果てしなきスカーレット

キャラクターモデリング
本作では、前作の『竜とそばかすの姫』よりも圧倒的にキャラクターの数が多いため、効率良くキャラクターを作成するための仕様が作成されている。メインキャラクターはプロポーショナルリグと呼ばれるリグを開発し、体型のちがいをリグで調整することができるようになっている。また頭部のモデリングでは、各キャラクターのUVを統一することでリギングにかかる工数の省力化が図られている。キャラクターのレンダリングには、社内ノウハウが蓄積されているVrayToonマテリアルを使用。本作はスカーレットと聖のロードムービーという側面もあるため、死者の国の旅の中で汚しや装備の変化、バリエーションをシーン毎に調整できるようにキャラクターモデルが制作されている。

主要キャラクターモデルのレンダリング画像。キャラクターモデルはデザインがフィックスした状態から、山下氏による三面図化を経てモデリング作業に入っている。完成したモデルは一度線画状態でレンダリングされ、山下氏による作監監修を受けつつテクスチャの作業に入り、キャラクターコンポジットが行われ最終的なルックの確認が行われている


山下氏の設定画を基に完成したスカーレットのレンダリング画像。前作ではべた塗り2階調のシンプルなテクスチャだったが、今作では汚しや陰影を描き込むことで、情報量が大幅にアップしている。金属や革の風合いの変化や、戦いの過程でつく汚しの切り替えなどをかんがえると、作業量は前作の比ではなかったという

キャラクターごとに衣装の切り替えが複数あるが、特に衣装替えが多かったのがスカーレットだ。9種類の衣装が使用されている。
モブキャラクターの作成
本作ではモブキャラクターも大量に登場する。大きく分けて兵士モブ(エルシノア系)、兵士モブ(各時代)、渋谷ダンスモブがあり、多種多様な時代、地域、民族のモブアセットを作成するのがとても物量的にとても大変だったという。大量に配置した際にコピペ感が出ないように意識しながら効率的に制作していったという。
民衆・民兵・クローディアス軍のモデルは、ベース素体として裸の人間の素体を用意し(男性9体、女性5体、老婆1体)、そのベースに対して髪型、髭、肌の色のバリエーションが用意された。ボディにはメインキャラ同様のプロポーショナルリグを使用し、同一トポロジーで作成されている

民衆モブのベースデザインだ。ベースモデルから衣装を作成し、部位ごとに組み合わせを変えることで、バリエーションを作成することができるようになっている。39種類のモデルに対して、3種の色替えが用意され117バリエーションのモブキャラクターが作成された




クローディアス軍:27種類。ここから色替えで3パターン用意された

民兵:27種類。モブに関しては同一デザインであっても手置き対応と群衆シミュレーション用で、メッシュのリダクション具合が異なっている。リダクションは群衆チームがHoudiniを使ってリダクションを行なっている
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