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吸血髑髏船
『吸血髑髏船』(きゅうけつどくろせん)は、1968年に公開された松竹製作の映画作品。
概要
『吸血鬼ゴケミドロ』に続く松竹の怪奇特撮映画第2弾[1]。当時はすでにカラーでの製作が全盛となっていたが、本作はモノクロで製作されている[1]。
撮影
幽霊船のシーンは、横須賀港で7000トンの船を借り切って撮影された[1]。船内のコウモリはすべて造形物であり、18体造られた[1]。
撮影終了後には船のオーナーから内容にクレームが入り、大幅に内容をカットしたために話がズタズタになった。脚本の小林は後年の著書「雨の日の動物園」で、試写を見て無残さに悲鳴をあげたくなる思いだったと記している[要ページ番号]。
海中のシーンはよみうりランドの大プールで撮影が行われた[1]。秋ごろの撮影であったため、水中への飛び込みシーンがあった入川保則は、撮影後に高熱を出して寝込んだという[1]。
ストーリー
金塊を積んだ貨物船・竜王丸が海賊に襲撃され、乗組員は船医・西里と新妻・依子も含めて一人残らず殺害された。
そして3年後。主犯である5人の悪漢は、山分けした金塊を元手にして別々の人生を送っていた。また、依子の双子の妹・冴子は教会に引き取られ、望月という恋人もできていた。
ある日、漂流する竜王丸を発見した冴子は、船内で依子の亡霊に遭遇する。姉の亡霊に憑依された冴子は、不気味な力で憎むべき悪漢たちへの復讐を開始する。
スタッフ
- 監督:松野宏軌
- 脚本:下飯坂菊馬、小林久三
- 製作:猪股尭
- 撮影:加藤正幸、赤松隆司
- 音楽:西山登
- 美術:森田郷平
- 編集:太田和夫
- 録音:小林英男
- 照明:佐久間丈彦
- 調音:佐藤広文
- 協力(特撮監督):川上景司、福田太郎(日本特撮映画株式会社)
キャスト
- 冴子(依子の双子の妹)/依子(西里の新妻):松岡きっこ
- 望月(冴子の恋人):入川保則
- 西里(船医。依子の夫):西村晃
- 田沼/明石(神父。冴子の養父):岡田真澄(後の眞澄)
- 末次(悪漢。キャバレーの支配人):金子信雄
- 辻(悪漢。不動産業者):小池朝雄
- 江尻(悪漢。ギャンブル狂):内田朝雄
- 小野(悪漢。潜水夫):山本紀彦
- まゆみ:谷口香
- 末次早苗:柳川慶子
- 内田:内田海丹
- 警官:桔梗恵二郎
- 同僚:平野稔
- 役名無し
映像ソフト
2003年4月25日に松竹からニューテレシネ・デジタルリマスター修復版DVDが発売[2]。同日に『吸血鬼ゴケミドロ』『宇宙大怪獣ギララ』『昆虫大戦争』とセットになったDVD-BOX『S-F CUBE』も発売された[2]。映像特典として岡田眞澄インタビューを、音声特典には樋口真嗣とみうらじゅんによるカウチコメンタリーを収録している[2]。『S-F CUBE』にはヴィネットタイプフィギュアも付属する[2]。
この節の加筆が望まれています。 (2014年9月) |
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