2025年6月20日金曜日

  8、泰伯第八 08-03 曾子有疾、召門弟子曰、啓予足、啓予手、詩云、戰戰兢兢、如臨深淵、如履薄冰、而今而後、吾知免夫、小子、 曾子、疾(やまい)あり。門弟(もんてい)子を召(よ)びて曰わく、予(わ)が足を啓(ひら)け、予が手を啓け。詩に云う、戦戦兢兢として、深淵に臨むが 如く、薄冰(はくひょう)を履(ふ)むが如しと。而今(いま)よりして後(のち)、吾れ免(まぬが)るることを知るかな、小子。 曾子が病気に罹られたとき、門人達を呼んで言われた、「わが足を見よ、わが手を見よ。詩経には『恐れつ戒めつ、深き淵に臨むごと、薄き氷をふむがごと』とあるが、これから先は私ももうその心配が無いねえ、君たち」



  、泰伯第八

08-01 

子曰、泰伯其可謂至徳也已矣、三以天下譲、民無得而稱焉、 

子の曰わく、泰伯(たいはく)は其れ至徳と謂うべきのみ。三たび天下を以て譲る。民得て称すること無し。 

先生が言われた、「泰伯こそは最高の徳だといって宜しかろう。三度も天下を譲ったが、[それも人知れないやり方で]人民はそれを称えることもできなかった」 


08-02 

子曰、恭而無禮則勞、愼而無禮則子思*、勇而無禮則亂、直而無禮則絞、君子篤於親、則民興於仁、故舊不遺、則民不偸、 

子の曰わく、恭にして礼なければ則ち労す。慎にして礼なければ則ち思(し)*す。勇にして礼なければ則ち乱る。直にして礼なければ則ち絞(こう)す。君子、親(しん)に篤ければ、則ち民仁に興こる。故旧遺(こきゅうわす)れざれば、則ち民偸(うす)からず。 

先生が言われた、「うやうやしくても礼によらなければ骨が折れる。慎重にしても礼によらなければいじける。勇ましくしても礼によらなければ乱暴になる。 まっすぐであっても礼によらなければ窮屈になる。君子[為政者]が近親に手厚くしたなら、人民は仁のために発奮するし、昔馴染みを忘れなければ、人民は薄 情でなくなる。」 


08-03 

曾子有疾、召門弟子曰、啓予足、啓予手、詩云、戰戰兢兢、如臨深淵、如履薄冰、而今而後、吾知免夫、小子、 

曾子、疾(やまい)あり。門弟(もんてい)子を召(よ)びて曰わく、予(わ)が足を啓(ひら)け、予が手を啓け。詩に云う、戦戦兢兢として、深淵に臨むが 如く、薄冰(はくひょう)を履(ふ)むが如しと。而今(いま)よりして後(のち)、吾れ免(まぬが)るることを知るかな、小子。 

曾子が病気に罹られたとき、門人達を呼んで言われた、「わが足を見よ、わが手を見よ。詩経には『恐れつ戒めつ、深き淵に臨むごと、薄き氷をふむがごと』とあるが、これから先は私ももうその心配が無いねえ、君たち」
http://nam-students.blogspot.com/2012_04_01_archive.html#note8

0 件のコメント:

コメントを投稿