2026年4月1日水曜日

果てしなきスカーレット 汚しCG

果てしなきスカーレット

果てしなきスカーレット

『果てしなきスカーレット』の世界ができるまで~CGメイキング

ここからは、『果てしなきスカーレット』の世界がデジタル・フロンティアのスタッフによってどのように作られたのかをカテゴリーに分けて紹介します。

ルックデブの経緯

キャラクターデザインの原案は、『竜とそばかすの姫』に続くJim Kim(ジン・キム)氏によって作成されている。Jim Kim氏の原案は作画監督・山下高明氏によってキャラクター設定画が起こされている。

Jim Kim氏によるスカーレットのキャラクター原案

作画監督山下高明氏によるスカーレットのキャラクター設定図

デジタル・フロンティアでは、山下氏の線画をベースにレタッチやフィルターワークで、さまざまなキャラクターのルックの可能性が検討された。画材の違いやグラデーション、立体感の有無など20~30パターンが作成されたという。「CGアニメを作るのではなく、"アニメのリテラシーの中で表現の違いとしてCGルックのパートがある。その中で新しい表現を目指したい」という指針を軸に、ディレクター陣、プロジェクトリーダーの佐藤氏らがまずは画材の違いを基にルックが検討された。

セル画調、鉛筆画、コピック調、油絵調、水彩画調、チョーク調、点描など監督と議論を重ねながらルックが探られた。多くのルックを検討した結果、セル調とチョーク調をベースにルックを落とし込むことになったが、静止画ベースでルック提案を行なっていたため、Nukeを使ったコンポジット作業で再現が可能なのか、動画にしたときに破綻しないか、ブラシのタッチなどの制御が可能か、はみ出し処理の実現性はどうかなどの技術的な課題を含め検証されていったという。3つの方向性に絞り込み、最終的にチョーク画調をベースにルックの開発を進めることになった。

コンポジット時にルックを再現するための手法検討の例

検討されたルックの中から。最終的に残った3つのルックの例。この中からチョーク画調のルックをベースに進めることが決まった。ルックが決まったのが2023年11月。ルックの方向性が決まるまで1年強かかったことになる。スカーレットはこの段階で金髪だが、その後監督の意向でピンク色に変更された

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