蘇部健一「六枚のとんかつ」 | はんにんはやす

●五枚のとんかつ
劇団の団長が殺されるが、容疑者の5人の団員達はその時間着ぐるみショーに出演し、それぞれ1度ずつ短時間しか舞台から降りていなかった。
最初に舞台を降りた団員は、着ぐるみを脱いで団長の部屋に行き、殺害する。その後舞台を降りた団員達は、前の団員が脱ぎ残した着ぐるみに着替えて舞台に戻る。実行犯は部屋から帰ってきて、最後に残った着ぐるみを着て舞台に戻る。

●六枚のとんかつ
雪国のペンションで社長が殺される。容疑者は6人の息子たち。長男～五男はその時社長と同じ建物内におり、離れた村に残っていた六男だけにはアリバイがなかった。しかし、村からペンションまで唯一の移動手段であるスノーモービルは全て兄達が使っていた。
村からペンションまでの距離を6等分し、長男は5/6区間までスノーモービル、残り6/6区間を徒歩で移動。次男は4/6までスノーモービル、5/6を徒歩、6/6を長男が残したスノーモービルで移動。残りの兄弟も順次前で乗り捨てられたスノーモービルに乗り換える。六男は1/6を徒歩移動し、残りはスノーモービルに乗ったので、他の兄弟と同時にペンションに到着する。実行犯はアリバイのない六男。
http://8020yasu.blog111.fc2.com/blog-entry-29.html