2025年11月14日金曜日

RadiantFilmさんによるXでのポスト 黒澤明

黒澤明の『蜘蛛巣城』(1957年)について:

「私は『マクベス』を撮りたかった。問題は、その物語を日本人の考え方にどうやって適応させるかだった。物語自体は十分に理解できるものだが、日本人は魔女や幽霊といったものについて異なる考え方をする傾向がある。私は能の技法を用いることにした。なぜなら、能では様式と物語が一体だからだ。私は能の役者が体を動かす方法、歩く方法、そして能の舞台が提供する全体的な構成を利用したかった。これが、この映画にクローズアップが非常に少ない理由の一つだ。私はすべてをロングショットで示そうと試みた。日本人はほとんどこのような方法で映画を作らない。私はスタッフを私の指示で完全に混乱させたのを覚えている。彼らは感情的な瞬間に寄って行くことに慣れていたのに、私はもっと引くように言った。この方法で、この映画を実験的と呼ぶことができるだろう。それは非常に困難な映画だった。私たちは主要な城のセットを富士山の斜面に建てることにした。それはこの山を見せたかったからではなく、私が望むまさにそのような矮小な風景を持っているからだ。そして、たいてい霧がかかっている。私はこの映画のためにたくさんの霧を望んでいた。また、低くてずんぐりした城を望んだ。美術監督の江崎康平はそびえ立つ城を望んだが、私の言い通りにした。セットを作るのは非常に難しかった。十分な人数がいなくて、場所が東京から遠すぎたからだ。幸い、近くに米海兵隊の基地があって、彼らは大いに助けてくれた。また、MPの全大隊が私たちを助けてくれた。私たちは皆、非常に熱心に働いた。地面を整え、セットを建てるのだ。この急な霧に包まれた斜面での私たちの労働を覚えているが、それは私たちを完全に疲弊させた—私たちはほとんど病気になりかけた。」

— ドナルド・リッチーによる1960年の「個人的記録:黒澤と私」

 
 
RadiantFilm
⁦‪@RadiantFilm‬⁩
Akira Kurosawa on Throne of Blood (1957):

"I wanted to make Macbeth. The problem was: how to adapt the story to Japanese thinking. The story is understandable enough but the Japanese tend to think differently about such things as witches and ghosts. I decided upon the techniques pic.x.com/v6dgcMnKfR
 
2025/11/15 8:56
 
 

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