2026年5月22日金曜日

細田守の最新作「果てしなきスカーレット」ソフト発売記念特集 | 芦田愛菜、岡田将生、役所広司が紡いだ物語の魅力を紐解く - 映画ナタリー 特集・インタビュー

細田守の最新作「果てしなきスカーレット」ソフト発売記念特集 | 芦田愛菜、岡田将生、役所広司が紡いだ物語の魅力を紐解く - 映画ナタリー 特集・インタビュー

細田守の最新作「果てしなきスカーレット」ソフト発売記念特集 | 芦田愛菜、岡田将生、役所広司が紡いだ物語の魅力を紐解く - 映画ナタリー 特集・インタビュー

細田守の最新作「果てしなきスカーレット」ソフト発売記念特集 | 芦田愛菜、岡田将生、役所広司が紡いだ物語の魅力を紐解く

世界中の観客を魅了してきたアニメーション映画監督・細田守。そんな彼の最新作「果てしなきスカーレット」のBlu-ray / DVDが5月27日に発売される。芦田愛菜、岡田将生、役所広司ら豪華俳優陣に加え、宮野真守、津田健次郎といった日本を代表する声優陣が集結した本作で描かれるのは、父の復讐に失敗し、《死者の国》で目覚めた王女スカーレットの物語だ。敵である叔父が同じ世界にいることを知った彼女は、再び宿敵への復讐を誓うも、現代から訪れた看護師の青年・聖との出会いを通じ、揺れ動く感情と向き合っていく。果てしない旅路の先で、彼女がたどり着くある決断とは?

映画ナタリーでは本作のソフト発売を記念し、アニメ・特撮研究家の氷川竜介によるコラムを掲載。穏やかではない時代を生きるヒントがある──そんな本作の魅力を紐解いてもらった。さらに細田の歴史を知ることができる過去5作品のスペシャルプライス版や、「細田守の原点/展」なども紹介している。

コラム / 氷川竜介撮影 / 谷俊政

「果てしなきスカーレット」とは?

父の敵への復讐に失敗した王女・スカーレットは、《死者の国》で目を覚ます。そこは、人々が略奪と暴力に明け暮れ、力のない者や傷付いた者は“虚無”となり、その存在が消えてしまう狂気の世界だった。叔父であり、父を殺して王位を奪った敵・クローディアスもまたこの世界にいることを知ったスカーレットは、改めて叔父への復讐を強く誓う。そんな中、彼女は、現代の日本からやって来た看護師・聖と出会うことに。敵・味方にかかわらず優しく接する聖の温かい人柄に触れ、徐々に溶かされていくスカーレットの心。そして、果てしない旅路の先で、彼女はある決断にたどり着く。

中世の王女スカーレットを演じたのは芦田愛菜。「彼女くらいの演技力・表現力がないと、このスカーレットという役を表現できない」と監督の細田守が抜擢した。またスカーレットに影響を与える心優しい看護師・聖に岡田将生、宿敵クローディアスに役所広司が息を吹き込んだ。

氷川竜介コラム

不確実となった現代を反射する鏡

細田守監督の最新アニメーション映画「果てしなきスカーレット」がソフト化され、配信がスタートする。2025年11月21日の劇場公開から約半年しか経っていないのに、世界には武力を行使した破壊が巻き起こった。その結果が引きおこす哀しみと抗争の連鎖が拡大し、われわれの生活にも影響が及び始めている。本作の制作動機も、新型コロナのパンデミックとロシアによるウクライナ侵攻が前提だった。だから、シェイクスピアの古典「ハムレット」をヒントにしているからと言って、決して「古い話」ではない。これから直面していく出来事の映し鏡、未来の予見のようにも観ることが可能だ。穏やかではない時代をどう生きるかのヒントがある、希有な映画なのだ。

「果てしなきスカーレット」より、王女スカーレット

「果てしなきスカーレット」より、王女スカーレット

物語は、16世紀デンマークの王女スカーレットの復讐心を主軸に進む。叔父クローディアスの奸計で父アムレット王を殺された彼女は復讐に失敗し、逆に毒を飲まされて死んでしまう。「辺獄(死者の国)」で目覚めてもなお復讐心にとりつかれたスカーレットは、何を体験することになるのか。本作はダンテ「神曲 煉獄篇」からも着想を得ており、劇中で「辺獄」とは「生と死が対立せず、時もまた過去と未来が交じり合う場所」と説明されている。メインタイトルの「果てしなき」とは死してなお続く彼女の妄執を指し、さらに復讐心が新たな復讐を呼ぶ「連鎖」のことも含むのだが、「対立軸」を否定した地点から突破口を見いだそうという姿勢だ。

たしかに死んだとはいえ、水や食べ物は必要とされているし、傷つけば痛みがともなうのが、「辺獄」のルールだ。力が不足し、回復不能となった者は分解されて「虚無」となってしまう過酷な環境で、むしろ自然に生きようと共同生活をする者もいれば、一方でクローディアスのように天国に相当する「見果てぬ場所」を求め、現世的な支配と暴力に囚われたままの者もいる。岩と砂だらけの中で人の欲望や哲学がむき出しになり、どう生きるかが問われる場なのだ。

そんな作品世界の、映像的な拡がりと壮大さが、本作特有の大きなみどころだ。平面を基本とするアニメは広大な空間を描くのが苦手な傾向があるが、本作では生者の中世世界(主に古城)を手描き背景と作画で対応し、荒野や砂漠、山脈などの多い「辺獄」では人物も背景も3DCGを駆使している。手法の対比でスカーレットの懊悩を映像面でも浮かびあがらせようとしているわけだ。

「果てしなきスカーレット」より、王女スカーレット

「果てしなきスカーレット」より、王女スカーレット

血の沼や砂漠など赤みを帯びた色彩が基本で、不条理な恐怖も襲ってくる負の世界。上空には謎めく巨大な竜が悠々と浮遊し、ときに地上へ雷光を落として人を滅却する。そんな目が離せない荒々しいビジュアルに、岩崎太整の厚みのある音楽が重なり、「世界」の非現実性とリアリティがともに高まっていく。楽器の低音部を強調するため、通常のコントラバスの3倍巨大な「ガイガンティックモノコード」という新楽器を開発し、弦の共鳴を極限まで重ねることで、茫漠たる「辺獄」の実感を高める音楽の挑戦も、本作の大きな特徴である。

「辺獄」でスカーレットはもがきながらも果敢に生き抜き、クローディアスへの復讐心と怒りをなかなか捨てられない。その前に現れるのが、21世紀の現代日本からこの世界に来た看護師・聖だ。殺人者クローディアスと復讐者スカーレットは対立軸を内包しているが、現代人の聖が介入してくることで、三者三様の主張と価値観の衝突が描かれる。生命の救済を何より大切にする者が関わることで、音楽にもダンス曲など明るさが加わり、本作が複数の価値観の対立と相克の物語であることが明らかになっていく。小さくまとまろうとしないのが、この映画の魅力である。

「果てしなきスカーレット」より、左から王女スカーレット、現代の日本からやって来た看護師の聖

「果てしなきスカーレット」より、左から王女スカーレット、現代の日本からやって来た看護師の聖

「辺獄」にはクローディアスもその配下もデンマークの民衆も存在する。一方でキャラバンを組んで旅をする、自由な人びとも描かれている。どんな理由でそこに人が集められているのか、時代を超越した聖との出逢いの条件は何か。そうしたロジカルな仕組みや言葉による説明は明らかにされない。理屈を深く考えるよりも、体験性を優先する舞台演劇的な作品ではないか。

そう気持ちをチューニングすることで、起きる出来事の本質、特に最大のキーワード「許せ」が何を意味するのかが、汲み取りやすくなるはずだ。スカーレットがどう考え方を変え、どこに到達するのか。その価値観の最終的な理解と判断は観客に委ねられる。

ハムレットの有名なセリフを原語の「To be, or not to be: that is the question.」に遡って考えれば、本作の姿勢がより明白になるだろう。「question」は「問題」と等価ではなく「答えを求める旅」が本質だ。「or」という二択ではなく、包括的に考えることが正解かもしれない。本作の鑑賞体験は、その「求める旅路」としても、人生にとって貴重なものとなるだろう。体験性を高めるため、小画面のスマホ、タブレットなどよりも、なるべく大きな画面と良い音響設備による鑑賞体感と没入感を優先してほしい。

「あれは何だったのか」と鑑賞後にもずっと残り続け、考えさせてくれる映画は貴重だ。心に刺さったトゲのような諸事を、折にふれて考え続けていくことで、先行きに起きるかもしれない不確実な事態に対処する能力、生き抜く力が、きっと見つかるに違いない。

「果てしなきスカーレット」と細田守作品をさらに楽しむ!

「果てしなきスカーレット」Blu-ray / DVDは特典満載!

「果てしなきスカーレット」Blu-rayスペシャル・エディションの展開図

「果てしなきスカーレット」Blu-rayスペシャル・エディションの展開図

本編に加え、Blu-ray / DVDには「果てしなきスカーレット」をより楽しむことができる特典を用意。Blu-rayスペシャル・エディションでは、4年間の制作過程を追った公式メイキングドキュメンタリー「映画特番『果てしなきスカーレット』をめぐる4年の日々」や、キャストが“新たなアニメーション映画の誕生”を語る「芦田愛菜×岡田将生×役所広司が見た『果てしなきスカーレット』誕生と細田守の挑戦」など約2時間半にも及ぶ映像特典が収録される。さらに劇場パンフレット縮刷版とプロダクションノートを収めたスペシャルブックレットが付属。スタンダードエディションの封入特典として、Blu-ray、DVDともにキャラクター紹介リーフレットが収められる。

細田守作品の歴史を振り返ろう!スペシャルプライス版Blu-ray、DVDも販売中

左から「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」「竜とそばかすの姫」ビジュアル

左から「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」「竜とそばかすの姫」ビジュアル

細田守作品の歴史を振り返るために、うってつけなのが2026年6月30日まで期間限定で販売されている「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」「竜とそばかすの姫」のスペシャルプライス版Blu-ray、DVDだ。同商品と同日に「時をかける少女」のニュープライス版Blu-ray、DVDも発売され話題を集めた。

スペシャルプライス版Blu-ray、DVDはもともと3月31日まで販売される予定だったが、好評につき、6月30日まで販売期間が延長されることに。「竜とそばかすの姫」がスペシャルプライス版となるのは今回が初だ。「果てしなきスカーレット」とあわせて、この機会に細田守の歩みをたどってみては?

スタジオ地図のオフィスより

スタジオ地図のオフィスより

スタジオ地図のオフィスより。スカーレットの衣装を描くために制作されたドレス(右)

スタジオ地図のオフィスより。スカーレットの衣装を描くために制作されたドレス(右)

「細田守の原点/展」にも注目

「細田守の原点/展」ビジュアル

「細田守の原点/展」ビジュアル

細田守の軌跡をたどるうえで、スペシャルプライス版とともに注目したいのが、「時をかける少女」公開から20年を記念して開催される「細田守の原点/展」だ。

細田守にとって過去最大規模の展覧会となる同イベントでは、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」といった細田の原点とも言える作品群を中心に、絵コンテ、レイアウト、原画、美術ボードなど300点以上の資料が展示される。また天井高5m、約1200㎡の大空間を生かし、名シーンを体感できる映像展示も展開。制作の軌跡とともに、スクリーンで観た“あの瞬間”を追体験することができる。

展覧会は6月20日から8月31日にかけて東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催。その後、大阪と福岡への巡回も予定している。

【公式】「時をかける少女」20周年記念 細田守の原点/展

2026年5月20日水曜日

「白鳥の歌」の間違った解釈を正しく解説する他、「権力の墓穴」そして3rdシーズンの総括|刑事コロンボ https://youtu.be/KrY68Ok7iBI?si=XnYpcMB4GX9SmKFL @YouTubeより

 


「白鳥の歌」の間違った解釈を正しく解説する他、「権力の墓穴」そして3rdシーズンの総括|刑事コロンボ https://youtu.be/KrY68Ok7iBI?si=XnYpcMB4GX9SmKFL @YouTubeより


https://youtu.be/KrY68Ok7iBI?si=ah5ysFgTe2jZIOFU




『白鳥の歌』は自分にとってコロンボベスト3に入ります。

ちなみに後の二本は『忘れられたスター』と『さらば提督』です。

今までその理由をうまく説明できませんでしたがこの動画を見て納得出来ました。

脚本がいいし役者の覚悟も感じられる。ラストも色んな意味で含みがある。解釈する面白さがある。

ジョニー・キャッシュはよくこの役を受けたと思います。下手したら本業に差し障りがあるのに。

思うにこの犯人が同情される(としたら)その理由はリスクを負った犯行だからです。

遠隔操作で殺したわけではないし苦しみを与えようとしていない。

だから例えば自分には『別れのワイン』より犯人に同情出来るのです。

と言っても悪漢が主役になるアメリカンな味が面白いというだけですが。

全体として昨今戦争まで繋がったアメリカキリスト教の闇も充分描かれています。

一応背景として軍隊も描かれている!

白鳥は着水する際バタバタしますが最後の一瞬翼はパラシュートのように開きます。

この作品のパラシュートが白なのは軍仕様だからなのでしょうが絶対白である必要性はないはずです。

題名はそこにも引っ掛けてるような気がします。

『権力の墓穴』はカサベテスあたりとの交流を想起させる作風で傑作だとは思いますが別の意味で犯人に同情出来ない。


Deep Focus ペーパーバック – 2013/6/12 英語版 Satyajit Ray (著)

 

Deep Focus ペーパーバック – 2013/6/12 

2026年5月19日火曜日

絵コンテ

 フェリーニは映画化する際は言葉でちゃんとスタッフに説明することが大事だと言ったそうだ。テリー・ギリアム が爆笑問題に伝えていた。

https://x.com/fukuko2025/status/2056884892819177888?s=61






Delving into the sketchbooks of one of the 20th Century's most important filmmakers

Delving into the sketchbooks of one of the 20th Century's most important filmmakers

Delving into the sketchbooks of one of the 20th Century's most important filmmakers

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Poring over someone else’s stetchbooks, half-finished ideas and doodling is always a fascinating and revelatory process. This is especially true when these scribbled workings are formed by those we know best for huge projects, such as the Russian filmmaker Sergei Eisenstein, who was behind revolutionary films including The Battleship Potemkin and Ivan the Terrible. His sketches for costumes, characters and other plans are to go on show next month at London’s GRAD gallery in a show entitled Unexpected Eisenstein. Around 70 works are on show including sketches and other printed materials that according to the gallery, demonstrate not only the filmmakers polymathic abilities, but his passion for all things English.

“This alternative strand to Eisenstein’s creative legacy is illustrated through his diverse, imaginative and often surprising graphic works,” says GRAD. “Ranging from quirky caricatures sketched in his youth to angular theatre designs for Macbeth in the 1920s and drawings inspired by D H Lawrence and Arthur Conan Doyle, this was a means of theoretical and professional experimentation as well as a personal expression. Displayed alongside film clips, photographs, objects and radio broadcasts from the BBC archives, Eisenstein’s drawings will reveal the range of one of the greatest creative minds of the 20th Century.”

Unexpected Eisenstein runs from 17 February – 30 April 2016 at GRAD Gallery


絵画と映画

 https://x.com/thecinesthetic/status/2056628419631161772?s=61



細田守の最新作「果てしなきスカーレット」ソフト発売記念特集 | 芦田愛菜、岡田将生、役所広司が紡いだ物語の魅力を紐解く - 映画ナタリー 特集・インタビュー

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