世界で最もエキサイティングな将棋"天竺大将棋"
世界で最もエキサイティングな将棋は何か?と問われれば"天竺大将棋"と答える。このブログでは、中将棋をはじめとして世界各国の古チェスや
伝統将棋を取り上げたが、"天竺大将棋"ほどにエキサイティングな将棋はない。
天竺大将棋は、16×16マスの盤を用い、お互いに78枚の駒を並べ、
チェスのように駒を動かし相手の王を取るゲームだ。
<天竺大将棋>
この将棋は中将棋の発展形で、中将棋の駒に16種類の駒を加えた
古将棋の一種であるが、加えられた駒のうち13種類が"走り駒"である。
78枚の駒をお互いに持って始めるのだが、そのうち41枚が走り駒。
駒の半数以上が盤の端から端までを飛び交う将棋なのである。
また、天竺大将棋で新たに加えられた"火鬼"や"大将","副将"といった駒は
一手で多くの駒を一気に取ることができる。
5枚や6枚の駒を一気につかみ取りしてしまうという光景も多い。
さて、そんな天竺大将棋であるが、欧米では"Tenjiku-Shogi"として紹介され、
天竺大将棋のサイトや書物がいくつか存在する。
http://tenjiku-shogi.net/"The new Tenjiku Shogi pages."
http://history.chess.free.fr/papers/Tenjiku-Colin%20Adams.pdf
"The Struggle for Survival(by Colin.P.Adams)"
天竺大将棋は中将棋に次いで(?)欧米でも指されている古将棋なのだ。
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さて、いつものように天竺大将棋のルールをご紹介したい、といいたいところ
なのだが、私は一般的なwikipediaや他のサイトで紹介されている
天竺大将棋のルールにはいくつか疑問を持っている。
とくに、火鬼や大将・四天王など天竺大将棋特有の駒は
動き方や能力が不明確な点も多いのである。
例えば、古文書の「象戯図式」と同じく古文書の「諸象戯図式」では
駒の動き方に差異があるらしかったり、(筆者は未確認)
古将棋の解説が載っている「世界の将棋 改定版」や"The Struggle for Survival"
その他、天竺大将棋を取り扱っている各種サイトもそれぞれに
微妙に解釈が違っているところがある。
そのため、このブログでご紹介するルールはあくまでも
このブログ独自の解釈であり、史実に基づいたものではないということを
明言しておきたい。
⇒天竺大将棋のルール
また、ここでご紹介したルールに加えて、他サイトや特別な解釈も、
そのルールをこのルール解釈に加えなかった理由を含めてご紹介していきたい。
⇒補遺1,火鬼の動きについて
⇒補遺2,四天王の動きについて
⇒補遺3,奔鷲、将駒の動きについて
天竺大将棋のルールの見直し(将駒と火鬼・四天王)の動きを変更した、
別種ルールもこちらでご紹介しています。
⇒天竺大将棋(ルール変更版)
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ルールが確立されていない古将棋であるとはいえ、
実際に対局してみると非常におもしろい...というより神経をすり減らせるゲームである。
ブログをご覧の方もぜひ、天竺大将棋をやってみてはいかがだろうか。
天竺大将棋の駒は市販されていないので、
駒の作り方について、こちらの記事を参考にしていただきたい。
http://akasaka0x16.blog.fc2.com/blog-entry-126.html(古将棋駒を作る)
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