2024年6月22日土曜日

【超英塾】 三国丘・泉陽の高校生へ: The old man the boat. の答え

【超英塾】 三国丘・泉陽の高校生へ: The old man the boat. の答え


…というわけで、長い前置きだったけど、もとの文に戻ろう。

The old man the boat.

もう、この文をみて、たとえmanの動詞の意味がわからなくても、
「高齢の人たちが、そのボートに〇〇している」とか、「その船を〇〇している」みたいな意味だろうという予測が立てられるね。

あとは、manの動詞としての意味を知れば完了だ。
manには「受け持つ、操作する」といった意味があるので、結局、
「高齢の人々が、その船の乗組員である」
「高齢の人たちが、その船を動かしている」
といった意味になる。

https://www.cho-ee-juku.com/p/the-old-man-boat.html

The old man the boat. の答え


~~ヒント編~~


The old man the boat.

これを見たとき、たいていの人は、
The old man
が主語だと考える。

これはネイティブでも一緒で、この文を目にすれば、ひとまず一瞬で"The old man"という部分が、主語のカタマリに見えてくる。

でも、その後ろの様子が、ちょっとおかしい。
The old man
が主語だとすると、その後ろには
the boat
しか残らない。

ここで、普通は「この文は間違ってるんじゃ…」と思うだろう。

でも、少し落ち着いてくると、
「…英語にはいろんな文があるけど、とりあえず『主語+動詞』っていう形で始まるのが普通のはず…」
と思って、「動詞はどれになるんだろう」と考え始める。

そこでもう一度この文を見てみよう。
このなかで、動詞になりそうな単語はどれだろう?

The old man the boat.













~~解説編~~


The old man the boat.

このなかで、動詞になりそうなのは、manしかない
そうすると、

The oldが主語で、
manが動詞っていうことになる。

「え、The oldって何?」という人は、
『the + 形容詞』で、『~な人々』と訳せることが多いということを思い出そう。
たとえば、
the richなら「金持ちな人々」つまり金持ちのことだし、
the youngなら「若い人々」つまり若者のことだ。

じゃあ、The oldなら? そう、「年をとった人々」だ。高齢の人たちということになる。

The old man the boat.






主語が解決したら、今度は動詞だ。

The old man the boat.

「manが動詞って…知らんわ」というのは当たり前。

案外、「どうみても動詞に見えないのに、動詞に変身する単語」はけっこうある。
たとえば、

The kids water the flowers every day.
のwaterは「水やりをする」という動詞だし、

I cannot milk a cow.
のmilkは、牛から「乳を搾る」という動詞だ。



ここで大切なのは、waterやmilkの動詞の意味を知っていることよりも(そりゃ知ってるに越したことはないけど)、むしろ、

「主語+動詞」っていう並べ方が、英語の文の大前提になっているんだという感覚をもっているかどうかだ。

高校に入学したら、たいてい「5文型」というのを覚えさせられて、これが高校生にはあまり評判が良くない。自分も、高校生のときは「なんでこんな意味のないこと覚えないといけないんだ?」という感じだった。

この5文型というのは、英語の文の作り方を5パターンに分けたものなんだけど、パッと見は、どうしても呪文にしか見えない。
「SV・SVC・SVO・SVOO・SVOC」

でも、別の見方をすると、この5文型っていうのは凄まじい。だって、どんな難しい英語の文も、この5パターンのどれかに当てはまるっていうことは、(そりゃこの5文型から変形しまくって難しすぎる文もあるけど、それにしても、)この5パターンをマスターすれば、もう英語の文の作り方はほぼ頭に入ってるといっても過言じゃない、ってことになりそうな気がしてくる! からだ。






…と、5文型の話は長くなるのでこのぐらいにして、ここでのポイントは、「5文型のどれを見ても、ぜんぶ、SVで始まっている」、つまり「主語+動詞」で始まっている、というところだ。

これが君の頭にしみこんでいれば、

The kids water the flowers every day.
という文を見たときに、「なんか、場所的に、waterって動詞っぽいな」と思える。

じゃあ、
They prark the apples.
という文は、どういう文だろう?

prarkという動詞を知らなくても、言葉の並んでいる順番から考えて、「彼らがリンゴにprarkする」みたいな文だろうな、っていう想像がつくようになる。

じつは、prarkという単語自体が存在しないんだけど、それでも、「主語+動詞」っていう形が身についていれば、こうやって文の意味を推測していくことができるようになる。






…というわけで、長い前置きだったけど、もとの文に戻ろう。

The old man the boat.

もう、この文をみて、たとえmanの動詞の意味がわからなくても、

「高齢の人たちが、そのボートに〇〇している」とか、「その船を〇〇している」みたいな意味だろうという予測が立てられるね。

あとは、manの動詞としての意味を知れば完了だ。

manには「受け持つ、操作する」といった意味があるので、結局、

「高齢の人々が、その船の乗組員である」

「高齢の人たちが、その船を動かしている」

といった意味になる。

今回は、「The oldが主語、manが動詞かな」と予測できた人は素晴らしい!

~~

超英塾に興味のある人は、

一度、体験に来てみてください。

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