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良かった。ストリップバーが中心の退廃的な雰囲気が漂うが本質的には非常に暖かい。
最終的に「おお」という肩透かしを食らわされるような(というより自分が読めきれなかった(恥))展開だが、自分も非常に救われた気持ちになりました。
劇中の癒やし(クリスティーナの踊り、トレイシーの子守のフリ)はむしろ「頓服薬」、彼の痛みそのものを本質的に治療できるわけではなく、一時的な作用しかない。
フランシスの事情を知る人達は彼の辛さを知りつつ癒やしの演技に付き合ってはいるが、彼自身がどこかで「踏ん切り」をつけるまでは本当の癒やしなぞ訪れないことは理解している。だからこそ段々にその「演技」が煩わしく重く感じる。
エリックもフランシスの辛さは解っているが、クリスティーナへの愛(未練?)で苛ついてしまう。
最終的にはフランシスは本当に癒やしを感じた、劇中の言葉で言えば「荷物」の重さを感じなくなった。
実際それで過去は変わるわけではない。荷物も全部おろせた訳ではなく、半分くらいは下ろせたという所だろうか。
つらい過去の経験から逃れられない。「なぜ生きなきゃいけないんだ」という悲壮感、悲観に心が覆われている状態から少し開放された瞬間。
それだけでも心に暖かさが戻り、前向きに生きられる気がする。
今作は娘と妻を亡くした男性だったが、エゴヤン監督のその後の作品スイートヒアアフターは若い女性。テーマは同じだと思います。
ちょっと時間軸が前後してわかりづらい箇所も有るかもしれませんが、鑑賞後は心が洗われる気持ちになるのではないでしょうか(勿論人によりますが)
ちなみにエロでもサイコ・サスペンスでもないと思います(笑)
2013/8/22 12:32
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