2024年7月24日水曜日

暴力行為(1948) - 映画ならKINENOTE

暴力行為(1948) - 映画ならKINENOTE
"To me, Fred Zinnemann's 'Act of Violence (1948)' is film-noir at its finest; a seemingly simple suspense story that manages to confront such timeless issues as courage, cowardice & the situational ethics required to survive in wartime."

--- Eddie Muller
http://www.kinenote.com/sp/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=8343

暴力行為(1948)

「捜索」を発表して認められた「不思議な少年」のフレッド・ジンネマンが監督した1949年作品で、コリアー・ヤングの原作をロバート・L・リチャーズが脚色した。撮影は「恋愛放送」「嘘つきお嬢さん」のロバート・サーティース、音楽はプロニスロー・カバーが作編曲した。キャストは「大地は怒る」「カンサス騎兵隊」のヴァン・ヘフリン「猟銃街道」のロバート・ライアンの主演、新人ジャネット・リー「偉大な嘘」のメアリー・アスター「大草原」のフィリス・サクスター「鉄のカーテン」のベリー・クローガー「百万人の音楽」のコニー・ギルクリスト等の助演である。

新聞でフランク・R・エンリイの記事を読むと、ジョー・パークスンはピストルをポケットに、ニューヨークからカリフォルニアのサンタ・リザへ急行した。そのエンリーは妻エディスとの間に子供もあり、模範市民として尊敬されている男だ。エンリーの家を訪ねたジョーは、魚釣りに行ったと聞くと、すぐ後を迫ったが、湖上で行き違った。帰宅したエンリーは足の不自由な男が尋ねて来たと聞くと恐怖にふるえた。妻に問いつめられて、その男ジョーが軍隊時代の部下だったと答えたほか、何事も語らなかった。夫が殺されるのだと直覚したエディスは、警察を呼びかけたが、夫に止められた。その晩家のまわりに妙な足音がきこえたが、夜半すぎ、ようやく立ち去った。夜明け頃エンリーはロス・アンゼルスへ商用で行くと置手紙して出て行った。朝になるとジョーが再び来てエディスに家中を案内させ、エンリーを探した。また来たら警察を呼ぶ、とエディスがいうとジョーは、奴の裏切は警察に誉められたのか、と捨てぜりふを残して去った。エディスは隣のマーサに留守を頼んで、夫の許へ急いだ。そして夫の告白を聞いた。B17の機長だったエンリーはジョーと共に撃墜され捕虜と成った。ナチの虐待にたえかねた部下達は脱出を計画した。成功しまいとみたエンリーは密告すると、ナチはエンリーとジョー以外の捕虜を虐殺してしまった。ジョーに戦友10人の敵としてニンリーを射っているのである。ジョーの愛人アンは心配してニューヨークから来たが、ジョーは張りきってロス・アンゼルスへ向かった。エディスはサンタ・リザへ帰って夫のためにジョーを殺そうとピストルを持って待っていると、意外にもアンが訪れ、ジョーはロス・アンゼルスへ行ったと聞かされた。一方エンリーは酒に苦悩を忘れようとしていたが、ジョーが現われたので機先を制して一撃し、夜の町へ逃げだした。通りの酒場にとび込んだ彼は酒と恐怖になかは理性を失い、夜の女パットの仲介で、殺人業者に1万ドルでジョー殺害を依頼した。翌朝理性を取りもどした彼は殺人依頼を取り消そうとしたが、相手は1万ドルを得たさに承知しない。夜の9時ジョーを停車場へ呼び出して射殺する手はずである。それを承知でジョーはアンを振り切って停車場へ出掛ける。8時30分、決心したエンリーは万事落着したと妻に偽り、停車場へ向かった。万策尽きたアンは停車場へ迫って来ると、警官に頼ったが、ジョーとエンリーは操車場で向かい合い、次第に距離を詰めつつあった。列車がごう然とさしかかった時、待ち伏せた殺人屋はジョーを射とうとした。その刹那エンリーは殺人屋に組みつき、相うちとなって共に倒れた。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Every Film For ItselfさんによるXでのポスト

    Every Film For Itself ⁦‪@EveryFilmItself‬⁩ Moments choisis des Histoire(s) du cinéma (2001, dir. Jean-Luc Godard) DL: drive.google.com/d...