2026年5月14日木曜日

Scene from the end of the film The Loveless. 1981. Painting by Bob Dylan @bobdylan /Red Lion Pub. Directed by Kathryn Bigelow and Monty Montgomery. With Willem Dafoe and musician Robert Gordon / The character here is Evie, played by Margaret Jo Lee.

 https://x.com/nightly_moth/status/1924588324146106847?s=61



Scene from The Set-Up. 1949. The screenplay was adapted from a 1928 poem of the same name by Joseph Moncure March — A book-length narrative poem. This poem The Set-Up was inspired by a painting by James Chapin. Bob Dylan @bobdylan painted a scene based on a scene from the film.


罠 (1949年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
The Set-Up
監督ロバート・ワイズ
脚本アート・コーン
原作ジョセフ・モンキュール・マーチ
製作リチャード・ゴールドストーン
出演者ロバート・ライアン
音楽コンスタンティン・バカレイニコフ
撮影ミルトン・R・クラスナー
編集ローランド・グロス
製作会社RKO
配給アメリカ合衆国の旗 RKO
日本の旗 セントラル映画社
公開アメリカ合衆国の旗 1949年3月29日
日本の旗 1951年2月27日
上映時間72分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
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』(わな、The Set-Up)は。1949年に公開されたアメリカ合衆国映画ジョセフ・モンキュア・マーチ英語版による1928年の詩を原作としている。監督はロバート・ワイズ。出演ロバート・ライアンなど[1][2]第3回カンヌ国際映画祭にて撮影賞(ミルトン・R・クラスナー)とFIPRESCI賞ロバート・ワイズ)を受賞した[3]

3年後に公開された映画『真昼の決闘』よりも早く、劇中内における時間経過と上映時間の経過がほぼ同じの「リアルタイム劇」として製作されたことでも知られる[1]

あらすじ

35歳を迎えたトンプソンは妻ジュリーからボクサーを引退してはどうかと度々進められており、マネージャーのタイニーも其のことを理解していた。

折しもトンプソンは年下のタイガー・ネルソンとの試合を控えていた。ネルソンの所有主リルボーイはこの試合の第2ラウンド以降にストーカーに負けるよう買収しに来ており、タイニーはトンプソンに無断で金を受け取った。一方、トンプソンは、翌週の試合で大金を得られることを知り、本気でこの試合に臨んだ。

試合開始、第3ラウンドになっても猛攻をつづけるトンプソンにネルソンは驚き、リルボーイとタイニーの間で八百長があったことを指摘する。それでもトンプソンは失望することなく、第4ラウンドでネルソンを倒す。その後、トンプソンはネルソンやリルボーイ一味に取り囲まれ袋叩きに遭う。ジュリーは満身創痍の彼に駆け寄りつつも、新たな生活に期待を寄せていた。

キャスト

※テレビ版日本語吹替:放送日1973年3月14日 TVK 他

脚注

  1.  Joseph Moncure March: Poem Noir Becomes Prizefight FilmArchived 2012-12-15 at the Wayback Machine. from The Hudson Review
  2.  Gilbert, George (March 23, 1949). “Film Reviews: The Set-Up”.Variety: 8.
  3.  Festival de Cannes: The Set-Up”. festival-cannes.com. 2009年1月11日閲覧。


Scene from the end of the film The Loveless. 1981. Painting by Bob Dylan @bobdylan /Red Lion Pub. Directed by Kathryn Bigelow and Monty Montgomery. With Willem Dafoe and musician Robert Gordon / The character here is Evie, played by Margaret Jo Lee.

https://x.com/nightly_moth/status/2022474545005769004/video/1?s=61

愛のない者
劇場公開ポスター
監督
作成者
  • キャサリン・ビッグロウ
  • モンティ・モンゴメリー
制作
主演
シネマトグラフィードイル・スミス
編集者ナンシー・カンター
音楽提供ロバート・ゴードン
配布元大西洋リリース[1]
発売日
実行時間
85分
アメリカ合衆国
言語英語
予算$800,000[2]

The Loveless(原題はBreakdown)は、1981年のアメリカの独立系アウトロー・バイカー・ドラマ映画で、キャサリン・ビッグロウが脚本・監督を務めました。[3]そしてモンティ・モンゴメリー[4]両監督の長編映画監督デビュー[5]そして、ウィレム・ダフォーとミュージシャンのロバート・ゴードンが主演し、同氏は映画の音楽も作曲しています。その映画は『The Wild One』と比較されています。

プロット

1950年代に、孤独なヴァンスは、彼のタイヤがパンクした女性の横をロードバイクで走っています。彼は彼女のためにそれを変えますが、その後、彼女の財布からすべてのお金を取ります。彼はデイトナへ向かう途中、田舎の道路脇のダイナーとガソリンスタンドで、友人たちであるグリースサーのバイクギャングに出会います。彼らの町での滞在は、ハーレイがオートバイの修理をしなければならないため、1日以上かかると延長されます。ダイナーとガソリンスタンドのオーナーは緊張しており、顧客の一人であるターバーは彼らに対して激しく恨みを抱いているようです。バイカーたちはガレージの周りで自転車をいじり、スイッチブレードでチキン遊びをしたり、飲んだり、踊ったりしています。テレナという十代の少女は、ターヴァーの娘で、赤いオープントップのコルベットで到着します。ヴァンスは彼女と話し、二人はドライブに行き、仲間の残りのためにビールとウイスキーを買います。ヴァンスとテレナはモーテルの部屋に行き、そこで性交渉を行います。彼らが出発しようとしている間、外での銃声に妨げられています。ターヴァーは、彼女の車を見つけ、典型的な怒りの発作の中で、彼女を罰するためにタイヤを撃ち出すことに決めました。彼は部屋に侵入し、テレナを連れて連れて行く。他のバイカーの何人かは、偶然の出会いでターヴァーの車を道路から外し、彼の車を衝突させました。テレナは事故で負傷しました。

夕方遅くに、仲間は地元のバーにいます。オーガスタは、街の生活に飽きているダイナーのウェイトレスの一人で、ストリップダンスを披露し、バーの男性客は少し熱くなります。バーの男性用トイレにいる間、ターバーは兄のシドに、後に道路でバイカーを待ち伏せし殺害する仲間に加わるよう説得したが、タルバーは以前、テレナとの性的関係が男性の欲求を満たすとしてヴァンスを「心から」祝福していたにもかかわらず。バイカーの一人であるリッキーは、小便器を使うためにトイレへ行き、ターバーはチャンスを察知して、ズボンを下ろしたままリッキーを襲いました。闘争はバーにまで波及し、暴力がエスカレートし、銃声が鳴り響く。ターヴァーは銃撃され、バーの混乱が支配する中、バイカーたちが復讐のために彼を撃ったと推測されますが、テレナが父親を射殺し、父親が彼女と母親を生涯にわたって虐待したことに対して、父親は自殺しました。さらに銃声が発砲されます。

外で、ヴァンスは喫煙しながら立ち、車の運転席にいるテレナが、同じ拳銃で自らを射殺しようとしているのを見ました。バイカーたちは静かにバイクに乗り、町を出ます。

キャスト

  • ウィレム・ダフォーがヴァンス役
  • マリン・カンターがテレナ役
  • ロバート・ゴードン(デイビス役)
  • J.ドン・ファーガソンがターヴァー役
  • ティナ・L'ホットスキーがスポーツ選手デビー役(クレジットはティナ・ロトスキー)
  • ローレンス・マタレーゼがラ・ヴィル役
  • ダニー・ローゼンがリッキー役
  • フィリップ・キンブロウがハーレイ役
  • ケン・コールはバックとして
  • エリザベス・ガンズ(オーガスタ役)
  • マーガレット・ジョー・リーがエヴィー役
  • ジョン・キング(ジョン役)
  • ボブ・ハンナがシド役

生産

『The Loveless』の制作は1980年9月22日に開始され、6週間にわたる22日間で撮影されました。MoMAの映画研究センターの資源は、ビッグロウによって映画の美学を創造するために活用されました。この映画は、予算が80万ドルの民間投資家によって資金提供されました。[2]映画のタイトルは2回変更され、当初は『U.S 17』、次に『ブレイクダウン』、そして『The Loveless』というタイトルでした。[6]


ラブレス
The Loveless
監督キャスリン・ビグロー
モンティ・モンゴメリー
脚本キャスリン・ビグロー
モンティ・モンゴメリー
製作A・キットマン・ホー
グラフトン・ナンズ
音楽ジョン・ルーリー
ロバート・ゴードン
撮影ドイル・スミス
編集リー・パーシー
公開アメリカ合衆国の旗 1982年3月
日本の旗 劇場未公開
上映時間85分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
テンプレートを表示

ラブレス』(原題:The Loveless)は、1982年アメリカ映画

キャスリン・ビグロー監督の長編映画デビュー作である。

「荒涼館」(2005)をU-NEXTで視聴 https://video-share.unext.jp/video/title/SID0031710?utm_source=com.apple.UIKit.activity.CopyToPasteboard&utm_medium=social&utm_campaign=nonad-sns&rid=P0001914997 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E6%B6%BC%E9%A4%A8

荒涼館 - Wikipedia
「荒涼館」(2005)をU-NEXTで視聴 https://video-share.unext.jp/video/title/SID0031710?utm_source=com.apple.UIKit.activity.CopyToPasteboard&utm_medium=social&utm_campaign=nonad-sns&rid=P0001914997
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E6%B6%BC%E9%A4%A8

荒涼館

あらすじ

霧に包まれたロンドンの大法官裁判所では「ジャーンディス対ジャーンディス」訴訟が延々と続き、心労が原因でトム・ジャーンディスが自殺。たまたま弁護士のタルキングホーンが持っていたジャーンディス訴訟書類を目にしたデッドロック准男爵夫人はその筆跡を見て気を失う。両親を知らぬまま厳格な叔母に育てられ、彼女の死後しばらくジョン・ジャーンディスの世話で田舎学校にいたエスター・サマソンがロンドンに出てくる。彼女はそこでジャーンディスの被後見人であるリチャード・カーストン、エイダ・クレアと合流する。三人は裁判の狂気に取りつかれた老婆フライトに出くわした後、アフリカに執心するジェリビー夫人宅に宿泊、娘のキャロライン(キャディー)や息子のピーピィらとも知り合う。彼らは翌日再びフライトに出会い、彼女が間借りしているクルックの古道具店を訪れた後、セント・オーバンズにある荒涼館に移動し、ジョン・ジャーンディスと顔を合わせる。次いでジャーンディスの友人である金銭感覚のないスキンポールと豪快なボイソーンに紹介される。エスターはパーディグル夫人に誘われて煉瓦職人の家を訪ね、赤子の死を目撃し、母親のジェニーにハンカチを渡す。ジャーンダイス側の弁護士「お喋りケンジ」の事務員ウィリアム・ガッピーは、デッドロック家の屋敷を見学した際に夫人の肖像画を見て驚く。ガッピーはエスターに求婚するが、あっさり拒絶される。タルキングホーンは法律関係の文具商スナグズビーを訪ね、デッドロック夫人を驚かせた書類を作成した男ネーモーについて情報を求める。タルキングホーンはその書類の作成者ネーモーが下宿するクルックの古道具屋に赴くが、ネーモーは死体となって発見される。青年外科医アラン・ウッドコートらも駆けつけ、検死審問の後、ネーモーは非衛生的な共同墓地に埋葬される。ロンドンの交差点を清掃する孤児ジョーはその一部始終を目撃していた。タルキングホーンからネーモーの死を聴かされたデッドロック夫人は無関心を装う。エイダとリチャードの間に恋愛感情が芽生える。キャディーは婚約者プリンス・ターヴィドロップと「立ち振る舞いの権威」であるその父親をエスターに紹介する。エスターはフライトの下宿でその主治医アラン・ウッドコートと出会い、次第に惹かれ合う。ジャーンディスはスキンポールに借金の取り立てをしていたネケット(別名コウヴィンシズ)の死を知り、その家を訪ね、残された子供たち(シャーロット(チャーリー)、トム、エマ)に憐れみを覚える。そこにはシュロップシャーの男グリドリーも居合わせていた。ジョーはヴェールを被った謎のメイド姿の女性に頼まれて、ネーモーにゆかりのある場所を案内してやる。

リチャードは職業の選択に際して一向に腰を据える様子を見せない。つてのない貧乏医者であったウッドコートは想いを告げずにエスターに花を残し、生計の目途を立てるために船医として東洋へ旅立つ。エスターらはリンカーンシャーのボイソーンの屋敷を訪れ、教会でデッドロック夫人を見かけたエスターは激しい動揺を覚える。ジョージは借金返済のためにスモールウィード宅を訪ねると、ジョージの軍人時代の友人ホードン大尉が話題に上る。ジョーはスナグズビーに謎の女について話し、偶然そこに居合わせたガッピーもそれを耳にする。スナグズビーはその話をタルキングホーンにする。タルキングホーンはバケット警部に同席してもらった上で、デッドロック夫人のメイドのフランス女、オルタンスをモデルに使って謎の女についてジョーに質問する。ガッピーはネーモーについての情報を得るため、友人のトニー・ジョブリングをウィーヴルの偽名でクルックに下宿させる。ジャーンディスの心遣いで、ネケットの娘チャーリーはエスターのメイドとなる。バケットはグリドリーを逮捕するためにジョージの射撃場を訪れるが、既にグリドリーは息途絶えるところであった。タルキングホーンに促され、スモールウィードはジョージにホードン大尉の筆跡がわかる書類を持っていないか尋ねる。居合わせたバグネット師の助言を得てジョージは協力を断り、タルキングホーンの怒りを買う。レスター・デッドロック準男爵はメイドのローザとラウンスウェル夫人の孫の恋愛に不満を示す。ガッピーはデッドロック夫人にエスターへの気持ちを打ち明け、そのうちホードン大尉(=ネーモー)の手紙を入手して持参するつもりだと伝える。バケット警部らに追われてロンドンから移動させられ、天然痘に冒されたジョーは荒涼館で保護される。しかしジョーは突如姿を消し、天然痘はチャーリー、次いでエスターに伝染する。ガッピーとウィーヴルにホードンの手紙を渡す直前、クルックは自然発火により死亡する。

ガッピーはデッドロック夫人に手紙が入手できなくなったと報告する。タルキングホーンは、スモールウィードを通じて借金のあるジョージに圧力をかけ、ホードンの筆跡が確認できる書類を得る。病気のせいで器量が損なわれたエスターは、ウッドコートを諦めようと自らに言い聞かせる。エスターが回復しリンカーンシャーに滞在している際、デッドロック夫人から自分が母親だと告白される。エスターはガッピー宅を訪れ、変わり果てた容姿を見せつけて自分の出生にこれ以上調査しないように懇願する。リチャードはジャーンディス訴訟に取りつかれ、新たに弁護士ヴォールズを雇って深入りし、ジャーンディスと対立するようになる。エスターはリチャードがスキンポールと親しくするのを心配する。タルキングホーンはデッドロック夫人に、ホードンに関係した彼女の過去を知ったが今まで通り振る舞うなら当面秘密は守ると伝える。デッドロック夫人に解雇されたオルタンスに付き纏われるスナグズビーはタルキングホーンに泣きついて、激しいやり取りの後彼女を追い出す。エスターの出生を聞かされた後、ジャーンディスはエスターに「荒涼館の女主人になって欲しい」と求婚し、ウッドコートを諦めたエスターはこれを受け入れる。帰国したウッドコートに再会したエスターは、彼にリチャードについての懸念を伝えてリチャードを見守るよう依頼する。ウッドコートは疲労したジョーに出くわし、彼をジョージに預けるが、そのまま狙撃場で息を引き取る。デッドロック夫人はローザのためを思い、自分のスキャンダルが広まる前に彼女に暇を出すが、タルキングホーンに約束違反だと非難される。その後、タルキングホーンの死体が自宅で発見される。軍人時代の友人バグネットの夫人の誕生会にジョージと共に参加したバケット警部は、帰り道にタルキングホーン殺人罪で逮捕・身柄を拘束する。

エスターはエイダの誕生日やキャディーの出産で度々ウッドコートを顔を合わせ、彼の見る目は器量を失った自分への同情なのだと自らに言い聞かせる。エイダはリチャードと極秘に結婚し、やがて彼の子を身ごもる。犯人として逮捕されたジョージは弁護士を雇いたがらず、バグネット夫人は説得のために彼の母親ラウンスウェル夫人を連れてきて親子再会となる。バケット警部は捜査の結果、真犯人はジョージでもその時目撃されたデッドロック夫人でもなく、そのメイドのオルタンスだと突き止める。一方で、デッドロック夫人の秘密が数人の者たちに知られた旨をガッピーから報告され、彼女は失踪する。バケット警部はエスターを連れて夫人を捜索するが、ジェニーと衣服を交換したために手間取り、ウッドコートの協力も得てホードンの墓の前にたどり着くが、既に事切れていた。エスターはウッドコートから求婚されるが、既にジャーンディスの求婚を受け入れてしまったために拒絶し、彼の見る目が同情ではなく愛情だったと分かった彼女は涙を流し憔悴する。裁判が延々と続く仲、バケット警部はスモールウィードが隠していた重要証拠物件(最新の遺言書)を取り上げ、これで裁判がリチャード達にも有利に進むことを報告する。ジャーンディスはエスターにウッドコートの新しい家を世話するために呼び出す。ウッドコートの新しい家は「荒涼館」であり、ジャーンディスは秘密裏に進めてきた計画を話し自分の求婚は間違っていたと婚約を解消し、エスターは愛するウッドコートと結婚する。訴訟は遺産を残らず費用として使い切った形で突然結審し、リチャードは一文の財産も入らないという落胆と失望の中で息を引き取る。ジョージは家族と和解し、デッドロック家の緑地の小屋に落ち着く。ジョンはエイダの世話に余生を送る。最後に「荒涼館の女主人」になったエスターが幸せな結婚生活と共にこの七年間の周囲の変遷を語る。

2026年5月13日水曜日

ゴドウィン『ケイレブ・ウィリアムズ』と大審問官

   

Tödliches Geheimnis: Home Edition 

Tödliches Geheimnis (1980) Teil 1 https://youtu.be/BgHqsgV4Pwc?si=cOtmdBO8XZp8pZOa @YouTubeより
死の秘密



1


2

26:00にアレクサンダー大王談義

Tödliches Geheimnis (1980) Teil 2 https://youtu.be/aIFo013j11g

CALEB WILLIAMS

OR THINGS AS THEY ARE

BY WILLIAM GODWIN


『ケイレブ・ウィリアムズ』ウィリアム・ゴドウィン (1794)
第二巻 第一章
 或る日のこと、清書すべき書類の整理の手伝いをしていた時に、 
私は主人にこう言った。旦那様、アレクサンダー大王はどうして大王と
呼ばれるようになったのでしょうか?
(以下恐ろしく改変されたドラマ化だがアレクサンダー大王談義は一応ある。)


27:00

(0:50)

Ich habe mich oft gefragt, warum Alexander der Große genannt wurde. 


Tatsächlich? Warum? Du musst doch sein Leben kennen. 


Sicher. 


Also bitte. Und findest du nicht, dass er es verdient hat? 


Das kann ich nicht finden. Ich weiß, dass er sich großen Ruhm erworben hat, aber ich bin nicht überzeugt, dass alle berühmten Menschen unsere Bewunderung verdienen. 

Ich habe gelesen, dass man ihn ebenso gut einen großen Mörder nennen könnte. 


1:20:00

Blasphemie. Das ist lächerlich.

Kein Mensch war so unerschrocken. Tapfer. Genial. Und großmütig. 

Alexander war ein Idealist. Er träumte. von der absoluten Vollkommenheit. 

Und er hatte immer den Wunsch, eines Tages vollkommen zu werden. 

ein vollkommener Mensch.


Aber all die Menschen, die er getötet hat. 


Begegnung. Warum Aber hast du einen anderen Kopf? Also ist es einfach besser. Ja?


Sie wollten etwas sagen, Sir. 


Nein, machen Sie weiter. Was gibt's, Stu? Also, es geht nicht um Alexander. 


Also, hat er Länder besiegt, die vorher gar nicht wussten, dass er sie hatte.


2:20


Die gesamte Bevölkerung war gezwungen, vor dem Bösen zu

fliehen, wegen etwas, das sie nie getan hatten, sondern ihre Vorfahren. Er verkaufte Tausende in die Sklaverei, Tausende von Menschen wurden ans Kreuz geschlagen, weil sie gegeneinander kämpften. Ich frage dich, was hatte das sonst noch mit dir und den Idealen der Menschheit zu tun? 


Ja. Ich akzeptiere, was du sagst. Aber sehen Sie, die Sache ist die, dass Sie auf der anderen Seite etwas liberal sind. Gib den Tod von Tausenden von Menschen ist schrecklich. Ich gebe zu, aber diese Leute waren wilde Katzen. 



Befreie das Licht. Es sind Menschen, die einfach Menschen sind. Typen. Essen und Weisheit sind unser höchstes Gut. 



Alexander, Sir, der Tod ist kein geheimes Mittel, 

um die Zivilisation und die Liebe zu verbreiten.


アレクサンダー卿、死は、

文明と愛を広めるための

秘密の手段などではありません。


Alexander,


3:30

meiner Meinung nach, war verrückt. 


Verrückt? 


Ja.

Ja, das glaube ich. Er hatte seinen eigenen Palast in Brand gesteckt und jammerte daüber, dass nichts mehr zu retten sei,

was er


Das war verrückt! 


Nein! Er musste so tun, als wäre er ein Gott.

Aus politischen Gründen. Er war der Einzige. 


Es gab niemanden, den er zurückgelassen hatte. Er hatte einen besten Freund.

 Wie kann man einen Mann vor sich haben? Ich würde kein Wort davon verschweigen, wenn es um jemanden ginge, der einen Mord begangen hat und plötzlich sein Herz verlor. 


Ich hatte ihn an seinem emotionalsten Punkt erwischt. War es ein plötzliches Schuldgefühl oder der Missbrauch eines anständigen Menschen, der sexuell missbraucht wurde?




3


4

跡形もないストーリー改悪



映画
タイトル致命的な秘密
原題カレブ・ウィリアムズ
生産国ドイツ
フランス
オーストリア
イギリス
イタリア
原文英語
発売年1980
長さ約361分
年齢評価
スタッフ
方向ハーバート・ワイズ
スクリプトロビン・チャップマンはウィリアム・ゴッドウィンの小説を原作としています
生産テッド・チャイルズ
音楽ハンス・ポセッガ
カメラレス・ヤング
職業

『デッドリー・シークレット』は、ロビン・チャップマンが1980年に制作したZDFの冒険四部構成のタイトルで、ウィリアム・ゴッドウィンの小説『The Things Like They Are』または『The Adventures of Caleb Williams』を原作とし、ミック・フォードギュンター・マリア・ハルマーが主演しています。

アクション

パート1:(ZDF:2)1980年12月)

イングランドは18世紀末に。世紀、フランス革命の最盛期に対抗して:隣接するランドジャンク家タイレルとフォークランドは互いに争っています。フォークランドは常に騎士道的で、親しみやすく、そしてよく手入れされており、完璧な紳士になることを目指しています。一方、タイレルはフォークランドをそれが原因で嫌い、冷淡だと考えているが、粗野で身だらしない自然な少年で礼儀を保っていないにもかかわらず、社会的特権を主張し、部下を圧政します。したがって、彼は自分のテナントの一人であるカレブ・ウィリアムズの父親を、自由権を放棄せず、カレブを強制奉仕として自分の元へ連れて行く際にタイレルにひれ伏すことを拒んだため、次の機会に投獄させられました。タイレルは、孤児で家族がいなくなった若い従妹エミリーを彼と一緒に住んでいます。フォークランドはエミリイと出会い、彼女に恋に落ちます。タイレルが知ると、彼は怒り、彼女を債務者として刑務所に投獄し、フォークランドが助ける前に彼女はすぐに死んでしまいます。その間、カレブの父親は何とか脱出しました。森を脱出する中、彼は背後から刺されたタイレルの遺体に出くわした。その瞬間、彼はタイレルの民に発見され、逮捕されました。

彼は殺人者として裁判にかけられ、死刑判決を受けました。しかし、フォークランドは公の場でも疑われており、彼はタイレルにデュエルで屈辱を受け、さらに恋人の死の動機も持っていた。しかし、彼は公に自らの無実を主張します。

処刑後、フォークランドはカレブに、彼の所有地であるフォークランド・パークで勤務させるよう申し出ます。

パート2:(ZDF:7)1980年12月)

ケイレブはフォークランド近くに住んでおり、若者をあらゆる面で宣伝しています。しかし、カルブは父親の死を乗り越えることができません。なぜなら、父親は無実で処刑された可能性があるからです。カレブは図書館で働いている間に、父親からフォークランドへ宛てた手紙を見つけ、その手紙の中で無実を主張し、助けを求めます。この件について尋ねられた際、フォークランドは再び自らの無罪を主張します。しかし、ケイレブは恩人への不信感がますます高まります。特に、フォークランドが罪悪感に駆られ、さらに彼との同性愛関係を構築しようとしていることに気付くにつれて、なおさらです。フォークランドは、若者に対する不信感が高まっていること、そして彼の恋人であるメイドのジェーンが、このことで彼を強くしていると感じています。ジェーンは解雇されました。ケイレブ・フォークランドが模範を示す一方で、フォークランドはアレクサンドロス大王に言及しますが、カレブはアレクサンドロスの行為を殺人に例えるしかなく、二者間の最初の争いにたどり着きます。フォークランドは常に慎重に日記をつけており、カレブはそれを通じて真実を知るつもりです。ある晩、フォークランド・パークで小さな火災が発生した際、カレブは混乱を利用して日記を取ります。彼はフォークランドからタイレルの殺人について自ら学びます。フォークランドはカルブに対し、秘密を自分だけに守ると誓い、さもなければ彼は彼を殺すでしょう。カレブは次の機会に飛び立ちます。フォークランドは、カレブが以前に彼を盗んだという形で提示し、当時の厳しい法律によればそれは自動的に絞首台を意味し、現在訪問中の異母兄であるフォレスターが率いるハッカーを彼に送り出します。彼らはカレブを再び捕らうことができました。

パート3:(ZDF:9)1980年12月)

刑務所で、裁判を待つ間、ケイレブ・ウィリアムズは若きジャック・ブライトウェルと友人になります。彼は彼にフォークランドの秘密を語らせ、そして自らを洗うように説得します。しかし、カレブは誓いを破りたくなく、黙っています。ジャックは処刑され、カレブは処刑されません。フォークランドは、カルブの裁判を延期するために、その関係者を弄んでいます。彼は再び逃げ出すところです。二度目に、フォークランドの兄であるフォレスター(密かに彼にファイルを配置している)の助けを借りて、彼は真実をますます疑うように、彼はダンジョンから脱出することに成功した。カレブはグライムズとその仲間に見つけられ、服を脱ぎ、非常に負傷してほとんど死にかけました。しかし、男性は彼を助け、彼自身のもとへ連れて行くことができます。彼の妻はついにカルブと寝ましたが、カルブもそこへ逃げなければなりません。なぜなら、グライムスとその仲間が彼の後を追っているからです。ケイレブはアイルランド人のふりをします。これは、彼が長らく捜索された路上強盗であると想定し、二人の警備員に逮捕されたときの彼の破滅です。

パート4:(ZDF:14)1980年12月)

グライムズは、カレブを掌握した二人の人間の狩人を見つけます。彼は二人からそれを購入したいと考えています。しかし、取引が完璧であるちょうどその時に、カレブは逃げ出すことができました。彼はグライムの馬に乗ってロンドンへ向かい、新しい服を手に入れ、部屋を借ります。ジェーンとフォレスターがカレブから手紙を受け取ると、彼らも首都へ向かいます。ここでは、恋人たちの喜びに満ちた再会があります。二人の再会の喜びは、カレブとフォークランドの最後の争いによって曇っている。彼らは再び法廷で会います。フォークランドは現在、罪の感情に苛まれ、その罪悪感は事件の当事者それぞれに明らかです。フォークランドは化粧をした状態で法廷におり、家具は天井から吊り下げられ、妄想のために頭蓋骨の猿を殺してしまいました。カレブはその後無罪判決を受けましたが、彼はフォークランドと和解したいと考えています。フォークランドは狂人のようにフォークランド・パークへ戻り、続いてカレブが続き、ロープで自らの命を掴む。フォレスターはフォークランドの遺言を見つけ、それがカレブを唯一の相続人にします。しかし、カレブは「受け入れません」と言って拒否しました。何も欲しくありません。私はただジェーンが欲しいだけです。正直な男として、私が当然受けるべきもので生きます。手を取り、彼らは「フォークランド・パーク」という敷地を離れます。

その他

  • ウィリアム・ゴッドウィンの小説は、強盗や盗賊小説の小道具が残る探偵小説の芸術的前兆と見なされており、なおホラー小説の影響も受けています。この作品は1794年に「The Adventures of Caleb Williams or Things as They Are」というタイトルで出版されました。ゴッドウィンの影響は、エドガー・アラン・ポー(自己分析)とチャールズ・ディケンズデイビッド・コパーフィールド)に見られます。
  • その小説は、社会的に批判的な犯罪物語の一種です。彼はウィリアム・ゴッドウィン作家を反逆罪の裁判にほぼ連れて行きそうになった。当局は、権力乱用と抑圧に関する爆発的な取り組みが人々を扇動する恐れがあると懸念した。ウィリアム・ピット首相はこの件についてより落ち着いた見解を示し、特別に予定された閣僚会議の後、彼は小説の配布を許可した。理由:労働者は本を買うほどの金額がありません。したがって、その本は危険ではありません。
  • 四部構成の本は、イングランドとイタリアでハーバート・ワイズによって、約の費用で作られました。17週間で600万DM

メディア

文学

  • Oliver Kellner & Ulf Marek: Seewolf & Co. – ZDFの四大冒険者シュヴァルツコプとシュヴァルツコプフ、ISBN 3-89602-632-1.


Though I was curious, it must not be supposed that I had the object of my enquiry for ever in my mind, or that my questions and innuendoes were perpetually regulated with the cunning of a grey-headed inquisitor.


好奇心はあったものの、私が常にその調査対象のことを念頭に置いていたわけでも、また、私の問いかけやほのめかしが、白髪の尋問官のような狡猾さによって絶えず計算されていたわけでもない。


ケイレブの方が大審問官?


"The Grand Inquisitor" is a poem in Fyodor Dostoyevsky's novel The Brothers Karamazov. It is recited by Ivan, who questions the possibility of a personal ...


Caleb Williams or Things As They Are by William GODWIN Part 1/3 | Full A... https://youtu.be/0fPY5BEy2LA?si=L5uaicDnGQ0sF8J0 @YouTubeより


https://youtu.be/0fPY5BEy2LA?si=hfWlP7laAoHepK4n

It brings to mind Dostoevsky’s *The Grand Inquisitor*.


アウグスティヌスが念頭にあっただろう。

アウグスティヌス『神の国』1:4→ゴドウィン『ケイレブ』→ドストエフスキー『大審問官』
という系譜。

推理小説に思想を入れるのはオイディプス以来の伝統か?


ゴドウィン『ケイレブ・ウィリアムズ』と大審問官


https://dylan2023bible.blogspot.com/2026/05/blog-post_334.html @


https://www.amazon.co.jp/dp/456007206X?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_title


ポーの言及した

ゴドウィン『ケイレブ…』(1794)はエドガー・アラン・ポーが生まれる前に出版された社会派ハードボイルド、冒険小説の冗長な元祖だが私見ではドストエフスキー大審問官の先駆を含んでいる。
第二部冒頭第一章後半の主要登場人物二人によるアレクサンダー大王関連談義がそのまま大審問官的だ。

《 ああ、旦那様。ここでこうして讃辞を連ねるのも結構ですが、彼の名声の記念碑を建てるのにどれだけ莫大な犠牲が払われたか、これは忘れるわけにはいきません。彼はあらゆる人々に迷惑をかけたではありませんか? 彼の侵略と破壊がなければ彼の名さえ聞くこともなかったような国々の国民を踏みにじったではありませんか? 生涯で何十万の人々を犠牲にしたでしょうか? 彼の残虐行為はどう考えたらいいのでしょう? 百五十年前の先祖の犯した罪のため一族全部が虐殺されました。五万人が奴隷に売られ、母国のために勇敢に戦ったが故に二千人が磔にされたのです。人間とは変な生き物ですね、 多くの国に破壊と滅亡をもたらした人を一番誉めたたえるのですから。 》

こうしたアレクサンダー大王論議はアウグスティヌス『神の国』1:4にも既にあったとは言え、あまり本作を論ずる際に言及されないので特記しておきたい。全三部。ゴシック小説的第一部が無駄に長いからこの第二部に辿りつかない読者が多いのかもしれない。

ちなみにドストエフスキーはバクーニン、プルードンを読みアナーキズムに精通していた。
ドストエフスキーが『大審問官』を書く前にゴドウィンとマルサスの論争を知っていたのは間違いない。
この邦訳は多くのセリフが鉤括弧で囲まれていなくて読みにくい。英語版は引用符が多用されているのでこの日本語訳独特のものかもしれない。
冗長で推理小説研究家以外にはお勧めできないが前述のように一部大審問官を主題的に先行するのは確かだし全体の封建的父権制の告発においてフォークナー(CalebはCaribを想起させる)にも先行する。




ドストエフスキー大審問官(1880)はゴドウィンとマルサスの論争を意識していた可能性はある。
ネーション、ステート、キャピタルに対応する三部構成。だが『嵐が丘』的第一部が無駄に長い。


ゴドウィンは観察眼も抽象能力もドストエフスキーより低い。
ただし封建的父権制の告発においてフォークナーに先行する。
推理小説研究家は必読


Godwin’s *Caleb* (1794) is like a verbose version of *The Grand Inquisitor*. From today’s perspective, the lack of quotation marks around the dialogue makes it difficult to read and feels like a failure. This might be due to the Japanese translation.

It’s possible that Dostoevsky’s *The Grand Inquisitor* (1880) was influenced by the Godwin-Malthus controversy.

It’s structured in three parts corresponding to *Nation*, *State*, and *Capital*. However, the first part of *Wuthering Heights* is unnecessarily long.

The debate regarding Alexander the Great at the beginning of the second part is essentially a Grand Inquisitor.


Dostoevsky read Bakunin and Proudhon and was well-versed in anarchism.


Godwin’s powers of observation and abstraction are inferior to Dostoevsky’s.

However, in his indictment of feudal patriarchy, he preceded Faulkner.


A must-read for mystery novel scholars.


‪Godwin(1794) is a verbose version of *The Grand Inquisitor*.‬
‪It’s possible that Dostoevsky’s *The Grand Inquisitor* (1880) was influenced by the Godwin-Malthus controversy.‬
‪The debate at the beginning of the second part is essentially a Grand Inquisitor.‬
‪However, in his indictment of feudal patriarchy, he preceded Faulkner and a must-read for mystery novel scholars.‬

ゴッドウィン(1794年)は冗長だが第2部の冒頭で行われる議論は、本質的に『大審問官』(1880)に先行する。

ドストエフスキーは、ゴッドウィンとマルサスの論争の影響を受けた可能性がある。

封建的な家父長制に対する彼の告発はフォークナーに先駆けるものであり、探偵物、ハードボイルド、ミステリー小説の研究者にとって必読の書である。


Although Godwin (1794) is verbose, the argument presented at the beginning of Part II essentially anticipates *The Grand Inquisitor* (1880).


Dostoevsky may have been influenced by the controversy between Godwin and Malthus.

His indictment of feudal patriarchy predates Faulkner’s, making it essential reading for scholars of detective fiction, hardboiled fiction, and mystery novels.


ゴッドウィン(1794年)は、『大審問官』を冗長に書き直したような作品である。

第2部の冒頭で行われる議論は、本質的に『大審問官』(1880)そのものである。

ドストエフスキーは、ゴッドウィンとマルサスの論争の影響を受けた可能性がある。

封建的な家父長制に対する彼の告発はフォークナーに先駆けるものであり、探偵物、ハードボイルド、ミステリー小説の研究者にとって必読の書である。


ゴッドウィン(1794年)の『嵐が丘』的第一部は冗長だが第2部の冒頭で行われる議論は、本質的に『大審問官』(1880)に先行する。

ドストエフスキーは、ゴッドウィンとマルサスの論争の影響を受けた可能性がある。

封建的な家父長制に対する彼の告発はフォークナーに先駆けるものであり、探偵物、ハードボイルド、ミステリー小説の研究者にとって必読の書である。


Although the first part of Godwin(1794)’s *Wuthering Heights* is verbose, the debate that takes place at the beginning of the second part essentially anticipates *The Grand Inquisitor* (1880).

Dostoevsky may have been influenced by the controversy between Godwin and Malthus.

His indictment of feudal patriarchy predates Faulkner’s, making it essential reading for scholars of detective fiction, hardboiled fiction, and mystery novels.


https://bunko.jp/books/pg_55749/chapters/1


構成の哲学
 チャールズ・ディケンズは、今私の前にある書簡の中で、私がかつて行った『バーナビー・ラッジ』の仕組みの検討に言及して、こう述べている――「ところで、ゴドウィンが『ケイレブ・ウィリアムズ』を逆算して書いたということをご存じですか? 彼は最初に主人公を困難な状況に巻き込んで第二巻を構成し、それから第一巻では、すでに行われたことを説明する方法を探し回ったのです」。
 私にはこれがゴドウィンの正確な手法とは思えない――実際、彼自身が認めていることも、ディケンズ氏の考えと完全に一致しているわけではない――しかし『ケイレブ・ウィリアムズ』の作者は優れた芸術家であり、少なくとも多少似たような過程から得られる利点を見抜けないはずがなかった。名に値するすべての筋書きは、ペンで何かを試みる前に、その結末まで練り上げられなければならないということほど明白なものはない。結末を常に念頭に置いてこそ、筋書きに不可欠な必然性、すなわち因果関係の雰囲気を与えることができるのであり、それは出来事、特にあらゆる点での調子を、意図の展開に向かわせることによって実現される。
物語を構築する通常の方法には根本的な誤りがあると私は思う。歴史が主題を提供するか――あるいはその日の出来事によって主題が示唆されるか――せいぜい作者が印象的な事件を組み合わせて、単に物語の基盤を形成するために取り組むかである――一般的には、事実や行為の隙間が、頁を追うごとに明らかになるのを、描写、対話、作者の註釈で埋めることを意図しているのだ。
 私は効果の考慮から始めることを好む。独創性を常に念頭に置いて――なぜなら、これほど明白で容易に達成できる興味の源泉を軽視する者は自分自身に対して偽りだからである――私はまず自分に言うのだ。「心や知性、あるいは(もっと一般的に言えば)魂が受容しうる無数の効果や印象のうち、今回私はどれを選ぶべきか?」 まず斬新で、次に鮮烈な効果を選んだ後、それが出来事によって最もよく作り出されるか調子によってかを考える――通常の出来事と特異な調子によってか、その逆か、あるいは出来事と調子の両方の特異性によってか――その後、効果の構築において私を最もよく助けるような出来事や調子の組み合わせを周囲に(というよりむしろ内部に)求めるのである。
 私はしばしば思うのだが、もしある作者が――つまり、できるならば――自分の作品のいずれかが最終的な完成点に達するまでの過程を段階的に詳述してくれたなら、なんと興味深い雑誌記事になることだろう。なぜそのような論文が世に出されたことがないのか、私は非常に困惑している――しかし、おそらく作者の虚栄心が、他の何よりもこの省略に関係しているのだろう。多くの作家――特に詩人たち――は、自分たちが一種の高尚な狂気――恍惚とした直感――によって創作していると理解されることを好み、大衆に舞台裏を覗かせることを――精緻で動揺する思考の粗雑さを――最後の瞬間にのみ捉えられた真の目的を――十分な見通しの成熟に至らなかった無数の着想の一瞥を――手に負えないものとして絶望的に破棄された完全に成熟した空想を――慎重な選択と拒絶を――苦痛な消去と挿入を――一言で言えば、歯車と歯車――場面転換の道具――脚立と悪魔の落とし穴――雄鶏の羽根、赤い絵の具、黒い斑点を、これらが百のうち九十九の場合において文学的役者の小道具を構成するのだが、これらを見せることに積極的に身震いするのである。
 一方で私は、作者が自分の結論に達するまでの歩みを辿り直せる状況にある場合は決して一般的ではないことを承知している。一般に、無秩序に生まれた示唆は、同様の仕方で追求され忘れられるのである。
 私自身については、言及された嫌悪感に共感することもなく、また自分の作品のいずれかの段階的な歩みを心に思い起こすのに少しも困難を感じたことはない。そして、私が望ましいものと考えてきたような分析や再構築の興味は、分析される対象への現実のあるいは想像上の興味とは全く無関係であるから、自分の作品の一つがどのような作業方法によって組み立てられたかを示すことは、私の側の礼儀違反とは見なされないだろう。私は最も一般に知られている『カラス』を選ぶ。その構成において、偶然や直感に帰せられる点は一つもないこと――作品が数学的問題の精密さと厳密な必然性をもって、段階的に完成に向かって進んだことを明らかにするのが私の意図である。
 詩そのものには無関係として、大衆の趣味と批評家の趣味の両方に適う詩を作ろうという意図を、最初に生じさせた事情――あるいは必要性と言ってもよい――を除外しよう。
それでは、この意図から始めることにする。



Caleb Williams



本文挿絵=ヘンリー・フレンチ

『イラストレイテッド・ロンドン・ノヴェリスト」(一八七二年頃)より


https://picryl.com/search?q=%23godwin%2Bwilliam%2B1756%2B1836%2Bthings%2Bas%2Bthey%2Bare 



THE ILLUSTRATED

LONDON NOVELIST.

CONTAINISO

THE ITALIAN,

BY MRS. BADCLIFFE;

THINGS AS THEY ARE, 現状

BE W. GODWIN;

AXD.

MERVYN CHASE,

BY E. M. STEWART.

TWENTY-FOUR ILLUSTRATIONS.

LONDON:

E. HARRISON, MENTON HOUSE, SALISTURY SQTARE, FLEET BTREET,


①70


②127

③174


④250


⑤275


⑥340



⑦406




Caleb Williams



Illustration by Henry French

From *The Illustrated London Novelist* (circa 1872)


①グライムズ、エミリー嬢に求婚す

②ティレル氏、フォークランド氏に暴行を働く


③フォークランド氏、秘書が秘密の櫃をこじ開ける現場を押さえる

④ケイレブの脱獄


⑤ケイレブ、盗賊団の防れ家に案内される

⑥スパレル、ケイレブを警察に売り渡す

⑦フォークランド氏、罪を告白する



①70



②127:









③174

④250

⑤275

⑥340

⑦406




ーーー








THE ILLUSTRATED
LONDON NOVELIST.
CONTAINISO
THE ITALIAN,
BY MRS. BADCLIFFE;
THINGS AS THEY ARE,
BE W. GODWIN;
AXD.
MERVYN CHASE,
BY E. M. STEWART.
TWENTY-FOUR ILLUSTRATIONS.
LONDON:
E. HARRISON, MENTON HOUSE, SALISTURY SQTARE, FLEET BTREET,





もできるが、私としてはやはりそれが疑惑の種になる。コリンズ氏は何も言うなと強く私をいましめた。
私の仕ぐさや彼の疑心暗鬼から、私が知っていて言わないことがあるらしいと感じると、フォークラン
ド氏は探るように私を見つめ、どの程度知っているか、どうして知ったかを問いたげな様子をする。し
かし、次に会った時には、私が快活で何でもないようなので彼も元通りに落ち着き、私のせいで生じた
不安も消えて万事前の通りになる。しかし何事もなく彼に仕えて暮していると、日が経つにつれて私は
次第に何か言いたくなる。 そしてフォークランド氏の方では、厳しく発言を禁じて私を圧えるのも、ま
禁じてかえって私を気にしているように取られることも望んでいないようであった。私はいろいろ知
りたかったけれども、その好奇心の的である彼のことばかり考えていたわけではなく、彼に尋ねたり遠
まわしの言い方をしてみる場合でも、老獪な審問官のようにいつも策略をめぐらせていたわけでもない。
フォークランド氏が隠している心の傷は私よりも本人が絶えず気にしていたことであった。彼は私の言
ったことをしばしば曲解し、彼の様子が変になってそれと気付くまではそんな曲解を受けようとは私に
は想像もつかない、ということがよくあった。 この病的な敏感さを自分でも意識し、その敏感さに自分
が支配されそうな気がするためであろうか、彼は再び強い態度に出て、我々の間の率直な関係を断つた
めに自分が思いついた計画は何でもすべて恥ずべきものだと思い込むようであった。
以上に述べたような種類の対話の一例を挙げよう。 それは全く一般的な当り障りのない話題から始ま
った。それからしても、彼のように鋭敏な感覚の人物が殆んど連日耐え忍んでいた心の動揺がいかばか
りであったか、読者は容易に想像できるだろう。
或る日のこと、清書すべき書類の整理の手伝いをしていた時に、私は主人にこう言った。
おさ
145 第二巻 第一章

旦那様、アレクサンダー大王はどうして大王と呼ばれるようになったのでしょうか?
何だと? 彼の伝記は読まなかったのか?
いいえ、読みました。
ウィリアムズ、そこには書いてなかったのか?
さあ、分りません。 彼が有名になったわけは判りましたが、有名な人がいつも崇拝されるとは限りま
せん。アレクサンダーのどこが偉いかについては意見が分れています。プリドー博士(年六魍臥国紙鋼)
は『旧・新約聖書論』でアレクサンダーは殺し屋大王としか呼びようがないと言っていますし、『ト
一七〇七一伍四年、小説家へ)は、アレクサンダーや歴史上のあらゆる征服者はジョ
ム・ジョウンズ』の著者(
)を書いています。
ナサン・ワイルドと同類だということを証明するために一巻の小説(棒ジョナサン・ワ
これを聞いてフォークランドは赤くなった。
とんでもない! そんなことを書く奴らは、口汚ない悪口を言えば彼が得てしかるべき名声をつぶす
ことができるとでも思っているのだろうか? 学識と感性と趣味を兼ね備えた人でも、そんな下品な非
難を免れることはできないのだろうか? ウィリアムズ、お前はアレクサンダーほど雄々しく、心広く
てこだわりのない人の話は本でも読んだことがないだろう。彼は利己心や身勝手さとはおよそ縁のない
人だった。高い理想を自らに掲げ、それを自分の生活の中で実現したいとひたすら念願していたのだ。
医者のフィリッポスへの英雄らしい信頼、部下のエフィスティオンへの変ることない深い友情を考えて
みるがよい。彼は捕虜にしたダリウス王の家族を実に丁寧に扱い、立派なシシガンビスへは実の母に対
するようなやさしい心遣いをした。ウィリアムズよ、こんな事柄については衒学坊主のプリドーやウェ
ストミンスターあたりの地区判事(アイコ)なんかの判決を信用してはいけない。自分でよく調べてみ
ることだ、そうすればアレクサンダーこそ誠実、寛大と無私の心の模範教養ある心の豊かさと、例の
ない雄大な計画にかけてはいつの世にも変らぬ唯一の鑑、崇敬の的だと気付くだろう。
かがみ
ああ、旦那様。ここでこうして讃辞を連ねるのも結構ですが、彼の名声の記念碑を建てるのにどれだ
け莫大な犠牲が払われたか、これは忘れるわけにはいきません。彼はあらゆる人々に迷惑をかけたでは
ありませんか? 彼の侵略と破壊がなければ彼の名さえ聞くこともなかったような国々の国民を踏みに
じったではありませんか? 生涯で何十万の人々を犠牲にしたでしょうか? 彼の残虐行為はどう考え
たらいいのでしょう? 百五十年前の先祖の犯した罪のため一族全部が虐殺されました。五万人が奴隷
に売られ、母国のために勇敢に戦ったが故に二千人が磔にされたのです。人間とは変な生き物ですね、
多くの国に破壊と滅亡をもたらした人を一番誉めたたえるのですから。
はりつけ
ウィリアムズ、お前の考え方も当然といえば当然、責めるつもりはない。しかし願わくはもっと広い
見方をしてもらいたい。十万人が死んだと聞けば誰でもびっくりする。が、そんな人間十万人と言って
も実のところ十万匹の羊とどう違うのかね? 我々が大切にすべきものは心だ、知識と徳を創造するこ
とだ。これこそアレクサンダーが企てたことで、人類に文明を与えるという大事業に乗り出したのだ。
彼は広大なアジアをペルシャ王朝の愚鈍と腐敗から救った。彼はその雄図半ばで倒れたが、企ての大き
な成果は誰の目にも明らかではないか。以前は野獣同然だった諸国民の間にギリシャの文学と教養が生
まれ、セレウコス王朝、アンティオコス王朝、プトレマイオス王朝と続いた。アレクサンダーが、都市
の破壊者というのなら、その建設者としても同じように有名だ。
147
第二卷
第一章
146





る。
せんぶ
でも旦那様、槍や戦斧は人を賢くする道具じゃありません。仮に、最高の善を実現するためには容赦
なく人の命を犠牲にしてよいとしても、殺人や大虐殺は文明と愛をもたらす方法としては大いに疑問が
あります。この偉大な英雄は一種の狂人だったとはお思いになりませんか? 彼がペルセポリスの宮殿
に火を放ったこと、もう征服する国がなくなったと泣いたこと、リビアの燃えるような砂漠を越えて全
軍を進めたこと、それも一寺院に詣でて世界に彼こそはジュピター・アモンの子なりと信じさせる、た
だそれだけの目的で。こうしたことをどう思われますか?
がんしよく
アレクサンダーはこれまでひどい誤解を受けている。彼が他の人間を顔色なからしめたので、その人
間たちがわざと偽り伝えて仕返ししたのだ。あの大事業を達成するためには、自分は神様だということ
にしなければならなかった。愚かで頑固なペルシャ人どもの尊敬をしっかりと克ち取るにはこれしか道
はなかったわけだ。彼の行動の根源にあるのはこれで、気狂いじみた虚栄心というようなものじゃない。
この点では、味方のマケドニア人の間にもある訳の分らぬ頑固さにも彼はさぞ苦労したことだろうなあ。
しかし、結局はアレクサンダーは、政治家なら誰でも用いると称する手段を、自分も使っただけの話
です。つまり、人民を教育すると称して弾圧し、幸福にしてやると言って騙すという手ですよ。さらに
悪いことに、かっとすると彼は敵も味方も見境がつかなくなりました。自分でもどうにもならぬ感情か
ら出た彼の行き過ぎを弁護なさるおつもりはありますまいね。一時の激情から人殺しに走るような人間
に対しては弁明してやる言葉は全くない筈です――。
だま
こう言った途端に、私は自分が何をしでかしたかを悟った。私と主人の間には不思議な心の交流のよ
うなものがあって、私の言ったことが彼にショックを与えるとすぐに、悪いことをした、彼自身のこと
にそれとなく触れたのは酷だったと私は思った。我々はふたりともどぎまぎしてしまった。 フォークラ
ンド氏の感情を隠せぬ顔から血の気がなくなり、次にまた激しい勢いで赤くなる。今犯したばかりの失
敗を繰り返しそうな気がして、私は一言も口が利けない。話を続けようとしてちょっとの間苦しい努力
をしたあと、フォークランド氏は体を小刻みに震わせながら語り始めたが、やがて言葉も落ち着いてく
お前は公平じゃないアレクサンダーはもっと温かい目で見てやらねばいけないアレクサ
ンダーをそう厳しく言わなくてもいい筈だ。彼の涙、悪いことをしたという後悔の心、食を断ってどう
しても断食を続けると言い張ったことなど、お前は覚えているだろう。これなど感じやすい心や借物で
はない無心の精神の証拠じゃないか。いや実際アレクサンダーは心から人間を愛した人で、彼の本当の
長所は殆んど理解されていない。
その時私はどう言ったら私の真情を彼に分ってもらえるだろうかと思った。 何かを思いつめると、そ
れが口に出ようとするのを抑えるのは難しいものである。一度犯した過誤は次の過誤に人を誘い込む魔
力を持っていて、話に聞くガラガラ蛇の眼のようなものだ。我々の徳を支えている自制心の力もそのた
め無力になる。好奇心というものは元来じっと落ち着くことはなくて、それに溺れる時の危険が大きけ
れば大きいだけ、一層抵抗し難くなって人を押し流そうとする。
クライタス(た
ランド氏に言ってみた。
戦いの神状圧を)は粗野で乱暴な人でしたね、と私はフォーク
フォークランド氏は私の言葉の意味を十分に感じ取った。彼は心の底を探るように鋭く私を見る。 次
149 第二巻 第一章
148

の瞬間に彼は視線をそらせた。彼が痙攣するように震えるのが判る。それを強く抑えたので表情には殆
んど出ないが、彼が何とも言えない恐怖を感じていることが私には判った。彼は話を止めて怒って部屋
中を歩きまわり、顔にこの上なく兇暴な表情が次第に現われたと思うと突然出て行き、家中が揺れ動く
ような音を立ててドアを閉めた。
かしやく
果してこれは罪の呵責のせいか、それとも身に覚えのない罪を着せられた名士の怒りのためか、と私
は思わず言ってしまった。
第 二 章
ふち
読者は私がまっしぐらに絶壁の縁へ突き進んでいると感じられることだろう。自分でも何をしている
のかよく分らなかったが、それでも立ち止まることはもうできない。世間を前にしていわれのない不名
誉を押しつけられたと感じ、打ちひしがれているフォークランド氏が、 青二才の寄る辺のない若者の存
在を今後長く辛抱できるだろうか? 忘れたいあの不名誉を絶えず思い出させ、怪しからぬことに自分
のことを犯人だと疑っている若者の存在を、と私は思った。
彼は性急に私を解雇する気にはなるまい、あまりに感じやすく不安定な感情の人だと思われそうな行
動を彼は避けているのだから、と私は思った。しかし、そう思っても私には慰めにはならない。彼が私







もできるが、私としてはやはりそれが疑惑の種になる。コリンズ氏は何も言うなと強く私をいましめた。

私の仕ぐさや彼の疑心暗鬼から、私が知っていて言わないことがあるらしいと感じると、フォークラン

ド氏は探るように私を見つめ、どの程度知っているか、どうして知ったかを問いたげな様子をする。し

かし、次に会った時には、私が快活で何でもないようなので彼も元通りに落ち着き、私のせいで生じた

不安も消えて万事前の通りになる。しかし何事もなく彼に仕えて暮していると、日が経つにつれて私は

次第に何か言いたくなる。 そしてフォークランド氏の方では、厳しく発言を禁じて私を圧えるのも、ま

禁じてかえって私を気にしているように取られることも望んでいないようであった。私はいろいろ知

りたかったけれども、その好奇心の的である彼のことばかり考えていたわけではなく、彼に尋ねたり遠

まわしの言い方をしてみる場合でも、老獪な審問官のようにいつも策略をめぐらせていたわけでもない。

フォークランド氏が隠している心の傷は私よりも本人が絶えず気にしていたことであった。彼は私の言

ったことをしばしば曲解し、彼の様子が変になってそれと気付くまではそんな曲解を受けようとは私に

は想像もつかない、ということがよくあった。 この病的な敏感さを自分でも意識し、その敏感さに自分

が支配されそうな気がするためであろうか、彼は再び強い態度に出て、我々の間の率直な関係を断つた

めに自分が思いついた計画は何でもすべて恥ずべきものだと思い込むようであった。

以上に述べたような種類の対話の一例を挙げよう。 それは全く一般的な当り障りのない話題から始ま

った。それからしても、彼のように鋭敏な感覚の人物が殆んど連日耐え忍んでいた心の動揺がいかばか

りであったか、読者は容易に想像できるだろう。

145頁

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 或る日のこと、清書すべき書類の整理の手伝いをしていた時に、私は主人にこう言った。
  旦那様、アレクサンダー大王はどうして大王と呼ばれるようになったのでしょうか? 
 何だと? 彼の伝記は読まなかったのか? 
 いいえ、読みました。 
 ウィリアムズ、そこには書いてなかったのか? 
 さあ、分りません。 彼が有名になったわけは判りましたが、有名な人がいつも崇拝されるとは限りま せん。アレクサンダーのどこが偉いかについては意見が分れています。プリドー博士(年六魍臥国紙鋼) は『旧・新約聖書論』でアレクサンダーは殺し屋大王としか呼びようがないと言っていますし、『ト 一七〇七一伍四年、小説家へ)は、アレクサンダーや歴史上のあらゆる征服者はジョ ム・ジョウンズ』の著者( )ナサン・ワイルドと同類だということを証明するために一巻の小説(棒ジョナサン・ワ を書いています。 
 これを聞いてフォークランドは赤くなった。 
 とんでもない! そんなことを書く奴らは、口汚ない悪口を言えば彼が得てしかるべき名声をつぶす ことができるとでも思っているのだろうか? 学識と感性と趣味を兼ね備えた人でも、そんな下品な非 難を免れることはできないのだろうか?  ウィリアムズ、お前はアレクサンダーほど雄々しく、心広く てこだわりのない人の話は本でも読んだことがないだろう。彼は利己心や身勝手さとはおよそ縁のない 人だった。高い理想を自らに掲げ、それを自分の生活の中で実現したいとひたすら念願していたのだ。 医者のフィリッポスへの英雄らしい信頼、部下のエフィスティオンへの変ることない深い友情を考えて みるがよい。彼は捕虜にしたダリウス王の家族を実に丁寧に扱い、立派なシシガンビスへは実の母に対 するようなやさしい心遣いをした。ウィリアムズよ、こんな事柄については衒学坊主のプリドーやウェ ストミンスターあたりの地区判事(アイコ)なんかの判決を信用してはいけない。自分でよく調べてみ ることだ、そうすればアレクサンダーこそ誠実、寛大と無私の心の模範教養ある心の豊かさと、例の ない雄大な計画にかけてはいつの世にも変らぬ唯一の鑑、崇敬の的だと気付くだろう。 

6:02:48 邦訳147頁

"Ah, sir! it is a fine thing for us to sit here and compose his panegyric. But shall I forget what a vast expense was bestowed in erecting the monument of his fame? Was not he the common disturber of mankind? Did not he over-run nations that would never have heard of him but for his devastations? How many hundred thousands of lives did he sacrifice in his career? What must I think of his cruelties; a whole tribe massacred for a crime committed by their ancestors one hundred and fifty years before; fifty thousand sold into slavery; two thousand crucified for their gallant defence of their country? Man is surely a strange sort of creature, who never praises any one more heartily than him who has spread destruction and ruin over the face of nations!"

 ああ、旦那様。ここでこうして讃辞を連ねるのも結構ですが、彼の名声の記念碑を建てるのにどれだけ莫大な犠牲が払われたか、これは忘れるわけにはいきません。彼はあらゆる人々に迷惑をかけたではありませんか? 彼の侵略と破壊がなければ彼の名さえ聞くこともなかったような国々の国民を踏みにじったではありませんか? 生涯で何十万の人々を犠牲にしたでしょうか? 彼の残虐行為はどう考え たらいいのでしょう? 百五十年前の先祖の犯した罪のため一族全部が虐殺されました。五万人が奴隷に売られ、母国のために勇敢に戦ったが故に二千人が磔にされたのです。人間とは変な生き物ですね、 多くの国に破壊と滅亡をもたらした人を一番誉めたたえるのですから。 

 ウィリアムズ、お前の考え方も当然といえば当然、責めるつもりはない。しかし願わくはもっと広い 見方をしてもらいたい。十万人が死んだと聞けば誰でもびっくりする。が、そんな人間十万人と言って も実のところ十万匹の羊とどう違うのかね? 我々が大切にすべきものは心だ、知識と徳を創造するこ とだ。これこそアレクサンダーが企てたことで、人類に文明を与えるという大事業に乗り出したのだ。 彼は広大なアジアをペルシャ王朝の愚鈍と腐敗から救った。彼はその雄図半ばで倒れたが、企ての大き な成果は誰の目にも明らかではないか。以前は野獣同然だった諸国民の間にギリシャの文学と教養が生まれ、セレウコス王朝、アンティオコス王朝、プトレマイオス王朝と続いた。アレクサンダーが、都市 の破壊者というのなら、その建設者としても同じように有名だ。 
  でも旦那様、槍や戦斧は人を賢くする道具じゃありません。仮に、最高の善を実現するためには容赦 なく人の命を犠牲にしてよいとしても、殺人や大虐殺は文明と愛をもたらす方法としては大いに疑問が あります。この偉大な英雄は一種の狂人だったとはお思いになりませんか? 
 彼がペルセポリスの宮殿 に火を放ったこと、もう征服する国がなくなったと泣いたこと、リビアの燃えるような砂漠を越えて全 軍を進めたこと、それも一寺院に詣でて世界に彼こそはジュピター・アモンの子なりと信じさせる、た だそれだけの目的で。こうしたことをどう思われますか? 
 アレクサンダーはこれまでひどい誤解を受けている。彼が他の人間を顔色なからしめたので、その人 間たちがわざと偽り伝えて仕返ししたのだ。あの大事業を達成するためには、自分は神様だということ にしなければならなかった。愚かで頑固なペルシャ人どもの尊敬をしっかりと克ち取るにはこれしか道 はなかったわけだ。彼の行動の根源にあるのはこれで、気狂いじみた虚栄心というようなものじゃない。 この点では、味方のマケドニア人の間にもある訳の分らぬ頑固さにも彼はさぞ苦労したことだろうなあ。
  しかし、結局はアレクサンダーは、政治家なら誰でも用いると称する手段を、自分も使っただけの話です。つまり、人民を教育すると称して弾圧し、幸福にしてやると言って騙すという手ですよ。さらに 悪いことに、かっとすると彼は敵も味方も見境がつかなくなりました。自分でもどうにもならぬ感情か ら出た彼の行き過ぎを弁護なさるおつもりはありますまいね。一時の激情から人殺しに走るような人間 に対しては弁明してやる言葉は全くない筈です――。

 こう言った途端に、私は自分が何をしでかしたかを悟った。私と主人の間には不思議な心の交流のよ うなものがあって、私の言ったことが彼にショックを与えるとすぐに、悪いことをした、彼自身のこと にそれとなく触れたのは酷だったと私は思った。我々はふたりともどぎまぎしてしまった。 フォークランド氏の感情を隠せぬ顔から血の気がなくなり、次にまた激しい勢いで赤くなる。今犯したばかりの失敗を繰り返しそうな気がして、私は一言も口が利けない。話を続けようとしてちょっとの間苦しい努力 をしたあと、フォークランド氏は体を小刻みに震わせながら語り始めたが、やがて言葉も落ち着いてく 
 お前は公平じゃないアレクサンダーはもっと温かい目で見てやらねばいけないアレクサ ンダーをそう厳しく言わなくてもいい筈だ。彼の涙、悪いことをしたという後悔の心、食を断ってどう しても断食を続けると言い張ったことなど、お前は覚えているだろう。これなど感じやすい心や借物で はない無心の精神の証拠じゃないか。いや実際アレクサンダーは心から人間を愛した人で、彼の本当の 長所は殆んど理解されていない。
  その時私はどう言ったら私の真情を彼に分ってもらえるだろうかと思った。 何かを思いつめると、そ れが口に出ようとするのを抑えるのは難しいものである。一度犯した過誤は次の過誤に人を誘い込む魔 力を持っていて、話に聞くガラガラ蛇の眼のようなものだ。我々の徳を支えている自制心の力もそのた め無力になる。好奇心というものは元来じっと落ち着くことはなくて、それに溺れる時の危険が大きけ れば大きいだけ、一層抵抗し難くなって人を押し流そうとする。 
 クライタス(た な 戦いの神状圧を)は粗野で乱暴な人でしたね、と私はフォークランド氏に言ってみた。
 フォークランド氏は私の言葉の意味を十分に感じ取った。彼は心の底を探るように鋭く私を見る。 次 の瞬間に彼は視線をそらせた。彼が痙攣するように震えるのが判る。それを強く抑えたので表情には殆 んど出ないが、彼が何とも言えない恐怖を感じていることが私には判った。彼は話を止めて怒って部屋 中を歩きまわり、顔にこの上なく兇暴な表情が次第に現われたと思うと突然出て行き、家中が揺れ動く ような音を立ててドアを閉めた。 
 果してこれは罪の呵責のせいか、それとも身に覚えのない罪を着せられた名士の怒りのためか、と私 は思わず言ってしまった。



ゴドウィンはアウグスティヌスを意識しているのだろう。

力と交換様式2:1:④

 正義がなくなるとき、王国は大きな盗賊団以外のなにであろうか。盗賊団も小さな王国以外のなにでもないのである。盗賊団も、人間の集団であり、首領の命令によって支配され、徒党をくんではなれず、団員の一致にしたがって奪略品を分配するこの盗賊団という禍いは、不逞なやからの参加によっていちじるしく増大して、領土をつくり、住居を定め、諸国を占領し、諸民族を征服するようになるとき、ますます、おおっぴらに王国の名を僭称するのである。そのような名が公然とそれに与えられるのは、その貪欲が抑制されたからではなく、懲罰をまぬがれたからである。ある海賊が捕えられて、かのアレキサンデル大王にのべた答はまったく適切で真実をうがっている。すなわち、大王が海賊に、「海を荒らすのはどういうつもりか」と問うたとき、海賊はすこしも臆すところなく、「陛下が全世界を荒らすのと同じです。ただ、わたしは小さい舟でするので盗賊とよばれ、陛下は大艦隊でなさるので、皇帝とよばれるだけです」と答えたのである(10)。

(10) 『神の国1』第四巻 第四章 岩波文庫、二七三頁

ウィリアム・ゴドウィン『ケイレブ・ウィリアムズ』(白水Uブックス) | 探偵小説三昧
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ウィリアム・ゴドウィン『ケイレブ・ウィリアムズ』(白水Uブックス)

sugata

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 ゴシック小説であり、ミステリの原点とも言われる『ケイレブ・ウィリアムズ』を読む。著者はウィリアム・ゴドウィン。
 この本を初めて知ったのは確か小鷹信光の『ハードボイルド以前』だったと思う。もう何十年も前の評論書だが、アメリカにハードボイルドが誕生する以前の小説において、ヒーロー小説がどのように育ち、ハードボイルドへと繋がっていくのかを検証するような内容だったかと思うのだが、その中に紹介されていた一冊が『ケイレブ・ウィリアムズ』である(ただ、記憶が曖昧なのでもしかすると別の本で知った可能性もあるが)。
 そんなわけで、当時は『ケイレブ・ウィリアムズ』をあくまでハードボイルの流れのなかで捉えていたのだが、その後、さまざまなミステリ評論に触れるうち、これはちょっと違うぞと気がついた。ハードボイルドというだけでなく、ミステリそのものの先祖であるというふうに認識が改まったのだ。
 そうなると自分の中でもポジションが高くなる。要するに猛烈に読みたい欲求に駆られたわけだが、如何せんその頃はネットもない時代だし、田舎に住んでいたこともあって、本自体が入手できない。それどころか国書刊行会の邦訳もまだ出ていなかったかもしれないのだが、これもまた記憶は定かではない。
 結局、それからン十年が経過して、白水Uブックスから刊行されたときにようやく買えた次第である。
 まあ、いざ入手してみるとすっかり満足してしまい、何年も積ん読してしまったのは読書アルアルだが、それでもこの度、ようやく本の山から発掘して読み終えることができた。

 ケイレブ・ウィリアムズ

 どうでもいい前振りが終わったところで、まずストーリーから。
 貧しい農民の子であるケイレブ・ウィリアムズは、両親をなくした後、地元の名士フォークランドの秘書として雇ってもらえることになった。人望の厚さで知られるフォークランドのもと、ケイレブは働きながら勉強もさせてもらい、満ち足りた生活を送っていた。
 ところがケイレブはフォークランドがときおり見せる不可解な言動に興味を抱き、その秘密を突き止めようとする。その結果、明らかになったのは、隣接する領主のティレルとフォークランドの過去の確執であり、ティレルが殺害された事件であった。一時期はフォークランドが犯人ではないかと疑われたこともあったが、結局はティレルに恨みを持っていた雇用人によるものとして事件は解決したらしい。
 こうしていったんは治まったかに見えたケイレブの好奇心。しかし真の犯人はフォークランドではないかという新たな疑念が生まれ、ケイレブは再びフォークランドの調査を進め、ついにフォークランド自身から真実を聞き出すことに成功する。しかし、それがケイレブの運命を大きく変えてゆくことになるのだった……。

 これは凄いわ。もっと観念的な作品かと思っていたが、確かにこれはゴシック小説にしてミステリの原型である。センセーショナルな事件を通して当時の社会の問題点や、人がいかに不確実な存在なのかということを考える普通の小説として読んでも十分面白いのだが、ジャンル小説的な見方をすることで、また違った味わいでより楽しむことができる。

 見るべきポイントは多いのだが、やはりケイレブの探偵的行動、ケイレブとフォークランドによる対立と追跡劇は外せない。それらがもたらす冒険要素やサスペンス、スリルこそががミステリの原型といわれる所以であり、魅力である。
 物語の序盤こそティレルとフォークランドの確執、さらには二人の間に挟まれた悲劇のヒロイン的女性の運命がみっしり書き込まれるため、ページを繰る手も鈍りがちだ。フォークランドとヒロイン的女性の行動がなんだかんだと裏目に出て、それが悲劇を増幅させ、こちらの精神的ダメージも大きい。
 しかしながら中盤に入り、ようやくケイレブが舞台中央に登場して、いよいよフォークランドとケイレブ、二人の争いが主軸となると、ガラリと空気が変わる。
 読者としてはこれまでフォークランドに肩入れしていたのに、その彼がどうも挙動不審。ケイレブもそんな主人フォークランドを気にして、秘密を突き止めようとする。ただ、そのやり方がねちっこく、おまけに大した動機もなく、単なる好奇心から探偵的に行動するものだから、本来はケイレブが主人公のはずなのにまったく感情移入できない(笑)。
 そしてケイレブはとうとうフォークランド自身から秘密を聞き出すことに成功するのだが、その結果、ケイレブは逆に監視され、自由を奪われてしまうのだ。だがケイレブも負けずに逃亡を図り、フォークランドに追われる羽目になり、捕まったと思ったらまた脱走、そしてまたも捕まり、またも酷い目に……といった二人の闘争が延々と描かれ、とにかくこれが滅法面白いのだ。

 もう一つ重要なポイントを挙げるとすれば、心理小説としての側面だろう。とりわけしつこいぐらいに描かれるケイレブの心理描写は面白い。上でも触れたように、ケイレブは探偵的に行動するものの、その動機は正義でも何でもなく、ただの好奇心だ。それを頭では理解しており、これ以上は踏み込むのはやめようと考えているのに、なぜか探求する気持ちを止めることができない。主人であるフォークランドに対しては本来深く敬愛もしているのに、それでもその秘密を暴かないではいられない。それらの結果として、ケイレブは次々と悲惨な目に遭っていくのに、それでも止められないのである。
 このケイレブの不可解な心理。好奇心のなせる業というのは簡単だが、もう少し勘ぐれば、これはケイレブの行動原理が真実に拠りどころを置いているからといえるだろう。ケイレブの中では、常に真実が絶対なのである。
 しかし、真実が必ずしも正義や幸福に直結するわけではないことを著者は知っている。むしろ探偵としての活動、つまり人の秘密を暴くことは非常に卑しき行いであり、それを主人に対して行ったケイレブには、当然ながら罰が下されなければならなかったのだ。好奇心の強さから人生をめちゃくちゃにしてしまったケイレブ。そんな男の複雑な意識や心理を体験し、理解するための小説として本作は大変魅力的なのだ。
 ちなみにそういった探偵的行為、真実の追求の正義といったものは、エドガ・アラン・ポオによる探偵小説の登場まで待たなければいけなかったわけで、それは論理や真実、科学といったものに対する人間の成熟を待った期間と言えなくもないだろう。

 ちなみに本作は1794年の作品である。なかには読みにくさを懸念する人もいるだろうが、訳がいいせいもあって変な読みにくさはまったくない。とはいえ改行は少なく、版面いっぱいに活字が埋まっているので若干気圧されはするだろうが(苦笑)、それよりは描写の密度にこそ目を向けてほしい。
 情報量が多いだけでなく、ストーリーや心理描写、会話が地の文で交錯し、くどいぐらいに繰り返され、重ねられていく。そこに慣れるまではちと辛いかもしれないが、先に書いたように文章自体は読みやすいので、慣れてくるとその絡み合う描写が気持ちよく、どんどん引きこまれるはずだ。

 ともあれ『ケイレブ・ウィリアムズ』をようやく読めたので、これをきっかけにミステリ以前のミステリも少し開拓していきたいものだ。

 


CALEB WILLIAMS  OR THINGS AS THEY ARE  BY WILLIAM GODWIN


ケイレブ・ウィリアムズ、あるいはウィリアム・ゴドウィンによる「物事のありのままの姿」

 


ケイレブ・ウィリアムズ、あるいはウィリアム・ゴドウィンによる「物事のありのままの姿」


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ケイレブ・ウィリアムズ

あるいは、物事はありのままに

ウィリアム・ゴドウィン著

アーネスト・A・ベイカー(修士)による序文付き

ロンドン

1903


コンテンツ


劇的な登場人物

フェルディナンド・ファルクランド氏は、陽気で教養豊かな紳士であり、「イングランドの辺鄙な郡」に住む地方の地主である。

ケイレブ・ウィリアムズは、若者であり、彼の秘書であり、彼の秘密を発見した人物であり、そしてその後の出来事の語り手とされる人物である。

コリンズ氏、ファルクランドの執事であり、ケイレブの友人。

トーマスは、フォークランドの召使いである。

フォレスター氏、ファルクランドの義理の兄弟。

バーナバス・ティレル氏は、残忍で横暴な地主である。

エミリー・メルヴィル嬢は、彼のいとこであり、彼の扶養家族であったが、彼は彼女を残酷に虐待し、死に至らしめた。

グライムズは、残忍な田舎者で、ティレルに唆されてミス・メルヴィルを誘拐する。

ウィルソン博士、ハモンド夫人(いずれもメルヴィル嬢の友人)。

農夫のホーキンス氏と、その息子であるヤング・ホーキンス氏は、ティレルの残虐行為の犠牲者であり、彼の殺人犯として不当に絞首刑に処された。

ギネスは強盗であり、泥棒捕りであり、ファルクランドがケイレブに復讐するための道具である。

レイモンド氏、アルカディア出身の強盗団の隊長。

ラーキンスは、彼のバンドメンバーの一人だ。

老婆、強盗たちの家政婦。

刑務官。

ペギー嬢、看守の娘。

マーニー夫人は、貧しい淑女で、困窮しているケイレブの友人である。

スパーレル氏は、ケイレブを密告する友人である。

デニソン夫人は教養のある女性で、ケイレブはしばらくの間、彼女と親しい関係にあった。


導入

ウィリアム・ゴドウィンの社会哲学者としての評価、そして彼の有名な小説『ケイレブ・ウィリアムズ』の良し悪しは、1世紀以上にわたり批評家の間で極めて意見が分かれてきた。セインツベリー教授が「最初の体系的アナーキスト」と呼ぶゴドウィンは、生前からその著作をめぐって激しい論争を巻き起こし、反対者たちは偏見を持ち続け、最も悪名高い作家でさえ敵意から免れると思われがちな『英文学辞典』において、あの堅実な書誌学者アリボーンでさえ、ゴドウィンの私生活について、ほとんど中傷に近い言葉で語っている。こうした根強い敵意とは対照的に、伝記作家であるC・キーガン・ポール氏による素晴らしい賛辞は、現代の好意的な評価を代表するものと言えるだろう。そして私は、ゴドウィンの最も著名な同時代人の多くが抱いていた意見を代弁する、注目すべき一節をあえて引用したい。


第1巻。


第1章

私の人生はここ数年、災難の連続だった。私は専制政治の監視の標的となり、逃れることができなかった。 


第2章

彼が若い頃に好んで読んだ作家の中には、イタリアの英雄詩人たちがいた。 


第3章

彼がこの目的の遂行に着手した瞬間から、おそらくは純粋な義務感に突き動かされたのだろうが、彼の不幸は始まった。 


第4章

これは、ティレル氏がファルクランド氏から受けることになる、数え切れないほどの些細な屈辱のうちのほんの一例に過ぎず、そうした屈辱は日々増え続けているように思われた。


第5章

それから間もなく、近隣地域で悪性のジステンパーが発生し、多くの住民が命を落とし、その影響は前例のない速さで広がった。 


第6章

こうしたことのすべてが、すぐに結果となって現れた。


第七章

ティレル氏は、今後取るべき計画について、長年の腹心に相談した。その腹心は、友人の残忍さと傲慢さに同情していたものの、財産も美貌も持たない取るに足らない少女が、ティレル氏のような地位の高い男の欲望を一時的に阻害することを許すべきだとは、全く考えもしなかった。 


Illustration by Henry French

From *The Illustrated London Novelist* (circa 1872)


①グライムズ、エミリー嬢に求婚す

②ティレル氏、フォークランド氏に暴行を働く


③フォークランド氏、秘書が秘密の櫃をこじ開ける現場を押さえる

④ケイレブの脱獄


⑤ケイレブ、盗賊団の防れ家に案内される

⑥スパレル、ケイレブを警察に売り渡す

⑦フォークランド氏、罪を告白する



①70



第8章

ティレル氏にとって、自身のプロジェクトがこのように中止されることほど、望ましくないことはなかった。 


第9章

ファルクランド氏はティレル氏に対してあらゆる説得が無駄であることを経験していたため、今回の件では標的とした被害者にのみ注意を向けることに満足していた。


第10章

ティレル氏がホーキンス氏との争いで抱いていた不機嫌さ、そして彼とファルクランド氏との間の敵意の高まりが、エミリーの脱出を彼が切望する気持ちをさらに強めたことは容易に想像できる。


第11章

エミリー・メルヴィル嬢の運命はまさにそうだった。おそらく、これほどまでに痛ましい形で、専制政治が受けるべき憎悪をまざまざと示した例は他にないだろう。この光景を目にした誰もが、ティレル氏を、人類の尊厳を汚した最も邪悪な悪党と見なす思いを抱かずにはいられなかった。この抑圧の館に仕える者たちでさえ、その比類なき残虐さに驚きと嫌悪感を露わにした。なぜなら、この光景はあまりにも公然とした舞台で繰り広げられ、誰もがその意味を理解せざるを得なかったからだ。


②127:




第12章

この物語の残りの部分は、コリンズ氏の言葉を借りて述べていきたいと思います。読者の皆様は既にお気づきでしょうが、コリンズ氏は決して俗っぽい人物ではなく、この件に関する彼の考察は並外れて的確でした。


第2巻。


第1章

私はコリンズ氏の記述を、私が収集できたその他の情報を織り交ぜながら、当時のメモを参考にしながら、記憶の限り正確に記述しました。この回想録のいかなる部分についても、私自身の知識の範囲内にある部分を除いては、その信憑性を保証するものではありません。そして、その部分についても、私にとって大切なすべての事柄について最終的な判断を下すであろう法廷に対して示すであろうのと同じ簡潔さと正確さで記述します。コリンズ氏の記述を私の好みに合わせて改変することも、同じように細心の注意を払って控えています。そして、その記述が私の歴史を解明する上でいかに不可欠であるかは、すぐに明らかになるでしょう。


第2章

読者は私がどれほど急速に崖っぷちに近づいていたかを実感するだろう。私は自分が何をしているのか混乱しながらも、自分を止めることができなかった。「ファルクランド氏は、世間から不当な不名誉を着せられたという思いに打ちひしがれているのに、その不名誉を絶えず思い出させ、しかも最も積極的に非難しているように見える、未熟で友人もいない若者の存在を、果たして長く耐え忍ぶことができるだろうか?」と私は言った。


第3章

この会話から2日後、ファルクランド氏は私を呼び出すよう命じた。[私は、この物語の中で、彼とのやり取りにおける言葉による部分だけでなく、沈黙の部分についても引き続き述べていく。彼の表情は常に生き生きとしており、私がこれまで見てきたどの男性よりもはるかに豊かであった。先に述べたように、私の最大の情熱であった好奇心が、彼を生涯の研究対象とするよう私を駆り立てた。また、このように散在する出来事を収集する過程で、当時私が持ち合わせていなかった、その後の出来事を通して示唆された説明を、時折、外見に付け加えることになるだろう。]


第4章

私が後援者への敬意を深めていく中で、最初の感情の高ぶりが収まるやいなや、以前から私の憶測を掻き立てていた疑問、「彼は殺人犯だったのか?」が再び頭をよぎったのは、不可解なことではないだろうか? 


第5章

この期間中に訪れた、いわば明晰な思考のひとときの一つに、ある農民が、仲間を殺害したという告発を受けて、治安判事としての彼の前に連れてこられた。 


第6章

私の物語が今まさに展開している時期は、ファルクランド氏の運命がまさに危機に瀕していた時期だったように思われる。事件が次から次へと、息もつかせぬほどの速さで起こった。


③174



第七章

ファルクランド氏が事実を明かしてから間もなく、彼の母方の兄であるフォレスター氏が、短期間ではあるが私たちの家族と暮らすようになった。


第8章

フォレスター氏が私たちの元を去ってから約3週間後、ファルクランド氏が私をある用事で、彼の本宅から約50マイル離れた隣の郡にある所有地へ派遣した。 


第9章

最初に思いついたのは、最寄りの公共道路に出て、ロンドン行きの始発の駅馬車に乗ることだった。ファルクランド氏の復讐心が私を追わせるとしても、そこなら最も安全に身を隠せるだろうと考えた。そして、大都市の豊富な資源の中から、自分の身と努力をどうにかする適切な方法を見つけられると確信していた。フォレスター氏は最後の頼みの綱として、迫害や権力の手から身を守るため以外には呼び出さないことにした。私には、世の中の知恵が欠けていた。知恵こそが、私たちに豊かな知恵を与え、目の前に現れる資源を正しく比較する能力を与えてくれるのだ。私はまるで、恐ろしい不安に駆られながらも、自分の身の安全を十分に考えることができない、まるで魔法にかかった動物のようだった。


第10章

彼はこう切り出した。「私は、いかなる生き物に対しても故意に危害を加えないことを人生の信条としてきました。犯罪告発の告発者とならざるを得ない状況に陥った時、遺憾の意を表明する必要はないでしょう。私が受けた悪行を誰にも気づかれずに済めばどんなに良いかと思いますが、私は社会に対して、犯罪者を暴き、私のように誠実さを装って他の人々が騙されるのを防ぐ義務があるのです。」


第11章

私自身は刑務所を見たことがなく、同胞の大多数と同様に、社会に罪を犯したり、疑わしい存在になったりした人々の境遇について、ほとんど関心を払ってこなかった。ああ、労働者が休息をとるために身を隠す、どんなに老朽化した小屋も、この壁に囲まれた住まいに比べれば、なんと羨ましいことだろう!


第12章

こうした思いが、私の投獄生活の最初の数日間を悩ませ、その結果、私は絶え間ない苦悩の中で過ごした。しかし、やがて、苦悩に疲れ果てた自然は、もはやその重荷に耐えようとはしなかった。絶えず変化する思考は、全く異なる一連の思いを私にもたらした。


④250



第13章

こうした考えにふけっているうちに、それまで思い浮かばなかった別の考えが頭に浮かんだ。「私は、迫害者の無力さに歓喜する」と私は言った。「当然のことだ。」


第14章

私はその夜、看守の部屋に連れて行かれ、二人の男が私と一緒に起きていた。私は多くの質問を受けたが、ほとんど答えず、ただ足の痛みを訴えた。 


第三巻


第1章

私は、先に述べた小道を、誰にも気づかれることなく、また誰にも気づかれることなく通り過ぎた。扉は閉ざされ、窓の雨戸も閉められ、あたりは夜のように静まり返っていた。私は何事もなく小道の突き当たりまでたどり着いた。もし追跡者がすぐに後を追ってきたとしても、私がその間にこの場所に身を隠した可能性は低いと判断するだろう。そして、私と同じように、刑務所に近い端から一番奥まで、ためらうことなく進んでいくに違いない。


第2章

この悲惨な状況の中、私は極度に衰弱していたものの、正気を失ってはいなかった。裸の体からシャツを引きちぎり、出血を止めるための包帯を作ろうと試みた。そして、なんとか溝の側面を這い上がった。 


⑤275




第3章

ある日、私がそのような状況に身を置いていると、思いがけず私の注意を引く出来事が起こった。私たちの仲間のうち2人が、必要なものを調達するために、少し離れた町へ派遣されていたのだ。 


第4章

私はこの嘆願に深く心を動かされました。レイモンド氏自身が取るべき行動について最も適切な判断を下せるはずだとしか言えませんでした。事態は彼が想像するほど絶望的なものではないと信じていました。

この件はそれ以上追及されることはなく、ある非常に異例な出来事によって、私の思考からある程度追い払われた。


第5章

森を横断するにあたって私が自分に課した唯一のルールは、私が最近投獄された場所へと続く方向とは、できる限り反対の方向へ進むことだった。


第6章

滞在予定期間がほぼ満了し、錨を上げる命令が間もなく下る頃、岸辺からボートが私たちに呼びかけた。漕いでいた二人の他に、二人の男が乗っていた。


第七章

彼らが立ち去るとすぐに私は老人に目を向け、その容姿に非常に威厳があり興味深いものを感じた。体格は中肉中背よりやや大きく、かつては相当な体力があったことを示していた。しかも、その体力は今もなお衰えていなかった。髪は豊かで、雪のように真っ白だった。顔色は健康的で血色良く、同時に深い皺が刻まれていた。瞳には生き生きとした輝きがあり、顔全体から温厚な人柄が強く感じられた。社会的な身分ゆえの粗野さは、感受性と慈愛に満ちた習慣から培われた教養によって、すっかり消え失せていた。


第8章

こうして、途方もない一連の苦難が終結した。過去を振り返れば誰もが驚きを禁じ得ず、未来を見据えれば絶望に近い思いを抱かずにはいられなかっただろう。私がこの安息の地を手に入れた代償は計り知れない。牢獄の壁から脱出するために費やした労力、そしてあの時から今日に至るまで私が晒されてきた危険と不安を考えれば、その代償は計り知れない。


第9章

こうして、追撃の激しさが収まるまでの暫定期間を乗り切るべく奔走していた矢先、全く予期していなかった新たな危険が私に迫ってきた。


第10章

私は新しい宿を見つけた。おそらく心の偏りから、危険のイメージに満足し、マーニー夫人の心配は根拠のないものではなかったと信じるようになった。しかし、どのような手段で危険が私に迫ってきたのか推測することはできず、そのため、自分の行動すべてに警戒を強めるという不十分な対処法しかなかった。それでも、安全と生活という二つの懸念が私を圧迫していた。以前の仕事の成果がわずかに残っていたが、それはほんのわずかだった。雇い主は私に給料を滞納しており、私はどんな方法でも彼に支払いを請求しようとは思わなかった。あらゆる努力にもかかわらず、心の不安は私の健康を蝕んだ。私は一瞬たりとも自分が安全だとは思わなかった。私の容姿は影のようにやつれ、予期せぬ音にびくっとした。時には、法の手に身を委ね、最悪の事態に立ち向かおうかとさえ思った。しかし、その時の憤りや怒りはすぐに私の心に蘇り、私の不屈の精神を再び奮い立たせた。


⑥340



第11章

憤りをぶちまけた後、私はスパーレル氏を身動きもできず、一言も発せられないままその場を去った。ギネスとその仲間が私のところにやって来た。この男の傲慢さを繰り返す必要はないだろう。彼は復讐を成し遂げたことに得意げになる一方で、先ほど別れたばかりのしわくちゃの老人に報酬を奪われたことを悔やむ。しかし、彼は何としてでもその老人から報酬を騙し取ってやると誓っていた。彼は、半ペニーの伝説を考案したのは自分であり、それは完全に自分のアイデアで、絶対に失敗しない策だと自画自賛した。何もしていないハンクスが金を懐に入れ、自分の功績が認められず、一銭ももらえないままでは、法も正義もない、と彼は言った。


第12章

間もなく、私はこの忌まわしい惨めな場所から永遠の別れを告げた。思いがけない解放に驚きと歓喜が入り混じり、私の心は今のところ未来への不安を抱く余裕がなかった。私は町を離れ、ゆっくりと思索にふけりながら歩き回り、時には感嘆の声を上げ、時には深く言い表せない物思いにふけった。偶然にも、かつて私が牢獄から脱出した際に最初に身を隠した荒野へと導かれた。私はその洞窟や谷間をさまよった。そこは寂しく荒涼とした孤独な場所だった。私はどれくらいそこにいたのか分からない。やがて夜が訪れ、私はしばらくして去った町へ戻る準備をした。


第13章

こうした理由から、私はこうして手にした物を保持することを決意した。次に私が気を配ったのは、処刑人の手から救い出した命を逃がす場所として、どこを選ぶかということだった。私の行動が強制的に妨害される危険性は、この危機以前と比べて、ある意味ではむしろ低くなっていたと言えるだろう。


第14章

私の憂鬱な物語を急いで締めくくりたいと思います。私が書き始めたのは、今述べた時期の直後のことでした。これは、常に苦しみから逃れる手段を模索する私の心が、思いついたもう一つの手段だったのです。 


第15章

予感通りだった。私に訪れた予兆は予言的だったのだ。今、私は自分の運命と精神に起こった、新たな恐ろしい激変を記録しなければならない。


追記。

全てが終わった。私は熟考した計画を実行に移した。私の状況は一変した。今、私は腰を下ろしてその経緯を記す。この恐ろしい出来事が終わってから数週間、私の心はあまりにも混乱していて、文章を書くことができなかった。今なら、その目的のために十分に考えを整理できると思う。おお神よ!私が最後に同様の仕事に従事して以来、起こった出来事はなんと驚くべき、なんと恐ろしいことか!私の考えが厳粛で、心が恐ろしい予感で満たされていたのも無理はない。


⑦406



CALEB WILLIAMS  OR THINGS AS THEY ARE  BY WILLIAM GODWIN


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CALEB WILLIAMS

OR THINGS AS THEY ARE

BY WILLIAM GODWIN

WITH AN INTRODUCTION BY ERNEST A. BAKER, M.A.

LONDON

1903


CONTENTS


DRAMATIS PERSONAE

MR. FERDINANDO FALKLAND, a high-spirited and highly cultured gentleman, a country squire in "a remote county of England."

CALEB WILLIAMS, a youth, his secretary, the discoverer of his secret, and the supposed narrator of the consequent events.

MR. COLLINS, Falkland's steward and Caleb's friend.

THOMAS, a servant of Falkland's.

MR. FORESTER, Falkland's brother-in-law.

MR. BARNABAS TYRREL, a brutal and tyrannical squire.

MISS EMILY MELVILLE, his cousin and dependent, whom he cruelly maltreats and does to death.

GRIMES, a brutal rustic, suborned by Tyrrel to abduct Miss Melville.

DR. WILSON; MRS. HAMMOND, friends of Miss Melville.

MR. HAWKINS, farmer; YOUNG HAWKINS, his son, Victims of Tyrrel's brutality, and wrongfully hanged as his murderers.

GINES, a robber and thief-taker, instrument of Falkland's vengeance upon Caleb.

MR. RAYMOND, an "Arcadian" captain of robbers.

LARKINS, one of his band.

AN OLD HAG, housekeeper to the robbers.

A GAOLER.

MISS PEGGY, the gaoler's daughter.

MRS. MARNEY, a poor gentlewoman, Caleb's friend in distress.

MR. SPURREL, a friend who informs on Caleb.

MRS. DENISON, a cultivated lady with whom Caleb is for a while on friendly terms.


INTRODUCTION

The reputation of WILLIAM GODWIN as a social philosopher, and the merits of his famous novel, "Caleb Williams," have been for more than a century the subject of extreme divergencies of judgment among critics. "The first systematic anarchist," as he is called by Professor Saintsbury, aroused bitter contention with his writings during his own lifetime, and his opponents have remained so prejudiced that even the staid bibliographer Allibone, in his "Dictionary of English Literature," a place where one would think the most flagitious author safe from animosity, speaks of Godwin's private life in terms that are little less than scurrilous. Over against this persistent acrimony may be put the fine eulogy of Mr. C. Kegan Paul, his biographer, to represent the favourable judgment of our own time, whilst I will venture to quote one remarkable passage that voices the opinions of many among Godwin's most eminent contemporaries.


VOLUME THE FIRST.


CHAPTER I.

My life has for several years been a theatre of calamity. I have been a mark for the vigilance of tyranny, and I could not escape. 


CHAPTER II.

Among the favourite authors of his early years were the heroic poets of Italy. 


CHAPTER III.

From the moment he entered upon the execution of this purpose, dictated as it probably was by an unaffected principle of duty, his misfortunes took their commencement. 


CHAPTER IV.

This was only one out of innumerable instances, that every day seemed to multiply, of petty mortifications which Mr. Tyrrel was destined to endure on the part of Mr. Falkland.


CHAPTER V.

It was not long after that a malignant distemper broke out in the neighbourhood, which proved fatal to many of the inhabitants, and was of unexampled rapidity in its effects. 


CHAPTER VI.

The consequences of all this speedily manifested themselves.


CHAPTER VII.

Mr. Tyrrel consulted his old confident respecting the plan he should pursue; who, sympathising as he did in the brutality and insolence of his friend, had no idea that an insignificant girl, without either wealth or beauty, ought to be allowed for a moment to stand in the way of the gratifications of a man of Mr. Tyrrel's importance. 


CHAPTER VIII.

Nothing could be further from Mr. Tyrrel's intention than to suffer his project to be thus terminated. 


CHAPTER IX.

Mr. Falkland had experienced the nullity of all expostulation with Mr. Tyrrel, and was therefore content in the present case with confining his attention to the intended victim.


CHAPTER X.

It may easily be supposed, that the ill temper cherished by Mr. Tyrrel in his contention with Hawkins, and the increasing animosity between him and Mr. Falkland, added to the impatience with which he thought of the escape of Emily.


CHAPTER XI.

Such was the fate of Miss Emily Melville. Perhaps tyranny never exhibited a more painful memorial of the detestation in which it deserves to be held. The idea irresistibly excited in every spectator of the scene, was that of regarding Mr. Tyrrel as the most diabolical wretch that had ever dishonoured the human form. The very attendants upon this house of oppression, for the scene was acted upon too public a stage not to be generally understood, expressed their astonishment and disgust at his unparalleled cruelty.


CHAPTER XII.

I shall endeavour to state the remainder of this narrative in the words of Mr. Collins. The reader has already had occasion to perceive that Mr. Collins was a man of no vulgar order; and his reflections on the subject were uncommonly judicious.


VOLUME THE SECOND.


CHAPTER I.

I have stated the narrative of Mr. Collins, interspersed with such other information as I was able to collect, with all the exactness that my memory, assisted by certain memorandums I made at the time, will afford. I do not pretend to warrant the authenticity of any part of these memoirs, except so much as fell under my own knowledge, and that part shall be given with the same simplicity and accuracy, that I would observe towards a court which was to decide in the last resort upon every thing dear to me. The same scrupulous fidelity restrains me from altering the manner of Mr. Collins's narrative to adapt it to the precepts of my own taste; and it will soon be perceived how essential that narrative is to the elucidation of my history.


CHAPTER II.

The reader will feel how rapidly I was advancing to the brink of the precipice. I had a confused apprehension of what I was doing, but I could not stop myself. "Is it possible," said I, "that Mr. Falkland, who is thus overwhelmed with a sense of the unmerited dishonour that has been fastened upon him in the face of the world, will long endure the presence of a raw and unfriended youth, who is perpetually bringing back that dishonour to his recollection, and who seems himself the most forward to entertain the accusation?"


CHAPTER III.

Two days subsequent to this conversation, Mr. Falkland ordered me to be called to him. [I shall continue to speak in my narrative of the silent, as well as the articulate part of the intercourse between us. His countenance was habitually animated and expressive, much beyond that of any other man I have seen. The curiosity which, as I have said, constituted my ruling passion, stimulated me to make it my perpetual study. It will also most probably happen, while I am thus employed in collecting the scattered incidents of my history, that I shall upon some occasions annex to appearances an explanation which I was far from possessing at the time, and was only suggested to me through the medium of subsequent events.]


CHAPTER IV.

Is it not unaccountable that, in the midst of all my increased veneration for my patron, the first tumult of my emotion was scarcely subsided, before the old question that had excited my conjectures recurred to my mind, Was he the murderer? 


CHAPTER V.

It was in one of the lucid intervals, as I may term them, that occurred during this period, that a peasant was brought before him, in his character of a justice of peace, upon an accusation of having murdered his fellow. 


CHAPTER VI.

The period at which my story is now arrived seemed as if it were the very crisis of the fortune of Mr. Falkland. Incident followed upon incident, in a kind of breathless succession.


CHAPTER VII.

In no long time after the disclosure Mr. Falkland had made, Mr. Forester, his elder brother by the mother's side, came to reside for a short period in our family.


CHAPTER VIII.

Mr. Forester had left us about three weeks, when Mr. Falkland sent me upon some business to an estate he possessed in a neighbouring county, about fifty miles from his principal residence. 


CHAPTER IX.

The first plan that had suggested itself to me was, to go to the nearest public road, and take the earliest stage for London. There I believed I should be most safe from discovery, if the vengeance of Mr. Falkland should prompt him to pursue me; and I did not doubt, among the multiplied resources of the metropolis, to find something which should suggest to me an eligible mode of disposing of my person and industry. I reserved Mr. Forester in my arrangement, as a last resource, not to be called forth unless for immediate protection from the hand of persecution and power. I was destitute of that experience of the world, which can alone render us fertile in resources, or enable us to institute a just comparison between the resources that offer themselves. I was like the fascinated animal, that is seized with the most terrible apprehensions, at the same time that he is incapable of adequately considering for his own safety.


CHAPTER X.

He began: "It has been the principle of my life, never to inflict a wilful injury upon any thing that lives; I need not express my regret, when I find myself obliged to be the promulgator of a criminal charge. How gladly would I pass unnoticed the evil I have sustained; but I owe it to society to detect an offender, and prevent other men from being imposed upon, as I have been, by an appearance of integrity."


CHAPTER XI.

For my own part, I had never seen a prison, and, like the majority of my brethren, had given myself little concern to enquire what was the condition of those who committed offence against, or became obnoxious to suspicion from, the community. Oh, how enviable is the most tottering shed under which the labourer retires to rest, compared with the residence of these walls!


CHAPTER XII.

Such were the reflections that haunted the first days of my imprisonment, in consequence of which they were spent in perpetual anguish. But, after a time, nature, wearied with distress, would no longer stoop to the burthen; thought, which is incessantly varying, introduced a series of reflections totally different.


CHAPTER XIII.

In the midst of these reflections, another thought, which had not before struck me, occurred to my mind. "I exult," said I, "and reasonably, over the impotence of my persecutor.


CHAPTER XIV.

I was conducted to the keeper's room for that night, and the two men sat up with me. I was accosted with many interrogatories, to which I gave little answer, but complained of the hurt in my leg. 


VOLUME THE THIRD.


CHAPTER I.

I passed along the lane I have described, without perceiving or being observed by a human being. The doors were shut, the window-shutters closed, and all was still as night. I reached the extremity of the lane unmolested. My pursuers, if they immediately followed, would know that the likelihood was small, of my having in the interval found shelter in this place; and would proceed without hesitation, as I on my part was obliged to do, from the end nearest to the prison to its furthest termination.


CHAPTER II.

In this woeful situation, though extremely weak, I was not deprived of sense. I tore my shirt from my naked body, and endeavoured, with some success, to make of it a bandage to staunch the flowing of the blood. I then exerted myself to crawl up the side of the ditch. 


CHAPTER III.

One day, while I continued in this situation, a circumstance occurred which involuntarily attracted my attention. Two of our people had been sent to a town at some distance, for the purpose of procuring us the things of which we were in want. 


CHAPTER IV.

I Was extremely affected by this plea. I could only answer, that Mr. Raymond must himself be the best judge of the course it became him to hold; I trusted the case was not so desperate as he imagined.

This subject was pursued no further, and was in some degree driven from my thoughts by an incident of a very extraordinary nature.


CHAPTER V.

The only rule that I laid down to myself in traversing the forest, was to take a direction as opposite as possible to that which led to the scene of my late imprisonment.


CHAPTER VI.

The time was now nearly elapsed that was prescribed for our stay, and orders for weighing anchor were every moment expected, when we were hailed by a boat from the shore, with two other men in it besides those that rowed.


CHAPTER VII.

They were no sooner withdrawn than I cast my eye upon the old man, and found something extremely venerable and interesting in his appearance. His form was above the middle size. It indicated that his strength had been once considerable; nor was it at this time by any means annihilated. His hair was in considerable quantity, and was as white as the drifted snow. His complexion was healthful and ruddy, at the same time that his face was furrowed with wrinkles. In his eye there was remarkable vivacity, and his whole countenance was strongly expressive of good-nature. The boorishness of his rank in society was lost in the cultivation his mind had derived from habits of sensibility and benevolence.


CHAPTER VIII.

Here then was the termination of an immense series of labours, upon which no man could have looked back without astonishment, or forward without a sentiment bordering on despair. It was at a price which defies estimation that I had purchased this resting-place; whether we consider the efforts it had cost me to escape from the walls of my prison, or the dangers and anxieties to which I had been a prey, from that hour to the present.


CHAPTER IX.

While I was thus endeavouring to occupy and provide for the intermediate period, till the violence of the pursuit after me might be abated, a new source of danger opened upon me of which I had no previous suspicion.


CHAPTER X.

I procured a new lodging. By some bias of the mind, it may be, gratifying itself with images of peril, I inclined to believe that Mrs. Marney's alarm had not been without foundation. I was however unable to conjecture through what means danger had approached me; and had therefore only the unsatisfactory remedy of redoubling my watch upon all my actions. Still I had the joint considerations pressing upon me of security and subsistence. I had some small remains of the produce of my former industry; but this was but small, for my employer was in arrear with me, and I did not choose in any method to apply to him for payment. The anxieties of my mind, in spite of all my struggles, preyed upon my health. I did not consider myself as in safety for an instant. My appearance was wasted to a shadow; and I started at every sound that was unexpected. Sometimes I was half tempted to resign myself into the hands of the law, and brave its worst; but resentment and indignation at those times speedily flowed back upon my mind, and re-animated my perseverance.


CHAPTER XI.

Having given vent to my resentment, I left Mr. Spurrel motionless, and unable to utter a word. Gines and his companion attended me. It is unnecessary to repeat all the insolence of this man. He alternately triumphed in the completion of his revenge, and regretted the loss of the reward to the shrivelled old curmudgeon we had just quitted, whom however he swore he would cheat of it by one means or another. He claimed to himself the ingenuity of having devised the halfpenny legend, the thought of which was all his own, and was an expedient that was impossible to fail. There was neither law nor justice, he said, to be had, if Hunks who had done nothing were permitted to pocket the cash, and his merit were left undistinguished and pennyless.


CHAPTER XII.

It was not long before I took my everlasting leave of this detested and miserable scene. My heart was for the present too full of astonishment and exultation in my unexpected deliverance, to admit of anxiety about the future. I withdrew from the town; I rambled with a slow and thoughtful pace, now bursting with exclamation, and now buried in profound and undefinable reverie. Accident led me towards the very heath which had first sheltered me, when, upon a former occasion, I broke out of my prison. I wandered among its cavities and its valleys. It was a forlorn and desolate solitude. I continued here I know not how long. Night at length overtook me unperceived, and I prepared to return for the present to the town I had quitted.


CHAPTER XIII.

Influenced by these reasonings, I determined to retain what had thus been put into my hands. My next care was in regard to the scene I should choose, as the retreat of that life which I had just saved from the grasp of the executioner. The danger to which I was exposed of forcible interruption in my pursuits, was probably, in some respects, less now than it had been previously to this crisis.


CHAPTER XIV.

I hasten to the conclusion of my melancholy story. I began to write soon after the period to which I have now conducted it. This was another resource that my mind, ever eager in inventing means to escape from my misery, suggested. 


CHAPTER XV.

It is as I foreboded. The presage with which I was visited was prophetic. I am now to record a new and terrible revolution of my fortune and my mind.


POSTSCRIPT.

All is over. I have carried into execution my meditated attempt. My situation is totally changed; I now sit down to give an account of it. For several weeks after the completion of this dreadful business, my mind was in too tumultuous a state to permit me to write. I think I shall now be able to arrange my thoughts sufficiently for that purpose. Great God! how wondrous, how terrible are the events that have intervened since I was last employed in a similar manner! It is no wonder that my thoughts were solemn, and my mind filled with horrible forebodings!

Scene from the end of the film The Loveless. 1981. Painting by Bob Dylan @bobdylan /Red Lion Pub. Directed by Kathryn Bigelow and Monty Montgomery. With Willem Dafoe and musician Robert Gordon / The character here is Evie, played by Margaret Jo Lee.

  https://x.com/nightly_moth/status/1924588324146106847?s=61 Scene from The Set-Up. 1949. The screenplay was adapted from a 1928 poem of the...