2026年2月21日土曜日

タイム誌が選ぶ、21世紀で最も評価され足りない映画50選|rain-bow

タイム誌が選ぶ、21世紀で最も評価され足りない映画50選|rain-bow

タイム誌が選ぶ、21世紀で最も評価され足りない映画50選

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TIME誌の映画批評家、ステファニー・ザハレクによる選定記事を見かけたので、ざっくりグループごとに分けてご紹介。
米英作品が中心で、フランス・ドイツ・トルコなども。残念ながら邦画は含まれず。タイミング的に『嵐が丘』推したいんだろうなあ。


1. 【音楽・伝記】旋律が熱狂を巻き起こす

追い求めた音と震える魂、伝説が生まれる一瞬の閃光。
音楽に生きた人物、その半生と情熱を描いた作品群。

『コントロール』
監督:アントン・コービン、
出演:サム・ライリー、
サマンサ・モートン

ロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン Joy Division」のイアン・カーティスの短くも鮮烈な生涯を、モノクロの映像美で静かに、かつ痛烈に刻んだ傑作。なお、残ったメンバーが結成したのがニュー・オーダー

『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』
監督:ビル・ポーラド、
出演:ケイシー・アフレック、
ウォルトン・ゴギンズ、
ズーイー・デシャネル

数十年を経て再発見された兄弟デュオの物語。遅すぎた成功がもたらす心の葛藤を、ケイシー・アフレックが繊細に体現。

『ドラムライン』
監督:チャールズ・ストーン三世、
出演:ニック・キャノン、
ゾーイ・サルダナ

コースタイルなのかな? マーチングバンドに青春を捧げる若者たちの規律と情熱。ほとばしるリズムとエネルギーが、観る者の心拍数を跳ね上げる。

『アイドルワイルド』
監督:ブライアン・バーバー、
出演:アンドレ・ベンジャミン、
アントワン・A・パットン、
ポーラ・パットン

禁酒法時代の南部を舞台に、OutKastの音楽が弾ける。ヒップホップとミュージカルが融合した、独創的な視覚の宴。

『ボブ・ディランの頭のなか』
監督:ラリー・チャールズ、
出演:ボブ・ディラン、
ジョン・グッドマン、
ジェシカ・ラング、
ペネロペ・クルス

ディラン本人が主演。ディストピア的な近未来で繰り広げられる、メタ的でシュールな音楽の旅。

『Talk to Me トーク・トゥ・ミー』
監督:カシ・レモンズ、
出演:ドン・チードル、
キウェテル・イジョフォー、
タラジ・P・ヘンソン

実在のラジオDJ、ピーティー・グリーンを描く。ドン・チードルの圧倒的な話術が、激動の60年代の声を代弁する。

『Beyond the Lights』(日本語版なし)
監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド、
出演:ググ・バサ=ロー、
ネイト・パーカー、
ミニー・ドライヴァー

虚飾のポップスター界で自分を失いかけた歌姫が、真実の愛と声を取り戻すまでの、誠実で官能的なドラマ。

『ルディ・レイ・ムーア』 (Netflix限定作品)
監督:クレイグ・ブリュワー、
出演:エディ・マーフィ、
ウェズリー・スナイプス

卑俗なネタを武器に、インディペンデント映画の革命を起こしたコメディアンの物語。エディ・マーフィの喜劇役者としての魂が炸裂。


2. 【映像美・幻想】独創的な視覚の世界

瞳が捉える奇跡、イマジネーションが鮮やかに現実を塗り替える。
アニメやファンタジー、圧倒的な映像センスで魅了する作品群。

『パリ猫ディノの夜』
監督:アラン・ガニョル、
ジャン=ルー・フェリシオリ、
声の出演:ドミニク・ブラン、
ベルナデット・ラフォン

夜のパリを駆け抜ける猫の冒険。切り絵のような独特のタッチとジャズ音楽が、大人の感性を刺激する。

『ファンタスティック Mr.FOX』
監督:ウェス・アンダーソン、
声の出演:ジョージ・クルーニー、
メリル・ストリープ、
ビル・マーレイ

ウェス流のストップモーション。精巧な箱庭世界で、野生の本能と家族愛がユーモラスに描かれる。

『モンキーボーン』
監督:ヘンリー・セリック、
出演:ブレンダン・フレイザー、
ブリジット・フォンダ

同じくストップモーション技術が異彩を放つ。昏睡状態の漫画家の脳内を描く、悪夢的でポップな世界観。

『潜水服は蝶の夢を見る』
監督:ジュリアン・シュナーベル、
出演:マチュー・アマルリック、
エマニュエル・セニエ

瞬きだけで綴られる、全身麻痺の男の自由な思考。限界を超えて広がるイマジネーションの美しさに息を呑む。

『CQ』
監督:ロマン・コッポラ、
出演:ジェレミー・デイヴィス、
アンジェラ・リンドヴァル、
エロディ・ブシェーズ

60年代SF映画への愛に満ちたオマージュ。フィクションと現実が混ざり合う、映画製作の狂気とロマン。

『魔笛』
監督:ケネス・ブラナー、
出演:ジョセフ・カイザー、
エイミー・カーソン

モーツァルトのオペラを第一次世界大戦の設定で再構築。ブラナーが贈る、壮大で祝祭的な音楽映画。

『ウルフウォーカー』(Apple TV+限定)
監督:トム・ムーア、
ロス・スチュアート、
声の出演:オナー・ニーフシー、
ショーン・ビーン

アイルランド神話を、自然と野生、少女たちの友情が躍動する芸術として描く。邦アニ『音楽』『きみと、波にのれたら』や『ひつじのショーン UFOフィーバー』を下してアニー賞を獲った傑作。


3. 【歴史・文芸】時代に刻まれた愛と運命

激動の時代、運命の荒波に抗いながら刻まれる美しき魂の肖像。
古典文学の映画化や、激動の歴史を背景にしたドラマティックな作品群。

『ジェーン・エア』
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ、
出演:ミア・ワシコウスカ、
マイケル・ファスベンダー、
ジェイミー・ベル、ジュディ・デンチ

ゴシックな霧に包まれた古典。静かな情熱を秘めた伝説的ヒロインに新たな息吹が吹き込まれる。

『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』
監督:ジェーン・カンピオン、
出演:アビー・コーニッシュ、ベン・ウィショー

詩人キーツとその恋人の、言葉よりも雄弁な指先の触れ合い。最も純粋な、愛の形。

『ワザリング・ハイツ 嵐が丘』(上映中)
監督:アンドレア・アーノルド、
出演:カヤ・スコデラリオ、ジェームズ・ハウソン

台詞を削ぎ落とし、風と泥と息遣いで描き出す。古典の殻を破った、あまりにも野性的で残酷な再解釈。ただいま上映中!

『ロング・エンゲージメント』
監督:ジャン=ピエール・ジュネ、
出演:オドレイ・トトゥ、
ギャスパー・ウリエル、
マリオン・コティヤール

戦場に消えた婚約者を追う女性。J.-J.ジュネ特有の色彩美と、戦争の悲劇が奇跡的に同居する。

『ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち』
監督:ジョン・カラン、
出演:ナオミ・ワッツ、エドワード・ノートン

コレラが流行する中国奥地へ。過ちを犯した夫婦が、極限状態で本当の自分と相手を見出す大人の愛の物語。

『ピータールー マンチェスターの悲劇』
監督:マイク・リー、
出演:ロリー・キニア、マキシン・ピーク

民主主義の夜明けに起きた虐殺事件。マイク・リーが群像劇を通して、民衆の怒りと尊厳を重厚に活写。

『マスター・アンド・コマンダー』
監督:ピーター・ウィアー、
出演:ラッセル・クロウ、
ポール・ベタニー

19世紀の帆船での生活を極限までリアルに再現。ラッセル・クロウのカリスマと、男たちの絆が荒波を越える。


4. 【家族・女性】自分らしく生きるために

誰のものでもない人生を、自分の足で歩み出すための静かな覚悟。
変化する時代の中で、アイデンティティや家族の絆を見つめ直す作品群。

『20センチュリー・ウーマン』
監督:マイク・ミルズ、
出演:アネット・ベニング、
グレタ・ガーウィグ、
エル・ファニング

1979年のサンタバーバラ。思春期の少年を育てる3人の女性たちの、優しくも切ない対話と成長。

『裸足の季節』
監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン、
出演:ギュネシ・シェンソイ、
ドア・ゼイネップ・ドゥシュル

トルコの古い習慣に閉じ込められた5人姉妹。自由を求めて、純真なエネルギーが監獄のような家を突き破る。

『SOMEWHERE』
監督:ソフィア・コッポラ、
出演:スティーヴン・ドーフ、
エル・ファニング

華やかなホテルの孤独。父と娘が過ごす空虚で満ち足りた時間が、ソフィア・コッポラの淡い色彩で綴られる。

『プルートで朝食を』
監督:ニール・ジョーダン、
出演:キリアン・マーフィ、
リーアム・ニーソン、
ルース・ネッガ

70年代のアイルランド。差別や暴力にさらされながらも、明るさを武器に居場所を探すトランスジェンダーの旅。

『Miss Juneteenth』(日本語版なし)
監督:チャニング・ゴッドフリー・ピープルズ、
出演:ニコール・ベハーリー、
アレクシス・チカエゼ

元ミス・コンテスト女王の母と娘。貧困の中でも、尊厳を持って自分の価値を証明しようとする、静かな希望の光。

『I Could Never Be Your Woman』(日本語版なし)
監督:エイミー・ヘッカーリング、
出演:ミシェル・ファイファー、
ポール・ラッド

TVプロデューサーの女性と年下の男性。ハリウッドの若さ至上主義を逆手に取った、聡明で痛快なラブコメディ。


5. 【サスペンス】極限の心理戦

沈黙の裏に隠された真実、息もつかせぬ駆け引き。
緊張感あふれる諜報活動や、予測不能な展開が待ち受ける作品群。

『裏切りのサーカス』
監督:トーマス・アルフレッドソン、
出演:ゲイリー・オールドマン、
コリン・ファース、
トム・ハーディ、
ベネディクト・カンバーバッチ

派手なアクションを排除した、静かな諜報戦。灰色のロンドンで、孤独な男たちが裏切り者の影を追う。

『コードネーム U.N.C.L.E.』
監督:ガイ・リッチー、
出演:ヘンリー・カヴィル、アーミー・ハマー、
アリシア・ヴィキャンデル

1960年代を描くスタイリッシュなスパイ・アクション。米ソの敵対するエージェントが、皮肉を飛ばしながら共闘する娯楽作。

『25時』
監督:スパイク・リー、
出演:エドワード・ノートン、
フィリップ・シーモア・ホフマン、
バリー・ペッパー、
ロザリオ・ドーソン

収監まで残り24時間。9.11直後のNYの空気感と共に、一人の男の罪と後悔、そして逃れられない運命を描く。

『ファム・ファタール』
監督:ブライアン・デ・パルマ、
出演:レベッカ・ローミン、
アントニオ・バンデラス

デ・パルマ監督の技巧が光る。二重三重に張り巡らされた罠と、悪女が仕掛ける視覚的なトリックの迷宮。

『夜よ、こんにちは』
監督:マルコ・ベロッキオ、
出演:マヤ・サンサ、
ルイジ・ロ・カーショ

赤い旅団による元首相誘拐事件。犯人側の女性の視点から、政治の冷酷さと揺れ動く人間性を炙り出す。

『ロスト・バケーション』
監督:ジャウマ・コレット=セラ、
出演:ブレイク・ライヴリー

岩場に取り残されたサーファーvs巨大サメ。限定されたシチュエーションで、究極の知恵と生存本能が試される。

『スケルトン・キー』
監督:イアン・ソフトリー、
出演:ケイト・ハドソン、
ジーナ・ローランズ

米南部の湿地帯に伝わるブードゥー教の呪い。二転三転するラスト、逃げ場のない心理的恐怖に戦慄する。

『ダークスカイズ』
監督:スコット・スチュワート、
出演:ケリー・ラッセル、
ジョシュ・ハミルトン

平和な一家を襲う不可解な現象。SFと家庭崩壊の不安が混ざり合い、静かに忍び寄る恐怖を煽る隠れた秀作。

『ブラザー・ハート』
監督:マイク・ホッジス、
出演:クライヴ・オーウェン、
シャーロット・ランプリング

弟を亡くしたギャングの復職。マイク・ホッジス監督らしい、乾いた暴力と孤独が漂うハードボイルドな復讐劇。


6. 【人間ドラマ】静謐なる心の深淵と社会

心の奥底に沈む痛み、それでもなお愛さずにはいられない生の深淵。
人間の内面に深く切り込み、繊細な感情の揺れ動きを描いた作品群。

『真夜中のピアニスト』
監督:ジャック・オディアール、
出演:ロマン・デュリス、
ニエル・アレストリュプ

不動産業という闇社会とピアノ。指先に宿る才能が、暴力的な男の運命を狂わせ、そして救う。

『あの日のように抱きしめて』
監督:クリスティアン・ペッツォルト、
出演:ニーナ・ホス、
ロナルト・ツェアフェルト

収容所から生還し、顔を変えた妻。夫は彼女を本人だと気づかずに愛し始める。戦争がもたらす極限の心理ドラマ。

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
監督:ウィル・シャープ、
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、
クレア・フォイ

擬人化した猫の絵で知られる実在画家の、波乱に満ちた生涯。カンバーバッチが、孤独と愛、狂気と美を演じ切る。

『愛より強く』
監督:ファティ・アキン、
出演:ビロール・ユーネル、
シベル・ケキリ

ドイツに生きるトルコ系移民の、絶望から始まる恋。剥き出しの感情がぶつかり合う、魂の荒ぶる叫び。

『ハムレット』
監督:マイケル・アルメレイダ、
出演:イーサン・ホーク、
カイル・マクラクラン、
ジュリア・スタイルズ

舞台を2000年の現代に移した意欲作。監視カメラやビデオが支配する企業社会を、シェイクスピアの言葉が鋭く切り裂く。

『マッドバウンド 哀しき友情』(Netflix限定)
監督:ディー・リース、
出演:キャリー・マリガン、
ジェイソン・クラーク、
メアリー・J・ブライジ

第二次大戦後のミシシッピ。人種差別の壁に阻まれた二人の帰還兵と、家族たちの抗えない悲劇と希望。

『PASSING -白い黒人-』(Netflix限定)
監督:レベッカ・ホール、
出演:テッサ・トンプソン、
ルース・ネッガ

1920年代のNY。黒人であることを隠して白人として生きる女性たちの、アイデンティティと嫉妬が交錯する。


7. 【美食・官能・諧謔】五感を刺激する悦び

人生という名の贅沢を、毒とユーモアを隠し味に味わい尽くす。
食、愛、そして独特のユーモアで人生の彩りを表現した作品群。

『ポトフ 美食家と料理人』
監督:トラン・アン・ユン、
出演:ジュリエット・ビノシュ、
ブノワ・マジメル

料理のプロセスを芸術的に映し出す。言葉よりも深い愛情を、究極の一皿に込める二人の大人の関係性。

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
監督:ジム・ジャームッシュ、
出演:ティルダ・スウィントン、
トム・ヒドルストン、
ミア・ワシコウスカ

何世紀も生きる吸血鬼の恋人たち。デトロイトとタンジールを舞台に、音楽と文化への愛を耽美に描く。

『ショートバス』
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル、
出演:スックイン・リー、
ポール・ドーソン

NYで生きる人々が、性と対話を通じて孤独を癒やす。スキャンダラスな外装に包まれた、極めて誠実な人間賛歌。

『トップ・ファイブ』
監督:クリス・ロック、
出演:クリス・ロック、
ロザリオ・ドーソン

成功したコメディアンが、自身のアイデンティティを再考する。ロック自身による監督作。鋭い社会風刺とユーモアが満載。

『アメリカン・スプレンダー』
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、
ロバート・プルチーニ、
出演:ポール・ジアマッティ、
ホープ・デイヴィス

冴えない中年男の日常が漫画になる。虚構と現実を混ぜ合わせ、平凡な人生の可笑しさと尊さを肯定する。

『オー!マイゴースト』
監督:デヴィッド・コープ、
出演:リッキー・ジャーヴェイス、
ティア・レオーニ、
グレッグ・キニア

他人の幽霊が見えるようになった傲慢な男。リッキー・ジャーヴェイスの毒気ある笑いが、やがて温かな感動へと変わる。


あなたのお気に入りの1本、入ってましたか?
何本観たことがありましたか?
自分は半分弱くらいでした。

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