◆映画『ナイル殺人事件(1978年)』
▼写真AC:toki100さん提供のフリー素材金持ちリッジウェイの娘リネット(ロイス・チリズ)のロールスロイスが、屋敷のウォードホームに帰って来た。
ジャクリーヌ(ミア・ファーロー)が訪ねていた。
婚約報告し「文無しの彼を雇って」
リネット「明日連れてらっしゃい」
翌日、サイモン・ドイル(サイモン・マッコーキンデール)を紹介した。
結局、リネットがサイモンと結婚した。
ハネムーンはエジプトとなった。
2人は馬に乗ってピラミッド前に到着。
頂上にたどり着いた。
突然ジャクリーヌも頂上に現れ、2人が不安になった。
リネット「気味が悪い」
サイモン「彼女に僕らの幸せを壊しはさせない」
夜ホテルでダンスを踊った。
登場人物が揃った。
弁護士のアンドリュー・ペニントン叔父
探偵エルキュール・ポワロ(ピーター・ウスティノフ)
ジョニー・レイス大佐(デヴィッド・ニーヴン)
スイスのベスナー医師
社会主義者のジム・ファーガソンは、リネットを見て「寄生虫め」
小説家のサロメ・オッターブルンは作品『スフィンクスに降る雪』の取材で来たという。
娘のロザリー(オリビア・ハッシー)
富豪の老婦人・ヴァンスカイラー(ベティ・デイビス)
付き添いのマッサージ師・バウワース
そして3組がタンゴを踊った。
ジャクリーヌが来たので、リネットは部屋に帰った。
翌日市場にて、ポワロはジャッキーに苦言を呈した。
ジャクリーヌは銃を持っていた。
「過去を忘れるように。一度悪魔を心を売ったら、二度と取り返せません」
サイモンにポワロ「残念ながら、復讐の意志はかたいですな」
翌朝リネットとサイモンは、馬車に飛び乗り「駅に行って」
ジャクリーヌが駅に追いかけた。
これは芝居だった。
リネットとサイモンは隠れていて引き返し、客船カルナック号に間に合った。
支配人のチョードリーが挨拶した。
作家のサロメの作品は、リネットのことを中傷してある内容で、名誉毀損で訴えると言って本を河に捨てた。
アンドリューがリネットに書類にサインするように持ってきたが、リネットは躊躇した。
メイドのルイーズは、リネットから辞めることを拒否された。
ポワロは、リネットには敵が多いことを勘付いた。
船はラクダのいる島に着き、カルナック神殿を見学した。
BGMが止まり近づく足音。
誰かが上からリネットのいる場所に石を落とした。
「ジャッキーの仕業だ」
「ここには居ないはず」
ドクターはリネットに船に戻るように勧めたが、リネットは「アブシンベル神殿に行きたい」
強風の中、まさかのジャクリーヌが現れた。
船にはジャクリーヌも乗船した。
ポワロはジャクリーヌに「謎めいた災難の渦に巻き込まれるでしょう」
リネットが部屋に戻ったら、ベスナー医師が入って来て「私の名誉を汚した」
リネット「変な薬を使ったでしょう」
ベスナー「これ以上治療法を中傷したら許さん」
夜になってポワロは居眠りしてしまった。
酔っぱらったジャクリーヌがサロンに来て、トランプ大会はお開き。
リネットは一足先に部屋に戻った。
ジャクリーヌはサイモンの左足を撃った。
ロザリーが、看護婦のバウワースを呼びに行った。
動揺しているジャクリーヌにモルヒネの注射を打った。
ベスナー医師はサイモンの足を診て「出血が多い。私の部屋に運ぼう」
サイモン「すべて僕のせいだ」
ロザリー「奥様には?」
サイモン「心配かけたくない。朝まで待とう」
ファーガソンが見に行ったら、椅子の下の銃が見つからなかった。
翌朝、リネットは寝ているところを撃たれて殺されていた。
血で"J"と壁にイニシャルが書かれていた。
大佐「即死だったから有り得ない」
ポワロの見立てによると、ベスナー医師もシロではない。
ファーガソンが、銃を見つけられなかったのもウソかもしれない。
作家の娘・ロザリーが銃を拾って殺害することも可能。
破産させられたマッサージ師バウワースにも動機がある。
ジャクリーヌ「殺してない」
ポワロ「君の無実は明白だ」
ポワロが部屋に入ったら、サイモンは気を失っていた。
リネットはサイモンに「この船の乗客全員が敵だ」と言っていた。
ポワロは、ルイーズにも可能性があると言った。
リネットの首から真珠の首飾りも無くなっていた。
ポワロの部屋にコブラがいた。
ノックして隣の部屋の大佐を呼び、大佐が退治した。
ポワロはヴァンスカイラーに話しかけた。
リネットの宝石に目をつけていたことを、ポワロに知られていた。
河から灰皿と共に銃が見つかった。
「邪悪な空気が漂っている」ポワロは出航するよう、支配人に命じた。
ポワロは、作家のオッターブルンにも疑いをかけた。
リネットに首飾りが戻されていた。
ポワロと大佐はブリュッセルの部屋を探した。
銃が見つかったが、口径が違った。
ペニントンは部屋に戻ってきて怒った。
ポワロは、ペニントンが石を落下させた可能性がある。
ジャクリーヌがやって来て、5分間サイモンへの面会が許された。
夕食の時間になった。
奥の部屋からルイーズが喉を切られて殺されていた。
1000フラン札の破片を握っていた。
犯人を恐喝して殺されたようだ。
ポワロは犯人がわかったようだ。
作家オッターブルンは、自ら有能な探偵だと言い大騒ぎ。
この目でルイーズ殺害現場を見たと言う。
「その人物は・・・」言いかけた瞬間、ペニントンの銃で額を撃たれた。
ポワロ「サロンに集まってくれ」
支配人も呼ばれていた。
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その夜ポワロが熟睡したのは、ワインに睡眠薬を入れられていたからだ。サイモンに「あなたが殺した。殺してから指で"J"と書いたJ
ポワロは「本当はジャクリーヌから撃たれていなかった。その後に自ら足を撃った。盗んでおいたスカーフを音消しに使い、銃とハンカチをくるんで一緒に河に投げ捨てた」
続いてポワロは「首謀者はジャクリーヌ。妻が死んでしばらくして遺産を山分けするつもりだった。君をかばうのは共犯者だけだ」
ルイーズの喉を切ったのは、ジャクリーヌだった。
オッターブルンを銃で撃ったのもジャクリーヌ。
ポワロ「仮説ではない、真実だ」
ジャクリーヌは、サイモンに「おしまいだわ」
ポワロに「リネットの財産に目がくらんだだけ」
ジャクリーヌは銃でサイモンを撃って、自らも死を選んだ。
「なんたる悲劇だ」
船は目的地に到着し、連続殺人の幕が閉じた。
ポワロと大佐も船から離れた。
(アガサ・クリスティ原作、ジョン・ギラーミン監督作品)
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ポワロの推理が冴え渡ったが、辛い結末になってしまった。
どこまで原作に忠実なのだろうか。
河下りに集まった人たちは招待されたのか、リネットのハネムーンに近づこうと、自ら申し込んだのかはわからなかった。
主役だったリネットが殺され、後半からポワロが主役になる。
被害者の夫で、怪我して歩けない人物が真犯人とは、『アクロイド殺し』に続いて探偵小説の掟破りだったことになる。
コブラを置いたのが、ジャクリーヌだったのは、死ぬ前に自供があったが、神殿で石を落としたのはジャクリーヌだったのか。
ジャクリーヌも文無しなのに客船に合流出来たのか納得いかなかったが、サイモンと裏で繋がっていたとなると、旅費の提供を受け、行く先も聞かされていたこともわかった。
作品公開当時に主題歌とされていたサンデー・オニールの『ミステリーナイル』が映画のラストにも流れなかった。
日本だけのものだった。
「偉大なるミステリー作家 アガサ・クリスティ」の記事はこちら(2022年9月22日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12764897796.html
では、明日。