が車を「武器として」ロス捜査官にぶつけようとしたと主張している。しかし事件の映像には、彼女が車をロス捜査官から遠ざけ、ICEの取締現場から離れようとしている様子が映っている。

*アレックス・プレッティ: 1月24日に身元不明の米国境警備隊員によって射殺された彼を、トランプ大統領と政権関係者数名が「国内テロリスト」かつ「暗殺者」と即座にレッテル貼りした後、複数のPhoneで撮影された彼の殺害現場の映像が。そこでは、警備隊員の行動に対する抗議活動の中で、警備隊員に激しく地面に投げ飛ばされた女性を助けようとしている彼の姿が確認できる。銃の所持許可を持つアレックス・プレッティは、映像から判断すると、対立が始まってわずか数秒でホルスターに収めた銃を奪われており、地面にうつ伏せに押さえつけられた状態で、覆面をした警官6人に囲まれながら10発の銃弾を浴びた。

 

「Streets of Minneapolisストリーツ・オブ・ミネアポリス」

SoM_ジャケット写真

再生はこちらから

アーティスト公式サイト

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brucespringsteen.lnk.to/streetsofminneapolis 

Bruce Springsteen performs “Streets of Minneapolis” at No Kings rally in...

The Iron Horse (John Ford, 1924)

1869
The Iron Horse  (John Ford, 1924)





「アメリカ🇺🇸の鉄道開発」

交通分野だけでなく、アメリカ史を扱う際にも使えそうな映像ですね


Animation of when land was first developed in the US and construction of the railways

Work by Steven Bernard / Financial Times.


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