2026年10月8日木曜日

シェリル・クロウ、曲が書けなくなるスランプ状態に陥っていた時 ボブ・ディランにアドバイスを求めたことを回想 - amass

シェリル・クロウ、曲が書けなくなるスランプ状態に陥っていた時 ボブ・ディランにアドバイスを求めたことを回想

シェリル・クロウ、曲が書けなくなるスランプ状態に陥っていた時 ボブ・ディランにアドバイスを求めたことを回想

Sheryl Crow
シェリル・クロウ(Sheryl Crow)は1990年代後半、曲が書けなくなるスランプ状態、いわゆる「ライターズ・ブロック」に陥っていた時、ボブ・ディラン(Bob Dylan)にアドバイスを求めました。クロウは、米国の公共ラジオ局NPRの番組『Fresh Air』の新しいインタビューの中で、当時を振り返っています。

「たしか90年代後半だったと思うんだけど、何も書き終えることができない、本当に苦しい時期があった。素晴らしいアイデアは次々と浮かぶのに、どうしてもそれを完成させることができなかった。ボブが長い間、ライターズ・ブロックに陥っていたという話を読んだことがあってね。彼から“何か困ったことがあったり、何かについて私の意見を聞きたかったりしたら、いつでも電話してくれ”と言われていたから、ボブに電話しました。

“ねえ、今、曲が書けなくて困ってるの。あなたも以前、そういうスランプがあったって聞いたんだけど”と言うと彼は“いや、一度もないよ”と言ったんです。それから“最後に曲を完成させてから、どれくらい経つ?”と聞かれたから、“もう8カ月くらい、ずっと苦しんでる気がする”と答えた。すると“うわ、それはひどいな”と。

で、彼はこうアドバイスしてくれた。“バンドを集めて、昔のマディ・ウォーターズの曲をやってみろ。しばらくそれでジャムって、それからその上に自分の歌詞を書き始めるんだ。そうすれば、気づいたときには曲ができてる”。

人生を振り返ると、そういうちょっとした出来事が、その後の人生に訪れた大きな転機を本当に形作ってくれたんだと思う。例えば、バンドを集めて何かをジャムして、そこから自分の道を見つけ出していく、そういうのもその一つ。だからボブは、私の人生における大きな節目の多くに、重要な影響を与えてくれた人なのよ」

[source] https://www.npr.org

2026年10月7日水曜日

Fwd: A Man There Was (1917) [English subtitles] / Terje Vigen [2005 version] https://youtu.be/XquRQcHzYJ0?si=DeU1ggMeoqehhm4E イプセン原作 タリエ・ヴィーゲン


https://youtu.be/XquRQcHzYJ0?si=DeU1ggMeoqehhm4E

邦題 波高き日

オデュッセイアと比較すべきはグリフィスのノック・アーデンではなくシェストレム監督のこちら

『サタンの書の数ページ』(1921)【日本語字幕】悪魔も救いを求める!ドライヤーが描く四つの時代の誘惑と裏切り|サイレント映画・フル映画

ユリシーズとイノック・ガーデン

 クリストファー・ノーランとしては意外な“現在の社会的な先進性”への合流|Real Sound|リアルサウンド 映画部

クリストファー・ノーランはなぜ古典的な英雄譚に挑戦した? 『オデュッセイア』にみた変化

『オデュッセイア』にみたノーランの変化

 “出かけた男がなかなか帰らない”という展開は、現実の歴史でも星の数ほど存在したケースであろう。旅立つ男と、それを待つ女……狩りや戦争、あるいは会社勤めや出張など、男性が外の世界へ出ていき、女性が家でその帰りを待つという構図は、数多の物語や演劇、映画においても、何度となく描かれてきた。

 設定上では、故郷イタケへなかなか帰り着かない展開に陥ってしまうのは、ポセイドンの怒りを買ったからだとされている。しかし冷静に見ると、オデュッセウス一人しか帰り着いていないため、荒唐無稽ともいえる冒険の数々を他に証明してくれる者がいないというのが、興味深いところだ。これは例えば現代の男性会社員が、仕事が終わってもすぐには自宅へ帰らず、飲食店やバー、居酒屋などに入り浸ってしまい、あり得ないような言い訳を妻に力説しているような構図に見えてこなくもない。

 つまりオデュッセウスは、物語の真贋にかかわらず、単になかなか帰れないだけでなく、深層心理で帰ることを拒否していたようにも感じられてくるのである。であれば、何が彼をそうさせていたのか。この理由を考える上では、戦地に行った兵士の心理がヒントになるだろう。例えばベトナム戦争を題材にした『ディア・ハンター』(1978年)や『地獄の黙示録』(1979年)といった映画作品では、やはり本国に帰ろうとしない軍人が描かれた。実話を基にして、ベトナム戦争から帰還した後を描く『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(2026年)では、アメリカに帰国した後にもフラッシュバックに苦しむ元兵士の姿が映し出される。

 身体がどこにあろうと、その精神は激しい戦いや虐殺がおこなわれたベトナムの地に縛られ、離そうとはしてくれない。そうした感覚がトロイア戦争後のオデュッセウスにはあったのではないだろうか。どこにいても、結局は戦地へと引き戻されてしまう。それが“帰れない”ということの本質なのではないか。それが、戦争の加害によるPTSD(心的外傷後ストレス症)に由来していたという、本作独自の解釈による真相部分へのアプローチが、非常に現代的だといえる。

 このように捉えることで、荒唐無稽であまりにも困難で長い帰路が、自分の心理に向き合うために必要な時間であり、贖罪のための重圧だったという理解ができるのである。『ダンケルク』(2017年)では描かなかった戦争観や、『オッペンハイマー』(2023年)で顔を見せた加害への罪悪感というものが、ここでは詩として、あるいは冒険活劇として、かたちを変えて展開し、ノーラン監督のテーマ的な作家性を補完するように作用している。

 そうした作品の奥行きが、今回多くの観客に届いて大きなヒットに繋がったのかは分からない。だが少なくとも、こうした冒険譚が、これまで表面的な難解さを持っていたノーラン作品を、『オデュッセイア』という物語が、普遍的な明快さへと近づけたのは確かなところだろう。そして、その多くの観客が、実際に戦争が次々に起きている現在に、加害の傷に向き合うことになったのは、意義深いものがある。

 そうした現実の痛みを背負った冒険の帰還を描くだけでなく、本作のラストでは、ジェンダーロールや、男性だけが外に向かうというステレオタイプな観念からの解放が提示される。これは、ノーラン監督としては意外ともいえる、現在の社会的な先進性への合流である。

 そうした試みは、ポーズというわけでもなさそうだ。『インセプション』(2010年)でヒロインを演じさせたエリオット・ペイジ(当時はエレン・ペイジ)を、ここでは兵士シノン役にキャスティングしているのである。トランスジェンダー俳優として活躍する彼を、再び呼び戻したことや、伝統的に白人がキャスティングされることが多かったギリシャの時代劇に、ルピタ・ニョンゴやゼンデイヤを出演させることも同様だ。

 クリストファー・ノーラン監督は、罪悪感と向き合う物語のなかで、内にこもっていくのでなく、こうした開かれた方向で世界と繋がることで、精神的な解放へとオデュッセウスを導いているように思える。逆に言えば、われわれは常に新たな世界に目を向け、自分の観念を押し広げていくことでしか、真の意味で自由にはなれないのではないか。そのことを、ノーラン監督は自身の作品のなかで実践するに至ったのではないかと思えるのである。

■公開情報
『オデュッセイア』
全国公開中
出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
配給:ビターズ・エンド、ユニバーサル映画
© 2026 UNIVERSAL STUDIOS
photo by Melinda Sue Gordon © Universal Studios. All Rights Reserved.
公式サイト:https://odyssey-film.jp
公式X(旧Twitter):https://x.com/odysseyfilmjp

小野寺系(k.onodera)

映画評論家。映画仙人を目指し、作品に合わせ様々な角度から深く映画を語る。やくざ映画上映館にひとり置き去りにされた幼少時代を持つ。

小野寺系(k.onodera)の記事一覧はこちら

https://x.com/plan_sequence/status/2107670880939856307?s=61


Enoch Arden (1911) D.W. Griffith https://youtu.be/kZaqJNadwWs?si=lgW8MsCwVVy-gt4y @YouTubeより


https://youtu.be/kZaqJNadwWs?si=lgW8MsCwVVy-gt4y


 D・W・グリフィスの作品 1911年(5) - 映画中毒者の映画の歴史
https://cinedict.hatenadiary.org/entry/20061224/1166964630

D・W・グリフィスの作品 1911年(5)

「ENOCH ARDEN(イノック・アーデン)」

 D・W・グリフィス監督作品。バイオグラフ社製作。

 アルフレッド・テニソンの原作の映画化。グリフィスはすでに「THE UNCHANGING SEA(不変の海)」(1910)で、同原作を元にした作品を映画化しているが、内容的には簡略されており、ラストも違う。だが、今回の映画は、細部が省略されている部分が多々あるとはいえ、大筋の流れは原作に沿ったものとなっている。この違いは何か?

 その秘密は、この作品を語るときの決まり文句である次の点に要約される。この作品はD・W・グリフィスにとって初の2巻物(約30分)の作品なのだ。それまでのグリフィスは所属していたバイオグラフ社の方針により、1巻物(約15分)以上の作品を製作したことはなかった。この作品も、会社の命令で1巻ずつに分けて公開されたのだが、観客の「1本の作品として続けてみたい」という要望の声が高く、通常の2倍の入場料を取って公開することになったのだという。「THE UNCHANGING SEA(不変の海)」の2倍の時間を使えることにより、グリフィスは原作の大筋を映画化できるようになったというわけである。

 生活費を稼ぐために妻と子を残して海へ出たイノック・アーデンだが、嵐に遭遇して無人島に漂流する。そんな夫の帰りをひたすら待つ妻のアニーは、彼女を愛するフィリップの再婚の申し出も断る。10年以上が経過し、ようやく救助されたイノックが戻って見たものは、ついにフィリップの再婚の申し出を受け、フィリップとの子供をあやすアニーの姿だった。

 グリフィスは手堅い演出で、感動的な物語を仕上げている。しかし、厳しい見方をすると、時間が長くなって長いストーリーを語ることができるようになったためか、ストーリーに頼りすぎているようにも感じられた。これまでの1巻物のグリフィスの作品には、ストーリーを長く語ることをできない分、それを補ってあまりある叙情的なシーンがある作品があったのだが、この作品にはそこまでのシーンを感じられなかった。とはいえ、救助されたイノックが再婚したアニーの姿を窓から覗き見るシーンなどで、その片鱗は見ることはできる。


(DVD紹介)

「Biograph Shorts 」

 バイオグラフ社監督時代のD・W・グリフィスの作品を集めた2枚組DVD。ほぼ15分程度の短編が、全23作品収められている。デビュー作「ドリーの冒険」も収録。

 アメリカのamazonから輸入して買うことができるが、もちろん英語。それでも買いたいと思う人は、下記サイトが参考になります。

http://dvd.or.tv/

注意!・・・amazonでは「リージョン1」となっていますが、私が持っている日本国内用の「リージョン2」のプレーヤーでも再生できました。リージョンは「オール」と思われますが、実際に購入して見られなくても責任は負いません。

Enoch Arden (1911 film)

Plot

Enoch Arden and Philip Ray are rivals for the affections of Annie Lee. Annie marries Enoch.

Later, with three small children to support, Enoch is offered the opportunity to "recoup his fortunes" on a sea voyage. Annie gives her husband a locket containing a curl of their baby. Enoch's ship founders in a tropical storm. Only Enoch and two other crewmen make it to shore, where they are marooned. Eventually only Enoch remains alive.

Meanwhile, Annie never gives up hope of Enoch's return, and rejects Philip's proposal. The years pass, and two of Annie and Enoch's children become young adults. Philip persists, and finally, at the urging of her children, Annie marries him.

Enoch is rescued and returns home. Finding his old place empty, he goes to the inn, where he overhears a gossip and learns what has happened to Annie. He peeks in the window of Philip's house and sees the owner with his and Annie's baby in his arms. Enoch decides not to reveal himself. He returns to the inn and dies. The gossip sees the locket and realizes who he is. She prays.


ユリシーズ#16

。 「カムデン砦とカーライル砦だ。 そこが私の出身地だ。 私はそこの人間だ。 そこが私の出身地だ。 私の小さな女房はあそこにいる。 私を待っているんだ、分かってる。 『イングランド、家庭、そして美のために』彼女は私自身の本当の妻で、私はもう7年も会っていない、航海していてな」 ブルーム氏は、この場面での彼の到来、デイヴィー・ジョーンズ(海の悪魔)を出し抜いた後の船乗りの道端の小屋への帰還、盲目の月のある雨の夜を容易に描くことができた。 妻のために世界を横断する。 その特定の『アリス・ベン・ボルト』の話題についてはかなりの数の物語があった、『イノック・アーデン』や『リップ・ヴァン・ウィンクル』、そしてこの辺りで誰か『カオク・オリアリー』を覚えているだろうか、哀れなジョン・ケイシーによるお気に入りで最も試練となる朗読作品であり、それなりに完璧な詩の一部だ。 家出した妻が戻ってくることについては決してない、不在者にどれほど献身的であっても。 窓の顔! 彼がついにテープを切り(ゴールし)、彼のより良き半身(妻)に関する恐ろしい真実、彼の愛情における難破が彼に明らかになった時の彼の驚きを判断せよ。 あなたは私をほとんど期待していなかったでしょうが、私は滞在し、再出発するために来ました。 そこに彼女は座っている、草の未亡人(夫が不在の妻)、全く同じ炉端で。 私を死んだと信じ、深海のゆりかごで揺られていると。



23 (U510.432)

窓に顔。ゴールのテープを胸で切り、

第23投。510ページ、432行目と出ました。

The face at the window! Judge of his astonishment when he finally did breast the tape and the awful truth dawned upon him anent his better half, wrecked in his affections. You little expected me but I’ve come to stay and make a fresh start.

 窓に顔。ゴールのテープを胸で切り、伴侶に関して恐るべき真実が彼の心中に立ち現れたとき、彼の驚きの判断は感情の海で座礁した。お前は思ってもみなかったのだろうが俺はここに留まり再出発するために帰ってきたのだ。

第16章。真夜中。娼館を後にしたブルーム氏はスティーヴンを介抱するため馭者溜りへとやってくる。そこでマーフィーと名乗る船乗りの話を聞いている。ブルーム氏の心中。

『ユリシーズ』は、章ごとに様々な文体と手法が用いられており、それを味わうのが楽しみとなる。筆者がはじめて通読したとき、第16章の語りが好みだった。

たわいのないことを難しい言い回しで述べたり、ことさら外国語をつかったり、陳腐な慣用句やことわざを多用したりする。文才を欠く人が修辞を凝らした言い回しをしようとし、アマチュア研究者が学のある文章を書こうとしているような、不思議な効果を出している。ジョイスはなぜこのような仕掛けを採用したのだろうか。

今回の一節も、言葉がいいたいことと微妙にズレていて、意味の取りにくい悪文となっている。真実(truth) やその類語は、事実(fact)などとともにこの章でよく使われる。ちっとも本当のことや事実がわからないのが、皮肉となっている。

さて、ブルーム氏はもう7年も家に帰っていないという船員の話を聞いて、その帰還の場面を空想している。

航海や出征など何らかの事情で長らく家庭を不在にした夫が、妻のもとへ不意に帰ってくる。さらに妻は別の男と暮らしている場合も・・・。こういう事件は実際にあったし、フィクションでもなんども取り上げらて来た。

Thomas Dunn Englishの詩、 Nelson Kneassの曲による『ベン・ボルト』(1843年)(U510.425)⇒Youtube

アルフレッド・テニスンの詩『イノック・アーデン』(1864年)(U510.425)

ワシントン・アーヴィングの短編小説『リップ・ヴァン・ウィンクル』(1819年)(U510.426)

1860年代から1870年代にイギリスで起こった事件「ティッチボーン事件」(U531.1343)

これらは『ユリシーズ」作中で言及されている。

あと筆者が思いつくのは、

16世紀フランスで起こった「マルタン・ゲール事件」

(『帰ってきたマルタン・ゲール―16世紀フランスのにせ亭主騒動』ナタリー・ゼーモン・デーヴィス、平凡社ライブラリー)

ナサニエル・ホーソーンの小説『ウェイクフィールド』(1835年)、『緋文字』(1850年)

バルザックの小説『シャベール大佐』(1832年)

サマセット・モームの戯曲『夫が多すぎて』(1923年)

そもそも『ユリシーズ』の下敷きになっている『オデュッセイア』が、出征したオデュッセウスが長年の遍歴を経て妻ペネロペイアの元に帰還するという話で、この枠組はこの小説の重要なモティーフとなっている。

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映画『イノック・アーデン』のポスター(Poster for Enoch Arden)

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Enoch_Arden_(1911_film).jpg?uselang=ja

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北の国からシナリオ本のススメ – 北の国からマニア通信

北の国からシナリオ本のススメ – 北の国からマニア通信

北の国からシナリオ本のススメ

北の国からのシナリオ本はこれまで何度か紹介してきました。北の国からは映像で楽しめるのはもちろんですが、シナリオを読むことによりより深く北の国からの世界を理解することができます。

今回は北の国からシナリオ本の魅力をほんの少しだけですが紹介します。

①連続ドラマ第1回より、麓郷へ向かう車内

北の国から 前編 倉本聰 理論社 P12

純の語り(ナレーション)は、北の国からの中でも特に象徴的な表現方法だと思います。シナリオ本の中では、語り「◯◯◯」と純「◯◯◯」がきちんと分けられています。

また、倉本先生はインナーボイスいわゆる『セリフの行間』に込められた登場人物の心の声のことも度々話されています。本当は言いたいんだけれども言えないこと、このシーンでは純が五郎に言えない「字、知らねえンだ」という気持ちが見事に表現されています。

②連続ドラマ第8回より、東京・下北沢に場面が切り替わる

北の国から 前編 倉本聰 理論社 P188

北の国からのシナリオ本には、挿入歌についての指定が数多くあります。このシーンではこの曲をかけると倉本先生が決めているようです。この場面では五輪真弓さんの「恋人よ」がかかるわけですが、雪子の気持ちが見事に表現されている名シーンだと思います。倉本先生の頭の中では、シナリオを書きながら映像化されているのだと思います。改めてその凄さに感服します。

③連続ドラマ第15回より、杵次が五郎に馬を売ることを打ち明ける

北の国から 後編 倉本聰 理論社 P80

台詞の中の間についても倉本先生はたびたび話されています。ここでは杵次が五郎に馬を売ったことを話すわけですが、このシーンこそ間が重要だと思い取り上げました。杵次が五郎に次々と話していては印象がだいぶ変わってしまいます。馬を手放した杵次、その話を受け止める五郎、2人の感情はこの間があるからこそ視聴者により深く伝わってくるのだと思います。

倉本先生脚本のドラマや映画は、ほぼすべての作品でシナリオ本が発売されています。北の国から以外のシナリオ本も何冊か購入しました。新たに コレクション>>書籍 というページを作り紹介しています。よろしければご覧ください。

書籍
https://kitanokunikara.blog/books/

六段目 勘平腹切https://youtu.be/-R4TCGwxEOc?si=9d5Xt908jMb9CVfs

2026年10月6日火曜日

踊る大捜査線 the movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ~完全あらすじ編

踊る大捜査線 the movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ~完全あらすじ編

踊る大捜査線 the movie 2 レインボーブリッジを封鎖せよ~完全あらすじ編

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映画の最後まで完全ネタバレです。


★映画導入部

お台場の紹介をするマスコット湾岸太郎の映像。

お台場上空に接近したヘリコプターから、SATが降下する。

客船「FUJIMARU」でハイジャック事件が起こったと言う模擬訓練。

特殊急襲部隊(SAT)の草壁中隊長(高杉亘)が指揮する中、

SAT隊員たちは、客船の側面から中に侵入を試みる。

シージャック犯役を仰せつかったのは湾岸署員で、

リーダー役の青島は

「警視庁の諸君!この船は、お台場付きが乗っ取った」

とレシーバーで知らせて来て、所轄の面々が、お祭り騒ぎ。

客船の横に列席し、訓練の様子を見学していた

警視庁の幹部たちは「真面目にやらせろ!」と叱る。

草壁中隊長がリーダーは誰だと問いかけると、

「青島俊作です」と答えて来たので、

実弾を使うので、本物の犯人のつもりでかかって来いと檄を飛ばす。

それを聞いていた和久さん(いかりや長介)は、

「こうまで言われて黙っているのか?思いっきり抵抗してやろうじゃないか」と言い出す。

操舵室をクリアしたSAT隊員たちだったが、

その内、一人、又一人と、犯人役の湾岸署員たちによってSAT隊員が捕虜にされて行く。

縛られて泣いているスミレさん、助けに行くと、横に湾岸署員が銃をかまえていて、捕虜に。

一人立っていた和久さんに近づいて来たSAT隊員も、

難なく、隠れていた湾岸署員に捕まり、

「犯人に共感する人質もいるんだ。気を抜くんじゃない」と和久さんに皮肉られる。

そこに、閃光弾が投げ込まれ、隊長自らが乗り込んで来るが、

煙の中から現れた青島は、

その隊長のこめかみに銃を突きつけ「パン!」とおどけてみせる。

全員捕虜にしたSAT隊員を先頭に、

タラップを降りて来た青島は

「すみません、勝っちゃいました」と幹部たちに向かい苦笑いする。

==

★殺人事件が起こる

朝、街頭で配っているチラシをもらいながら出勤する青島は、

湾岸署の受付で、最近は観光案内ばかりですと云う婦警の愚痴を聞かされる。

刑事課にやって来た青島は、

40分前トイレの前で婦女暴行にあったと言う女の子が泣いているので、

事情を聞こうとすると、その子の首筋に、

まるで吸血鬼にでも噛まれたような二個の傷跡を見つける。

青島「噛みついてその後は?」

所轄「逃げた」

青島「それだけ?それ!俺の事件かな?」

スミレの方は、連続多発スリ事件が起こっているので手伝ってくれと青島に声をかける。

被疑者は、家族ぐるみのスリで、絵に描いたようにアットホームな家族らしいと言う。

青島「これも、俺の仕事じゃねえな。

課長!もっとシャキッとした事件ないんですか?燃えるやつ」。

袴田健吾課長「燃えてもらっちゃ困るんだ!

この前、君がSATをやっつけたから、署員全員、全員減俸になったんでしょう?」

係長「ここにいると暴動になるから」

柏木雪乃が「警視庁に出向した真下君は今、何やっているんだか判らない」とこぼす。

所轄の走り出すメンバーを見つけ、察知した青島もついてゆく。

一人、ミニパトで現場に駆けつけた青島は、

俺の待っていた事件って、これだったんだねと喜ぶ。

しかし、被害者の様子を観た青島は、死んでるの?と一瞬引く。

その被害者の姿は異様だった。

蜘蛛の巣のように張り巡らせた赤い紐で縛られていたからだ。

「これは所轄じゃなくて、本店の仕事になりますね」と他の職員が言う。

思わず青島は「事件、起き過ぎ…」と顔を引きつらせる。

★女性本部長

検察庁では、この殺人事件の担当は、

沖田女史管理官(真矢みき)にやってもらうと云う事が発表される。

新城賢太郎(筧利夫)は室井慎次管理官(柳葉敏郎)に、そのサポートを依頼する。

沖田女史管理官ははじめてなので、上層部も期待していると言うのだ。

湾岸署内では、スリーアミーゴズの3人、神田署長(北村総一朗)、秋山副署長(斉藤暁)、
踊る大捜査線スリーアミーゴズ

そして袴田警部が、先日の訓練の時、

閃光弾が青島には効かなかったんだってと不思議がりながらも、

特別合同捜査本部が立ち上がるので、準備しはじめる。

袴田警部は、青島と恩田スミレ(深津絵里)に、この男を確保しろと一枚の写真を手渡し、

他の婦警たちには、本店の人たちが来たら、観光案内しろと命ずる。

魚住警部補は、本庁の仮眠用に、布団を敷いて準備をする。

雪乃たちは、飲み会の準備や土産(レインボー最中)の選別までさせられる始末。

青島とスミレは、逃走した気まぐれな寿司屋の店主(六平直政)を見つけ出し、

店を開けてくれと頼んでいた。

それでも逃げ出す店主を連行する青島。

スリーアミーゴズは、近隣の弁当屋を集め、どこに弁当を注文するか悩んでいたが、

それとなく談合を持ちかけるような話し方だったので、どの店からも賄賂が殺到する。

「なんだねこれは? いいかい? 僕らが談合をもちかけたわけじゃないからね」 

刑事課に戻って来た青島とスミレに、

又一人やられたと和久さんが言う。

青島「かみつけられた?」

犯人は20代の男だと和久さんが伝える。

家族でのスリの新情報ももたらされる。


そこにやって来たが室井と沖田女史ら。

沖田女史は青島に気づくと、

「あなたね!先に言っとくけど、事件は現場で起こっているんじゃなくて、

事件は会議室で起こっているの!勘違いしないで」と釘を刺す。

★署長不倫

管理官らが部屋を出て行った後、

刑事課で不倫発覚

署長のメールがネットで所員全員に流れてしまった。

その内容は、「今日もいつもの所で待っている」と言うラブメールだった。

それを知った青島は、このメールの送り先は?と目を光らせたので、

これがお前の待っていた事件か?と和久さんが冷やかす。

しかし、青島は、絶対に見つけてやるからな!と、妙に張り切る。

==

捜査会議が始まる。

沖田女史管理官が紹介され、

被害者は建設会社の役員だとの報告がされる。

現場での遺留品は、コンビニ帰りだったのか、レジ袋に入った洋梨と牛乳。

それにトレーナー、タオル、帽子とスニーカー。

目撃者は4人。

沖田女史は
「SMの縛りに詳しいスタッフを集めて!

それから後ろの所轄! 朝まで、管内の職質を命じる。不審者がいたら取り調べて」

新城は室井に「所轄の何人か引き抜いてくれ。口の堅いの…」と耳打ちする。

青島が自販機置き場でカップ麺を食べていると、

室井がやって来てたので、潜水艦事件以来ですよねと声をかけ、

自販機入れてもらってありがとうございますと礼を言う。

まだ管理官なんですか?と聞いた青島は、俺が暴れたせい?と不安がるが、

人のせいにする程落ちぶれていないと答えた室井は、

今回の沖田女史管理官の起用は、警察に男女差がない事を世に知らしめるためだと教える。

政治ですか?と聞いた青島は、

現場との風通しを良くしてくれるんですよねと確認するが、

まだ痛むのか?と前の事件の傷の事を心配した室井は、

俺と一緒に来てくれと呼びかけ、スミレも一緒にと誘う。

歩きながら室井は、彼女は自分から広報に利用するよう申し出たと説明する。

★監視モニター

青島とスミレが連れて来られたのは、

湾岸署の近隣各所に取り付けられたカメラと盗聴器によるモニターが並んだ部屋だった。

新しい監視システムらしく、その場にいた新城は、

これで警察が市民を包囲したのも同然と自慢する。

そのシステムのオペレーターらしき小泉孝太郎が装置の説明をする。

市民を監視するのはプライバシーの侵害ではとスミレが言う。

青島は激怒して室井の胸につかみ掛かるが、それ以上の事は出来なかった。

その頃、噛み付き魔の似顔絵が出来たと刑事部屋に戻って来た和久さんは、

青島とスミレの姿が見えない事に気づく。

青島とスミレは、カップ麺をすすりながら、モニター監視を続けていたが、

後ろの小泉は、ちゃんと本庁用の弁当を食べているのを知り、頭に来る。

スミレは、一度くらいはキャビアのおいしい店に連れて行ってよねと青島に頼む。

モニターにはラブシーンが映る。

そんな中、モニターで青島は置き引きの現場を目撃して通報する。

さらに、現場でさぼっている魚住係長や、

寿司屋で本庁の連中を接待している様子なども目撃し、うんざりする。

その時、警視庁から連絡が入り、

台場3丁目のインターナショナル第二ビルで、首から血を流した女性が発見されたと言う。

被害者はこのビルの会社役員だとわかった。

室井は、所轄の連中に拳銃を携帯させてくれと頼むが、

勝手に撃たれたら自分の責任になるので、発令出来ないと沖田女史管理官は拒否する。

青島とスミレは、早朝、刑事課の部屋に戻って来るが、

事情を知らない他の刑事たちは朝帰りか?などと二人を冷やかす。

==

★署長不倫(2)

魚住係長は、神田署長が最近、

警務課に顔を出さなくなったと云うので、

不倫相手は警務課にいるのか!と青島たちの顔が輝く。

そこに沖田女史と室井がやって来て、モニターで監視をしていたのに、

なぜ、夕べの事件を見逃したのかと青島らに詰問し、

今度から室井にモニタリングしてくれと言い出す。

青島は呆然とするが、室井は自分がやると答える。

==

犯人から電話が入る。

「あんたか?リーダーは? 俺ら、観られたのかな?

あの女、どこまで観たのかな?」とあれこれ聞くので、

沖田女史が高飛車な口調で問い返すと、

「お前!偉そうでむかつくな、又かけると言って」犯人は電話を切ってしまう。

逆探の結果、相手は、この建物の中からかけて来た事が判る。

青島たちが公衆電話付近に駆けつけた時にはもう犯人の姿はなかった。

「嫌われたね!あんた」と和久さんが沖田女史に嫌みを言うと、

沖田女史管理官は、「子供が親の心配をしなくていいの」とあしらわれてしまう。

沖田女史はすぐに、ネゴシエーターを呼んで!と言う。

湾岸署にやって来たネゴシエーターは真下正義だった。

その姿を観た雪乃は目を丸くするが、

ロス市警でプログラミングを受けて来たと自慢げに真下は言う。

だから連絡取れなかったんですね。

僕は警視庁で第一号。だから恋人にも言うなと言われて。ごめんね!」

「わたし、恋人なんかじゃないし、別にさみしくなんかなかったです。

真下はアシスタントに雪乃をして、道具を準備する。

雪乃の写真をケースに入れて持ち歩いてる真下を観て凍り付いてしまう。

そこへスミレがきて「これだけでストーカーで訴えることができるわよ!」

写真ケースを真下に渡さない雪乃。

==

第二の事件には目撃者(小西真奈美)がいた。

沖田女史の事情聴取に対し、パーティの準備で残業していたのだが、

男たちが3人「かめだが何とかって」言っていたと証言する。

今日は仕事をする気分じゃないのでと言う真奈美に対し、

沖田女史は、

「仕事やりなさい。そんな事だから女はバカにされるの。

殺された女性重役はなんて言うかしら」と言い、

青島とスミレに彼女のガードをするように命じる。

スミレ「ガードなんてそんな大役は?」

青島「それは本店の方がよろしいでは?」

沖田「私の部下は危険にさらすわけにはゆかない
   あなたたちが犠牲になりなさい」

青島「なるほど!所轄はかえがききますもんね」

沖田 「そう! 兵対わ!」

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パーティ会場に真奈美と一緒にやって来た青島とスミレ。

青島のコートはこの場にそぐわないと真奈美に注意され、脱ぐ事になる。

捜査本部に又犯人から電話が入るが、

真下は受話器を取ろうとせず、電話が切れるまでの時間を計っていた。

結果は20秒。

真下は、相手はこちらに連絡したがっているのだから、

必ず又かけて来ると言い、その言葉通り、又、電話が鳴り出すが、

その電話の声は、先ほどかけて来た犯人とは別人のようだった。

「どこまで俺らのことを知っているか?」

真下が、どうして網に死体を?と聞くと、

綱しか観てないの?と相手は馬鹿にしたように答える。

電話を終えた真下は、相手は仕事をしていない。

声にストレスがないから。

少なくとも、数ヶ月、仕事に縛られていない人間だと分析する。

それを聞いた沖田女史は、綱以外のメッセージを探すように捜査員たちに指示を出す。

雪乃は、真下の見事な仕事ぶりにすっかり感心してしまう。

==

一方、パーティ会場にいた青島は、一緒に見張っていたスミレに、

自分のコートは、警官になった最初の日に買ったものだと説明する。

その頃、モニタリングをしていた室井は、

真奈美を見張っている不審な男二人がいると本部に報告する。

その時、青島は、絵に描いたような家族を見つけ、

スミレの方は、異常に歯が出ている20代の男性を目にしていた。

沖田女史は、男たちを包囲するよう指示。

青島は室井に携帯をかけ、自分たちが追っている被疑者が目の前にいると訴える。

室井はそれを沖田女史に知らせるが、

所轄の事件なんてどうだっていいでしょうと沖田女史は切り捨てる。

男二人の声を拾った所「かめだ」と言っている。

その時、本部に犯人から電話が入り、

「何してるんだ!早く俺たちの事見つけてよ」と挑戦して来る。

又、別人の声だったので、

リーダーを出してくれないかと真下は話しかけるが、

「そんなものはいない。

俺たち捕まえたって、悲劇は続くよ、次々湧いて来るから」

と犯人は言い、電話を切る。

真下は、何なんだ、こいつら?と困惑する。

その時、パーティ会場内で爆発音が響く。

アトラクション用の花火だったが、そのスキを突かれ、男たちを見失ってしまう。

沖田女史は、緊急配備を命ずる。

青島の方はトイレ付近でしゃがんで泣いている女の子を見つけ近づくが、

隠れていた噛み付き魔・岡村隆史に鉄棒で殴られ昏倒してしまう。

すぐにスミレが駆けつけて来て、こっちもスリ家族に逃げられたと言う。

刑事課に戻った二人は、袴田警部に、

「犯人を目の前にしながら逃げられろとは」と叱られるが、

そこに真奈美を連れた室井と沖田女史がやって来る。

室井は、さらなる真奈美のガードを二人に頼み、

沖田女史は「良く動かなかったわね」と褒める。

スミレ「わたしたちにも仕事があるんです」

室井「青島は婦女暴行犯を追っていた。彼女はすりグループを追っていた」

沖田「そんなのほんとけばいいわ
殺人事件が起きているのに。暴行だのスリだの」

青島「ちょっと待ってください!

あなたが動くなと言ったから動かなかった。

目の前でつらい目にあっていた人がいたのに、目をつぶった」

スミレ「わたしは自分の子に盗みの手伝いをするような親をみのがしたの」

沖田「だから! 所轄の事件なんて」とどうでもよい顔をする。

スミレ「私たちは事件の大きさで仕事をしていない」

沖田「おまわりさんは市民のミカタだから?

人を殺した犯人より市民の財布がだいじなわけ?」

室井「沖田君! それが所轄の仕事なんだ」

沖田「暴行犯? そんな捜査なんかしなくて良いのよ」と言い放つ。

青島「それなら! この仕事はできない。

俺の仕事、やらなくて良いと言うのなら。続けられない」

室井「青島!」

青島はコートを投げ捨て、「やってられっか!」と怒る。

沖田女史はそんな青島に「感情的ね。組織に人の感情は必要ないの」と冷たく言う。

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自販機のある休憩室では、

和久さんと吉田敏明副総監(神山繁)が久々に再会し、旧交を温めあっていた。

自販機の所に来た室井は、偶然、二人の会話を聞いてしまう。

本庁の官僚主義を変える事は出来なかったと反省する吉田副総監に、

和久さんは、まだまだ期待しているぜと声をかけるが、

吉田は暮れに退官する事になったと寂し気に言う。

「そうか。俺たちの思いは実現せずか。

俺もそろそろ潮時かな?

若いものに何一つしてやれなかった」と悔いる和久さん。

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★署長不倫(3)

スリーアミーゴズに呼ばれたスミレは、

神田署長らから、

「なんで?みんなのとこ行っちゃたのよ」

「メールは老人のジョークとみんなに言ってくれないか」

秋山副署長からぼけ老人の戯言だと言ってくれと頼まれるが、

そんな上司に向かって、

スミレ「私達の仕事は、本部長からやらなくて良いと言われるような、

そんな仕事なんですか?」と問いかける。

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すっかりやる気を失った青島は、捜査会議にも出席せず、自分の机でくすぶっていた。

室井も又、モニター室で悶々としていた。

★洋梨

捜査会議に出ていた和久さんは、遺留品はどれも量産品で、

そこから被疑者にたどるのは難しいと捜査員たちの報告を聞き、

わざと遺留品を置いて行ったなとつぶやく。

沖田女史は、町中の公衆電話を24時間全て監視させると言い出す。

そうした中、密輸で押収した拳銃が1丁なくなったと云う報告があるが、

事件に関係ないとして無視される。

遺留品には必ず、犯人からのメッセージとして、

何か意味があるはずと言う真下に対し、

手をあげた和久さんだったが、沖田女史は、所轄は報告書で上げろと無視しようとする。

「そう言うめんどうくせえのは苦手なんだ。今言いたいんだ」と前に出て来た和久さんは、

「要するに、残っていたのは洋梨(ようなし)って事だ」と言う。

一倉管理官は「笑点じゃあるまいし」とバカにするが、

2番目の被害者の側にも、洋梨が置いてあった事に気づくと、

犯人は、リストラされたサラリーマンで、

30代半ばくらいだろうと真下が推理する。

沖田に和久は「あんたと同じバブル世代の子供だろう?」と聞くと、

沖田女史は、「負け組ね」と吐き捨てる。

最近リストラされた人間のリストを取り寄せると、2千人以上いると言う。

自販機の所にいた真下に近づいた雪乃は、探して下さいと頼むが、

真下は、犯人グループにはリーダーがいない。

どうしてなんだろう?

あいつらにボクらの常識は通用しないとつぶやく。

==

★青島コートの由来

デスクでくすぶっていた青島に近づいたスミレは

「どうして、SATの閃光弾攻撃が効かなかったの?」と尋ねるが、

青島は答えない。

そこに真奈美が挨拶に来て、護衛してもらったお礼にと、

真新しいコートを持って来るが、沈黙する青島。

そのコートには何か思い出でも?と青島に聞く。

スミレは青島のコートをゴミ捨てに捨てようとすると

青島は「放るなよ!」と一言怒って、コートの由来を語り始めます。

刑事になった時に購入した。

軍用品を買いに行った際に、このコートも欲しかったが、
高額だったので買えなかった。
しかし店主はかつて東京に出た際に所轄の警察官に助けられた事もあり、
青島が警察官と知って安く売ってくれた。


青島は「俺たちの仕事にやらなくて良いなんて言われる仕事なんてないよな」と自分に言い聞かすと、

「やるか!捜査本部の仕事!」と元気を出す。

「思い出しました。キャビアを食べたいと言っている人がいるので、

給料が安いのでいつになるかわかないけど。その人と出かける時にコート着ていきますと、

言って出かけてしまう。

新しいコートは代理で受け取ったスミレは青島の机に置くと、

そのデスクの下にあった紙袋の中から「耳栓」を見つけたスミレは、

青島に閃光弾が効かなかった理由を理解する。

==

外は雨が降っていたが、署員たちが町に散って行く。

本部には、また被疑者からの電話が入る。

沖田女史は直ちに、公衆電話に注視するよう命ずる。

「捜査頑張って! 激励の電話だ。 俺たちの事、捕まえる気ある訳?」

電話の主はそうバカにしたように話し始める。

「君たち、リストラされ、世の中に怒っているんだね」と真下が聞くと、

「おじさん、どこ?」と言う声が電話から聞こえて来る。

それがモニター監視で見つかる。

「君たちにリーダーはいないんだね?」と聞くと、

「会社じゃない。上も下もないと相手は言う」

公衆電話の位置が特定され、間もなく、近くにいた所轄が到着する。

室井は、公衆電話から出て行く被疑者の姿を観ていたが、

その相手が出た直後に、

雪乃がやって来て、携帯電話が聞き取れないと言い出す。

室井の注意が聞き取れない。

室井はモニターを見ながら、「近くにいる!後ろだ!柏木君!」と

マイクに向かって叫ぶが、柏木雪乃には通じていないらしく、

雪乃は、犯人らしき男に拉致されてしまう。

室井は「捜査員が拉致された!相手は拳銃を持っている」と本部に通達。

その拳銃とは、税関で盗まれた密輸品ではないかとの声があがる。

青島は、雨の中、必死に雪乃を探すが見つからない。

スミレは、スリの一家を見つけるが、

その父親は、リカ子がいないとうろたえていた。

連れていた娘が行方不明になったようだった。

沖田女史は、広域捜査配備発令と叫ぶと、

新城があわててやって来る。

「本庁の幹部が心配しているぞ! 室井さんはどこだ?」

「彼は必要ありません」と言う沖田女史。

被疑者をこの町に閉じ込めますと言い切る沖田女史。

すぐに、お台場周辺の地図が持ち込まれるが、

7つ目のルートが乗っていないと、

モニター室で同じ地図を確認した室井が指摘する。

すぐに、一番新しい地図が持ち込まれるが、

この町はまだ未完成で、まだ道路建設中なんです。

地図に乗っていない道が多数あると捜査員が気づく。

しかも、今日は、人での多い祝日だった。

沖田女史は、「町を封鎖して!」と叫ぶ。

水上バス乗り場やトンネルが次々に封鎖されて行くが、

レインボーブリッジを封鎖しようとしていると、

東京都公安局交通局の人間や国土交通省の人間が次々とやって来て、

「勝手に何やっているんですか?」と言う。

そして、止めるなら、委託の財団法人など多数の部署に許可を取ってくださいと言われる。

それを聞いていた青島は、

無線で「レインボーブリッジ、封鎖出来ません!」と報告する。

リストラされた人間のリストをチェックしていた捜査員は、

約2千人のうち5名が現在行方不明と報告する。

スリ一家を確保していたスミレは、息子におにぎりを食べさせながら、

その家族の父親もリストラされていた事を知る。

そこにやって来た真下は、雪乃の安否を心配する。

スミレ「あんた!ネゴシエーターなんでしょう!早く見つけなさいよ」と叱りつける。

真下は、相手は一人一人が横に繋がって、

目的だけが共通している新しいグループだと説明し、

それを聞いたスミレは「軍隊みたいな私達が勝てる訳ないよね」と嘆息する。

次々に新しく建設中の地図が提出されて、

その中に「カマタトンネル」の表示を目にした真下は、何かを思いついたように、

捜査員の中に東北出身者がいますか?と本部に問い合わせる。

室井管理官がそうだと知ると、「かまた」って、東北弁で言って下さいと頼む。

室井管理官が言った「かまだ」は「カメダ」にも聞こえた。

それを聞いていたスミレは、「あ!砂の器(映画)」と呟く。

青島にスミレが連絡する。

沖田女史は「勝手な事しないで!」とスミレたちに言って、

SATを向かわせるよう指示を出す。

青島は、独断で蒲田トンネルに到着していた。

そこに、草壁中隊長以下SATメンバーたちも集結する。

本部にいたスミレも出かけようとするので、

沖田女史は「待ちなさい!所轄はじっとしてなさい」と制するが、

スミレは言う事を聞かず飛び出して行く。

青島は、トンネル内に張られていた侵入すると警報が鳴る線をまたいで、中に侵入し、SATも後に続く。

それを繰り返しながら、トンネルを抜けた青島たちは、自由の女神像の場所へ出る。

スミレも、その近くに駆けつけていたが、ばったり雪乃を連れた男二人に遭遇してしまう。

対峙するスミレと拳銃で威嚇する犯人二人の所に、青島とSATも駆けつけて来る。

草壁は本部長沖田女史に対し、発砲許可を申請するが、

沖田女史は「周りに人がいるの? 今考えている」

草壁「発砲許可を!」

「待って!駄目よ!発砲なんかダメよ。何かあったらどうするの?と許可を出さない。

その時、スミレは、すぐ近くで一人で泣いている女の子を発見。

リカ子ちゃん?と呼びかけると、リカ子をかばおうと、そちらに走る。

人に囲まれ、狼狽していた銃を持った男は、そんなスミレを背後から撃つ。
踊る大捜査線恩田撃たれる

(このシーンは、なぜか泣ける)

犯人二人は逃亡し、SATがリカ子を保護、

倒れたスミレの元に駆け寄った青島は思わず抱き起こす。

「捜査員が撃たれた!救急車を!」と草壁は沖田女史に言う。

沖田「被疑者は確保したの? SATは戻って!」と命じる。

スミレさんと強く抱いて叫ぶ青島。 

血まみれの青島とスミレ。

「スミレさん」

「あたしの中の弾を取って、拳銃に込めて、あのバカを撃って!」

強く抱きしめる青島。

「SATは秘密行動が原則なのに、なにやっているの!」

一倉(警視庁刑事部捜査一課長・警視正)「沖田君!」

「うるさいわよ。 黙ってて! 捜査を立て直す。 検問、検問よ。

所轄はやっているの?

みんな勝手な事ばかりやるから、こんなことに」

そうした様子をジッと観察していた和久さんは、

「もう、お前の命令なんか聞けるか!」

沖田「下がりなさい!」

「俺たちはな、お前たちが大理石の階段を上っている間も、

地べた這いずり回ってるんだ!」と言い放ち、周囲の捜査員から押さえられる。

沖田「下がれと言っているの。命令を聞きなさい!」

「これ以上、若いもんを傷つけないでくれ」と和久さんは頼む。

スミレは救急車で病院に運ばれる。

捜査本部では、沖田女史が、「所轄はここから出て行きなさい」と怒鳴っていた。

そこに、袴田課長が、「私の部下はどうなりましたか?」と心配そうに言う。

沖田「なんで? なんで知る必要があるの? 使えなくなったら補充しなさい!」

ここにいる所轄はみんな首にして!服務違反で首にされたいの?」と半狂乱状態になる。

血だらけの青島が、そこへ登場して室井に呼びかける。

「室井さん!聞こえるか?仲間が撃たれた!

どうして、現場に血が流れなきゃいけないんだ?」

新城に電話がかかってくる。

新城は、沖田女史に本部に帰ろうと声をかける。

沖田女史は、それは私が決める事ですと抵抗するが、上からの命令だ!と新城は言う。

室井が走って本部へやって来る。

その室井に対し、新城は、ここを頼みますと言って、沖田女史と共に去って行く。

捜査本部に到着した室井は、捜査を立て直すと言い、

犯人たちが隠れそうな、地図に書かれてない場所を所轄に教えてもらう。

捜査に関わっているものなら、役職や階級も関係ない。

誰でも知っている事を発言してくれと呼びかける。

青島が、室井さんは現場を知っている俺たちを必要としている。

みんな、知っている事を教えてくれと仲間たちに声をかけると、

それまで萎縮していた所轄の捜査員や婦警たちまでもが、

次々に、自分だけが知っている秘密の場所を教え始める。

そんな中、交通課の星野有香が、一つのビルの部屋を上げ、

ここから見える夕日がきれいだって言ってました、

署長がと、思わず口を滑らせてしまったので、

「(不倫相手は)君だったの?」

その場にいた全員は、神田署長の不倫相手を知る事になる。

そこへ、何も知らない神田署長がやって来てしまう。

室井は、青島に、被疑者は見つけ次第確保と言うと、捜査員全員に拳銃携帯命令を発し、

全捜査員に伝える! みんな、自分の判断で動いてくれ。

ただし、連絡は忘れるな!と伝達する。

その頃、病院ではスミレの手術が始まろうとしていた。

その外では、和久が哀しそうな表情で立ち尽くしていた。

真下と袴田は、赤い紐が蜘蛛の巣のように張られたマネキン人形置き場のような場所で、

縛られていた雪乃を発見。

青島は、蒲田トンネルに張られていたのと同じ、

警報が鳴る線が張られたビルの一室を発見、犯人がいた気配があると本部に報告する。

真下と袴田による犯人グループの2人を確保!の報が入る。

室井「青島! あと3人だ」

レインボーブリッジに向かった青島だったが、検問は行われていなかった。

そこに一台のライトバンが通りかかる。

その運転席に、見覚えのある犯人の顔を発見した青島は、

走って後を追いかけるが、それに気づいたのか、

途中で止まったライトバンから降りて来た男が、

「お前の組織は、橋一つ封鎖出来ないのか?リーダーなんかいると、個人が死んでしまう」と言う。

それに対し、青島は、「リーダーが優秀なら、組織も悪くない」と答えたので、

犯人たちは大笑いする。

「そんな訳ねえだろ、バカ!」と罵倒して車に乗り込むと去って行く。

その車を目で追っていた青島に、突如、閃光が走る。

ヘリが上空に到着し、そこから降下して来たSATの連中が、

停車した車を固め、犯人たちに銃を向ける。

青島の横に停まった車に乗っていた草壁中隊長が「俺たちも自分の判断で来た」と胸を張る。

青島は「はぁ?」と耳栓を外したので、草壁は肩すかしを食ったような顔になる。

ブリッジ閉鎖!残りの3人確保しましたと云う報告が本部に届く。

==

一倉(警視庁刑事部捜査一課長・警視正)は、これからが大変だなと室井に話しかける。

「SATや所轄に勝手なことをさせて、許可もしないで橋を封鎖してしまった」

室井は、責任を取るのが私の仕事だと言い切り、警察長官に電話する。


マスコミ陣が青島を取り囲むが、青島は、捜査員の一人が撃たれて重体です。

今手術中ですが、血液がたりません。 湾岸署は血液を求めています。

お願いです!、皆さんの血を下さい!仲間を助けて下さい!とカメラに向かって呼びかける。

湾岸署の前に停まった輸血車の前で、人員整理をしていた魚住係長は、

大勢の人たちがやって来て列を作っているのを観て感激する。

青島が病院に駆けつけると、

待っていた和久さんが、安心しろ、生きようとする奴は死なねえよ。

お前がそうだったじゃねえかと言う。

手術が終わり、ストレッチャーに乗ったスミレが出て来て青島の前で停まると、

「やっぱり愛してる」とスミレが言う。

青島は自分のことかという顔をするが、

そのあとスミレは「仕事を」と言った。

「ああ~仕事ね」と青島は少しがっくりするが

「もうひとつ!男の人にあんなに強く抱きしめられたのははじめてだった」

青島も照れて、「あれは出血を止めるため」とごまかす。

「生きて帰って来て、蹴ってやる」というスミレに、

「キャビア、喰いに行くんだろ?待ってる」と声をかける青島だった。

(最高のセリフですね)

湾岸署の刑事課にいた雪乃は、病院からの電話を受け、スミレの命に別状がない事を知ると喜ぶ。

そんな雪乃に、真下が、一緒になろう、

結婚して子供を作ろうと突然プロポーズして来たので、雪乃は「考えさせて下さい」とためらう。

真下「駄目?」

雪乃「どうしてこういう時に、交渉術使わないんですか? ネゴシエーターなのに」

「あ!」

「あんなするどい真下さんのプロポーズなら、うなづいていました」

「しまった!大事な時に忘れちゃった」

その頃、玄関前の輸血の列を整理していた魚住係長は、

近づいて来た怪し気な男から腕をかまれる。

男は女性の首をかもうとして、そこに係長の腕がでてきたのだ。

その男こそ、かねてより追っていた噛み付き魔・岡村隆史だった。

もちろん、その口から伸びていた吸血鬼のような長い歯は、作り物の歯だった。

==

「こんなすばらしい署員がいる湾岸署のためなら、

スミレ君は死んでも悔いはないだろう」と悪い冗談を言っていた神田署長の元に、

本庁から監察官と名乗る男が近づいて来て、

婦警との不適切な行為に付いて話が聞きたいと言って来る。

何とか、ごまかそうとする神田署長だったが、

側にいた真下や緒方刑事は、「行きなさい」と冷たく言い放つ。

部屋から連れて行かれる神田署長は「若いって良いじゃないの!」との言葉を残し消えて行く。

==

室井がスミレが入院している病院にやって来た。

「恩田(スミレ)刑事は?」

青島「撃たれた弾でペンダントと作るだって言ってましたよ」

「それから、しびれるような命令をありがとうございました」と礼を言う。

室井はそんな青島に、良くやってくれたと礼を言い返す。

そんな二人に近づいて来た和久さんは、

「俺と吉田総監は、お前たちに託したぞ」と言う。

「こいつはあんたを信じる」と青島を指し、

「この人は世渡りはヘタだが、上に立ったら、やる男だ」と室井の顔を見る。

「頼んだぞ!警察を。なんてな」と話しかけ、病院を立ち去る。

その後ろ姿を見送る青島と室井。

==

数ヶ月後、警視総監賞の授賞式が行われていた。

室井慎次警視正が表彰状を受け取った後、

青島俊作巡査長の名が呼ばれるが、青島は出席していなかった。

それを知った室井は、「かだぱりこいて」と席に着くとつぶやく。

その頃青島は、雪乃らと共に、草むらで、犯人が捨てたと証言していた証拠品を探していた。

一方元気になったスミレは、お湯を盗まれたと言う大江戸温泉で捜査していた。

証拠品を見つけて「あった」と声をあげるが、また落としてしまう青島。

THE END

「所轄は奴隷、虫けら」

こんなことを言う沖田女史のような本部長は存在しないでしょう。

映画なので盛り上げるために極端にデフォルメ化されていますね。

でもたまにそっくりの威張っているのが実在するのも確かです。

シェリル・クロウ、曲が書けなくなるスランプ状態に陥っていた時 ボブ・ディランにアドバイスを求めたことを回想 - amass

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