2024年12月19日木曜日

防衛

伊藤桃:防衛


A・E・ヴァン・ヴォクト(A. E. van Vogt)

ゴダールシナリオで防衛を引用


『終点:大宇宙』 Destination: Universe! (原著1952)

DEFENSE


IN the bowels of the dead planet, tired old machinery stirred. Pale tubes flickered with uneven life, and slowly, reluctantly, a main switch was wheezed out of its negative into its positive position.
There was a hissing and a fusing of metal as the weary copper alloy sagged before a surge of mighty power. The metal stiffened like human muscles subjected to the intolerable shock of electric current, and then with a lurch the switch dissolved in flame and settled with a thud into the dust of an unswept floor.

But before it died it succeeded in starting a wheel turning.

The texture of the ancient silence of the chamber was changed now. The wheel spun lazily on a scabrous cushion of oil that, sealed off as it had been, had survived a million years. Three times the wheel made its rounds, and then its support crumbled to the floor. The shapeless mass that had been a wheel ended up against a wall, half powder and all useless.
Before it died, the wheel spun a shaft that opened a tiny hole at the bottom of a pile of uranium. In the passageway below the hole, other uranium gleamed a dull silvery brightness.
With a cosmic breathlessness, the two piles of metal regarded each other. They stirred. The life that flowed between them needed no gestation period. One look, and they changed to a fiery activity. What had been solid metal liquefied. The upper flushed down upon the lower.
The flaming mass cascaded along a channel and into a special chamber. There, coiling back upon itself, it simmered and seethed, and waited. It warmed those cold, insulated walls, and that set off an electric current. The fateful current pulsed silently through the caves of a dead world.

In all the chambers of an interlocking system of underground forts, voices spoke. The messages whispered hoarsely from receivers, in a language so long forgotten that even the echoes mocked the meaning. In a thousand rooms, voices from an in­credibly remote past spoke into the silence, waited for response and, receiving none, accepted that mindless stillness as assent.
In a thousand rooms then, switches plunged home, wheels spun, uranium flowed into specially built chambers. There was a pause while a final process ran its course. Electronic machines asked each other wordless questions.
A pointer pointed.
'There ?' asked a tube, insistently. 'From there ?'
The pointer held steady.
The questioning tube, having waited its specified time, closed a relay.
'There,' it said positively to a thousand waiting-in-line elec­tronic devices. 'The object that is approaching has definitely come from there !'
The thousand receptors were calm.
'Ready ?' they asked.
In the mechanism chambers behind the seething uranium chambers, lights laconically shrugged their readiness.
The reply was curt, an ultimate command.
'Fire !'

When they were five hundred miles from the surface, Peters, pale and intense, turned to Grayson.
'What the hell,' he asked violently, 'was that ?'
'What ? I wasn't looking.'
'I'll swear I saw flashes of fire leap up from down there. So many I couldn't count them. And then I had the impression of something passing us in the dark.'
Grayson shook his head pityingly. 'So the little boogies have got you at last, pal. Can't take the tension of the first attempt to land on the moon. Relax, boy, relax. We're almost there.
'But I'll swear -'
'Nuts !'
More than 238,000 miles behind them, the earth rocked and shook as a thousand super-atomic bombs exploded in one con­tinuous barrage of mushrooming thunder.
Instantly, the mist spread throughout the stratosphere, blot­ting out the details of catastrophe from the watching stars.

http://www.prosperosisle.org/spip.php?article1033



防衛

防衛

死んだ惑星の腸の中で、疲れた古い機械がかき混ぜた。淡いチューブは不均一な生命でちらつき、ゆっくりと、しぶしぶ、メインスイッチは負の位置から正の位置に喘ぎ出されました。

強大な力の急増の前に、疲れた銅合金が垂れ下がったとき、金属のヒスと融合がありました。金属は、人間の筋肉が電流の耐え難い衝撃にさらされるように硬くなり、その後、スイッチが炎に溶け、掃除されていない床のほこりにドンと沈殿しました。

しかし、それが死ぬ前に、それは車輪の回転を開始することに成功しました。

部屋の古代の沈黙の質感は今変わりました。車輪は、100万年生き延びた油のかさぶたクッションの上で怠惰に回転しました。車輪が3回回転し、そのサポートが床に崩れ落ちました。車輪だった形のない塊は、結局壁にぶつき、半分は粉で、すべて役に立たなかった。

死ぬ前に、車輪はシャフトを回転させて、ウランの山の底に小さな穴を開けました。穴の下の通路では、他のウランが鈍い銀色の輝きを輝かせます。

宇宙の息切れで、2つの金属の山はお互いを見つめ合った。彼らはかき混ぜた。それらの間を流れる生命は、妊娠期間を必要としませんでした。一見すると、彼らは燃えるような活動に変わりました。固体金属液化したもの。上は下に流れ落ちました。

炎の塊は水路に沿って連鎖し、特別な部屋に入りました。そこで、それ自体に巻き戻し、それは煮て沸騰し、待っていました。それはそれらの冷たく断熱された壁を温め、それが電流を流しました。運命的な流れは、死んだ世界の洞窟を静かに脈動しました。

地下の不在の相互接続システムのすべての部屋で、声が話しました。メッセージは、長い間忘れられていた言語で、エコーでさえその意味を嘲笑したほど長い間忘れられていた言葉で、メッセージはささやきました。千の部屋で、信じられないほど遠い過去からの声が沈黙に語りかけ、応答を待ち、何も受けず、その無意味な静けさを同意として受け入れました。

それから千の部屋で、スイッチが家に突入し、車輪が回転し、ウランが特別に作られた部屋に流れ込んだ。最終プロセスが進行している間、一時停止がありました。電子機械はお互いに言葉のない質問をした。

ポインタが指さした。

「そこ?」しつこくチューブに尋ねた。「そこから?」

ポインタは安定していた。

質問管は、指定された時間を待ってから、リレーを閉じました。

「あそこ」と、待ちに並んでいる千台の電子機器に前向きに言った。「近づいてくる物体は間違いなくそこから来ました!」

千の受容体は落ち着いていた。

「準備はいいですか?」彼らは尋ねた。

焼けるウランチャンバーの後ろのメカニズムチャンバーでは、ライトが手軽に肩をすくめて準備が整った。

返事は無事で、究極の命令でした。

「火!」

彼らが表面から500マイル離れたとき、ピーターズは青白く強烈でグレイソンに目を向けた。

「なんてこった」と彼は暴力的に尋ねた、「それは?」

「何?私は見ていませんでした。」

「私は誓います、私はそこから火の閃光が飛び上がるのを見ました。数え切れないほど多かった。そして、暗闇の中で何かが通り過ぎるような印象を受けました。」

グレイソンは哀れに首を横に振った。「だから、小さなブギーがついにあなたを捕まえました、相棒。月に着陸する最初の試みの緊張には乗れない。リラックス、少年、リラックス。もうすぐ着くよ。」

「でも誓うよ-」

「ナッツ!」

彼らの238,000マイル以上後ろで、千の超原子爆弾がキノコの雷の連続弾幕で爆発し、地球は揺れました。

瞬く間に、霧は成層圏全体に広がり、見ている星から大惨事の詳細を消します。

。。。。


『終点:大宇宙!』



『終点:大宇宙!』
   防衛

 死んだ惑星の胎内で、くたびれた古機械がうごめき出した。電子管がとぎれとぎれに青白い生命の光を発し、メイン・スイッチがのろまに不承不承マイナス位置からブラス位置へと、きしみながら動いた。
 巨大なエネルギーの奔流に、疲れた銅合金はしゅっと音を立て、たちまち溶けてしまう。電流を浴びた金属は、堪えがたいショックを受けた人体の筋肉のように硬ばり、メイン・スイッチはがくんとよろめいたかと思うと焰を発して溶解し、清掃などということを知らず、うず高く積った床のほこりの中に地響き立てて落ち込んだ。
 が、スイッチの息が絶える前に、一箇のホイールが回転を起こしていた。
太古から破られたことのないこの室内の沈黙に変質が生じる。 密封されて百万年の余命を保った、かさぶた然とこびりつくオイルに支えられ、ホイールはのろのろと回転し、三度回った時、支え金具が崩れ落ちた。もはや形を失ったホイールは転がって壁にぶつかり、静止したが、半分は粉々となりもはや何の役にも立たない。
 が、死ぬ前にホイールは一本のシャフトを回し、このシャフトがウラニウム堆の底にある小さな穴の蓋を開けた。穴から通ずる溝の下端に、他のウラニウム堆が鈍い銀色に光っている。
 二つのウラニウム堆はたがいに相手をみつめ合った。宇宙がかたずを飲む。と、双方が身動きを始めた。 両者のあいだに奔(ほとばし)る生命は、胎児として育つ期間を必要としない。 一目見合っただけで、猛烈な活動を生じ、固い金属は溶けて液化し、上の堆は下の堆めがけてどっと流れ落ちた。
 燃え上がる塊りは通路により特別な部屋へと導かれ、 とぐろを巻いて煮えたぎりながら待ちかまえる。冷たい絶縁体の壁が熱せられ、電流が発生した。運命の力を秘めた電流は、黙々と脈動しながら、死の世界のあちこちの洞穴へと流れて行く。
 地下要塞の入り組んだ数々の部屋に声が流れる。しわがれた声がひそひそと受信装置から語りかけるが、その言語は久遠の昔に忘れさられたものであり、響き返すこだままでが、この死んだ言葉をあざけり笑うかのようである。 一千を数える部屋のすべてで、遠い過去からよみがえった言葉が、沈黙相手に語りかけ、答を待ち、白痴の静寂を同意の意味と解釈した。
 一千の部屋でスイッチが入り、ホイールが回り、ウラニウムが特別室へと流れ込んだ。 
 最終段階が完了するまでの間がある。電子装置がたがいに言葉にならぬ質問を交す。
 指示装置がある場所をさし示した。
「あそこか?」一本の電子管が念には念を入れてたずねる。「あそこから来たのか?」
 指示装置は動かず指さした。質問を発した電子管は、規定時間だけ待ってから、リレーを作動させた。
「あそこだ」電子管は行列して待ちかまえる電子装置にきっぱりと言う。「接近中の目標は、明らかにあそこから来たものだ!」
 一千の感応装置は落ち着きはらっている。
「用意はいいか?」と彼らはたずねる。
 煮えたぎるウラニウム室の奥、機械室ではランプがぶっきらぼうに点滅した。肩をすくめ、準備完了の合図のつもりなのだ。
 それに対する答は手短な至上命令だった。
「発射!」
 星の表面から五百マイルの位置まで近づいた時、緊張に顔青ざめたピーターズが、グレイスンを振り返った。
「ありゃ一体何だ?」聞く声の調子が激しい。
「何が? ぼくは見てなかったぞ」
「火柱が何本も噴き出したみたいだった。誓ってもいい。あまり数が多いんで数えられなかったけど。かと思うと、何かが暗闇でこの船とすれちがって行くような気がしたんだ」
 グレイスンはあわれむように首を横に振り、「おやおや、あんたもついに頭に来ちまったか。
 人類初の月着陸で、緊張に堪えられなかったというわけかい。落ち着け、落ち着け。もうじきだからな」
「いや、誓ってもいい、確かに」
「ふん、ばかな!」

 二人の背後、二十三万八千マイル以上のかなたで、地球がぐらぐらと揺れ動いた。一千箇の超原子爆弾がきのこ雲と電光の集中砲火となっていっせいに炸裂したのである。
 雲は瞬時に成層圏をおおうかすみとなり、見守る星たちの目から惨劇の様相を包み隠してしまった。

1 件のコメント:


  1. 『終点:大宇宙!』


    『終点:大宇宙!』
       防衛

     死んだ惑星の胎内で、くたびれた古機械がうごめき出した。電子管がとぎれとぎれに青白い生命の光を発し、メイン・スイッチがのろまに不承不承マイナス位置からブラス位置へと、きしみながら動いた。
     巨大なエネルギーの奔流に、疲れた銅合金はしゅっと音を立て、たちまち溶けてしまう。電流を浴びた金属は、堪えがたいショックを受けた人体の筋肉のように硬ばり、メイン・スイッチはがくんとよろめいたかと思うと焰を発して溶解し、清掃などということを知らず、うず高く積った床のほこりの中に地響き立てて落ち込んだ。
     が、スイッチの息が絶える前に、一箇のホイールが回転を起こしていた。
    太古から破られたことのないこの室内の沈黙に変質が生じる。 密封されて百万年の余命を保った、かさぶた然とこびりつくオイルに支えられ、ホイールはのろのろと回転し、三度回った時、支え金具が崩れ落ちた。もはや形を失ったホイールは転がって壁にぶつかり、静止したが、半分は粉々となりもはや何の役にも立たない。
     が、死ぬ前にホイールは一本のシャフトを回し、このシャフトがウラニウム堆の底にある小さな穴の蓋を開けた。穴から通ずる溝の下端に、他のウラニウム堆が鈍い銀色に光っている。
     二つのウラニウム堆はたがいに相手をみつめ合った。宇宙がかたずを飲む。と、双方が身動きを始めた。 両者のあいだに奔(ほとばし)る生命は、胎児として育つ期間を必要としない。 一目見合っただけで、猛烈な活動を生じ、固い金属は溶けて液化し、上の堆は下の堆めがけてどっと流れ落ちた。
     燃え上がる塊りは通路により特別な部屋へと導かれ、 とぐろを巻いて煮えたぎりながら待ちかまえる。冷たい絶縁体の壁が熱せられ、電流が発生した。運命の力を秘めた電流は、黙々と脈動しながら、死の世界のあちこちの洞穴へと流れて行く。
     地下要塞の入り組んだ数々の部屋に声が流れる。しわがれた声がひそひそと受信装置から語りかけるが、その言語は久遠の昔に忘れさられたものであり、響き返すこだままでが、この死んだ言葉をあざけり笑うかのようである。 一千を数える部屋のすべてで、遠い過去からよみがえった言葉が、沈黙相手に語りかけ、答を待ち、白痴の静寂を同意の意味と解釈した。
     一千の部屋でスイッチが入り、ホイールが回り、ウラニウムが特別室へと流れ込んだ。 
     最終段階が完了するまでの間がある。電子装置がたがいに言葉にならぬ質問を交す。
     指示装置がある場所をさし示した。
    「あそこか?」一本の電子管が念には念を入れてたずねる。「あそこから来たのか?」
     指示装置は動かず指さした。質問を発した電子管は、規定時間だけ待ってから、リレーを作動させた。
    「あそこだ」電子管は行列して待ちかまえる電子装置にきっぱりと言う。「接近中の目標は、明らかにあそこから来たものだ!」
     一千の感応装置は落ち着きはらっている。
    「用意はいいか?」と彼らはたずねる。
     煮えたぎるウラニウム室の奥、機械室ではランプがぶっきらぼうに点滅した。肩をすくめ、準備完了の合図のつもりなのだ。
     それに対する答は手短な至上命令だった。
    「発射!」
     星の表面から五百マイルの位置まで近づいた時、緊張に顔青ざめたピーターズが、グレイスンを振り返った。
    「ありゃ一体何だ?」聞く声の調子が激しい。
    「何が? ぼくは見てなかったぞ」
    「火柱が何本も噴き出したみたいだった。誓ってもいい。あまり数が多いんで数えられなかったけど。かと思うと、何かが暗闇でこの船とすれちがって行くような気がしたんだ」
     グレイスンはあわれむように首を横に振り、「おやおや、あんたもついに頭に来ちまったか。
     人類初の月着陸で、緊張に堪えられなかったというわけかい。落ち着け、落ち着け。もうじきだからな」
    「いや、誓ってもいい、確かに」
    「ふん、ばかな!」

     二人の背後、二十三万八千マイル以上のかなたで、地球がぐらぐらと揺れ動いた。一千箇の超原子爆弾がきのこ雲と電光の集中砲火となっていっせいに炸裂したのである。
     雲は瞬時に成層圏をおおうかすみとなり、見守る星たちの目から惨劇の様相を包み隠してしまった。

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